成瀬友梨+猪熊純の展覧会”集まって住む、を考えなおす”の会場写真

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成瀬友梨+猪熊純の展覧会”集まって住む、を考えなおす”の会場写真

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リビングセンターOZONEで開催されていまる、成瀬友梨+猪熊純の展覧会"集まって住む、を考えなおす"の会場写真と解説テキストです。展覧会期は2010年10月5日まで。※詳しくはこちらを参照


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以下、建築家による解説のテキストです。
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展覧会「集まって住む、を考えなおす」
本展では、二つのシェアハウスの模型(15分の1)展示を通して、これからの「集まって住む」を考えなおします。
<ポスト近代の住居モデルを考える>
・量産されるnLDK
51c型が生み出されたのは1951年。住宅公団が作られたのが1955年。公団による住宅の供給は、はじめは住む場所すらままならなかった国民に、ある程度良質な住宅を大量に供給することが目的でした。しかし当初の51c型の役割が終わっても、形式は民間に受け継がれます。個人のための個室を多く確保するという目的の元、nLDK住宅は増え続けました。その増加は人口の増加率をはるかに上回るスピードで供給され続けています。
・変容する家族像
nLDKが量産される中、実際の家族像は徐々に変化をしてゆきました。しばしば指摘されるように、もはや家族をつなぎとめるものは無くなったと。近代家族像のためのnLDKは、多様な生活スタイルとは全く別の、形式的な存在となってゆきます。一方建築家たちは、多様化する住まいに対応すべく、さまざまな住まい方の住戸を提案し始めます。
・単身者向けデザイナーズ集合住宅の増加
1990年代以降、増加傾向にあるひとつの流れが、単身者向けのデザイナーズ集合住宅です。新しいディベロッパーと建築家が手を組み、デザインの質の高い住まいを供給し始めます。ターゲットは30~40代独身男性、最近では独身の女性もターゲットとなりつつあります。解体した家族、個のための住居が一つのモデルとして成立したと見ることができるかもしれません。
現在、集合住宅にはいくつかの課題を見出すことができると思います。
1)人口の増加率をはるかに上回るnLDKの増加。すなわち、これからはnLDK集合住宅は基本的に余るということ。
2)近代家族が個人に解体される中、nLDKはズレを抱えたまま使われ続けていること。
3)一部では単身用デザイナーズという形で、住まいとしても個に解体されているが、本当にそれだけで良いのかということ。
今回、私たちが提案するシェアハウスは、これらの課題に対する一つの答えとなっています。住む人は、家族とは違ったまとまりの中で集まって暮らすことができ、気楽に自由に出入りをすることができます。1980年代に生まれたこのモデルは、まだ日本に6000戸ほどしかなく、nLDKで構成された無数の集合住宅に比べて圧倒的に少なく、需要が期待できます。まさに今、社会が求め、それに対し建築家がモデルを提示すべきフロンティアなのです。
<脱nLDK、あるいは40LLLLDDDDKKKK>
シェアハウスと集合住宅の最大の違いは、浴室やトイレ・キッチンといったものを個室の外に出し、棟全体で共有することです。集合住宅では共用部は動線のみですが、シェアハウスは非常に豊かな共用部を手に入れることができます。それは単に空間的な広さだけでなく、生活の共有でもあります。近代的な家族を想定したnLDKとは全く異なる住居モデルです。しかしそれは同時に、見方によっては40LLLLDDDDKKKKというとてつもなく巨大な一戸建てと言えるかもしれません。シェアハウスは脱nLDKであり、同時にnLDKの究極の進化形でもあります。
<新しいビジネスが、新しい空間を可能にする>
シェアハウスはビジネスとしても、これまでの集合住宅とは異なるモデルとして成立します。シェアハウスは共用部も容積に含むため、共同住宅に比べて施工床は減少し、またバス・トイレ・キッチンも大幅に減少します。一方個室の数は1.5倍ほどに増加します(賃料は同等)。すなわち、より安く建て、より高く貸すことができるのです。
空間的には共用部が増加するため、多様な構成が可能となります。高層の場合は立体的に共用部を展開させ、また低層の場合は、住居では得られないような広がりのある空間を生み出すことができます。住人は、コンパクトな個室と、建物内に自由に広がった共用部の両方を使いこなしながら、住まうことができるのです。
>展覧会は2010年10月5日まで行われています。詳しくはこちらでご確認ください


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