渡辺菊眞+D環境造形システム研究所によるタイ・サンクラブリ村の孤児院兼学校「天翔る方舟」の写真など

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渡辺菊眞+D環境造形システム研究所によるタイ・サンクラブリ村の孤児院兼学校「天翔る方舟」の写真など

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渡辺菊眞+D環境造形システム研究所のウェブサイトにタイ・サンクラブリ村の孤児院兼学校「天翔る方舟」の写真などが掲載されています

渡辺菊眞+D環境造形システム研究所のウェブサイトにタイ・サンクラブリ村の孤児院兼学校「天翔る方舟」の写真などが掲載されています。

 当施設はタイのサンクラブリー村に立地する、孤児院兼学校である。
サンクラブリはタイとミャンマーとの国境の地である。当地は隣国のミャンマーからの移民や、少数民族のカレン族、モン族など、貧困に苦しむ人々が数多く住んでおり、孤児や育児を放棄された子供たちも多い。「虹の学校」では、そんな子供たちが将来自信を持って自立的に生きていくことができるように、教育的な支援がおこなわれている。

 心にさまざまな傷を負った子供たちが、傷を癒しながら豊かな未来を夢見ることができるように、優しく包みこむような、しかも夢と希望が溢れてくるような、そんなデザインが新校舎に要求された。そのため、まず子供たちが望む「夢の校舎」を描き、それをもとに校舎のデザインを決めることにした。結果として、数多く描かれた絵の一枚にあった「空飛ぶ舟」が選ばれた。次に、これをいかに建築デザインに翻案するかが問われた。

 結論として二つの建築工法を採用することで、これを実現することにした。一つは土嚢建築であり、もう一つは鋼管で組まれた高床空間である。大地の上に3つの土嚢ドームが屹立し、その上に鋼管高床空間がのる。上部の鋼管空間の壁と床は竹で組み、屋根は舟形をした大きな草葺き切り妻屋根とし、それを下部の土嚢ドームが支えている。上部空間は「空飛ぶ舟」に見立てられ、下部土嚢ドームは舟に大地のエネルギーを供給する「発射台」に見立てられる。

子供たちは土嚢ドームの包まれる空間に癒され、上階の高床空間で心地よい風に吹かれ安らぐ。土嚢ドームは祈りの空間と教室、高床空間は教室と仏間とした。上下の空間は二つの吹抜けを通じてつながっている。
 現在、木の伐採が著しく制限されている当地で、純粋な木造高床建築を作るのは非常に困難であり、土嚢ドームの上に鋼管構造をのせるという方法で新しい高床空間の在り方を提示している。2階高床部分の造作は現地ガリアン族が得意とする伝統的な竹造を積極的に採用し、現地伝統工法が継承できることも意図した。2013年8月に竣工し、子供たちの場所として、学び、遊び、祈るなど、存分に活用されている。新校舎が、早くも子供たちの誇りとなっているようである。この空間で大きな夢を描き、たくましく彼の地で生きていくことを強く願っている。


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