吉岡徳仁への「ガラスの茶室 − 光庵」についてのQ&A

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吉岡徳仁への「ガラスの茶室 − 光庵」についてのQ&A

architecture, design, feature

17_2015_KOU-AN

吉岡徳仁への「ガラスの茶室 − 光庵」についてのQ&Aです。光庵は、京都 将軍塚青龍殿の大舞台で公開されています

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「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」吉岡徳仁デザイン事務所

プロジェクトの実現に至るまで

「ガラスの茶室 - 光庵」は、2011年に開催されました第54回ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展Glasstress 2011にて、建築プロジェクトとしてそのデザインを発表いたしました。
2015年春、発表から5年を経て、京都の重要文化財にも指定される天台宗青蓮院門跡境内、将軍塚青龍殿の大舞台にて世界で初めて本作品が完成を迎え、披露されることとなりました。
私は、海外で作品を発表していく中で、自分の中にある無意識のうちに存在する日本人的な感覚や感性とは何か、また日本の文化や思想について深く思いを巡らせ始めました。それをきっかけに今回、この「ガラスの茶室 -光庵」を通じて、日本特有の神秘性を感じる感覚とそれを背景に生まれた独自の文化について、根源をみつめるきっかけづくりを試みました。

透明なガラスで茶室を構築する

元来、茶道の文化は小宇宙という閉じられた空間によって生みだされてきました。
私が「光庵」で表現したいことは、日本文化が生み出された根源を問うことにあります。
この光庵には、茶室の重要な要素である、掛け軸や花、畳はありません。
それは、長く培われた茶道という文化を様式的にとらえた茶室ではなく、この作品において私が最も重要だと考えたのは、自然と共に生み出される時間をデザインすることであり、それは物質的なもののデザインから解放され、自然と一体となり、
光そのものを感じることだと思ったのです。
ガラスの塊からできた床には、水が造り出す美しい波を瞬間で捉えたような煌めきが広がり、そこには光を象徴するガラスの彫刻が飾られています。
また、或る時間になると天井からはプリズムと太陽の光により虹色の光が放たれ、光の花を放ち、人間が持つ感覚と時間との密接な関係を表すものが、その見えない姿を現すのです。
光は時間とともに変化し、また光は時間によって生み出されます。通常は閉鎖的な空間である茶室を、透明なガラスで造ることによって、茶道をはじめとする日本文化の本質を感じていただければと思います。

天台宗青蓮院門跡境内、京都から世界へ

国内外の様々な場所を旅する中、「光庵」を設置する場所を常に考えていました。
そして最終的にたどり着いた場所が、日本の京都でした。
通常、茶室が建設される場所は、日本庭園のような場所だと思います。しかし、私が光庵を展示する場所として、もっとも重要だと考えたのは、エネルギーを感じるような神秘的で自然との一体感を感じられる場所です。
京都の青蓮院門跡境内にある将軍塚は、延暦13年(794年) 、桓武天皇が和気清麻呂の誘いで訪れ、京都盆地を見おろしながら、京都こそが都の場所に相応しいと確信し、それをきっかけに都の建設に着手し、京の都が始まった場所とも言えます。
その日本の象徴的な都市・京都から、世界へ発信していくことを考えました。
京都から始まり、今後は海外を巡回し、世界中の方々にも体験して頂きたい、そして今後も日本文化の原点を考えるような作品づくりをしたいと思っています。

※Q&Aの提供は、吉岡徳仁デザイン事務所です。


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