照内創 / SO&CO.による、千葉・船橋の集合住宅「路地広場を挟んだ2棟のアパートメント」

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照内創 / SO&CO.による、千葉・船橋の集合住宅「路地広場を挟んだ2棟のアパートメント」

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all photos©若林勇人

照内創 / SO&CO.が設計した、千葉・船橋の集合住宅「路地広場を挟んだ2棟のアパートメント」です。

本物件は船橋駅から徒歩5分ほどにある、京成線高架近くの2項道路に面した敷地にある。船橋市は東京オリンピック頃から住宅団地の開発が始まり、現在も人口増加を続けながら巨大ベットタウンとなっている。駅前の再開発や南北を縦断する道路整備が行われているが、敷地周辺は古くからの住宅地が広がり、居住者の高齢化や建てづまりによる木造密集地が問題となっている。

前面道路は車の通行を制限している行き止まりの私道だが、突き当りの集合住宅の敷地内を通過しながら、道路に面した住人と近隣住人達の通り抜けの道となっていた。
昔の日本の遊び場は計画的に用意された場ではなく路地空間であった。
2棟の建物配置を「 型と 」型とすることによって、空地同士が2項道路も巻き込みながら、路地のような広場を創りだすことを目指した。

以下、建築家によるテキストです。

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路地広場を挟んだ2棟のアパートメント

■2項道路を挟んで2棟を建てること
本物件は船橋駅から徒歩5分ほどにある、京成線高架近くの2項道路に面した敷地にある。船橋市は東京オリンピック頃から住宅団地の開発が始まり、現在も人口増加を続けながら巨大ベットタウンとなっている。駅前の再開発や南北を縦断する道路整備が行われているが、敷地周辺は古くからの住宅地が広がり、居住者の高齢化や建てづまりによる木造密集地が問題となっている。

前面道路は車の通行を制限している行き止まりの私道だが、突き当りの集合住宅の敷地内を通過しながら、道路に面した住人と近隣住人達の通り抜けの道となっていた。
昔の日本の遊び場は計画的に用意された場ではなく路地空間であった。
2棟の建物配置を「 型と 」型とすることによって、空地同士が2項道路も巻き込みながら、路地のような広場を創りだすことを目指した。
私道の幅員は2mにも満たず、各々1m以上のセットバックが必要となり、未だ建替えがいつになるか不明な建物も複数接道している。敷地内も2項道路のセットバック部も道路と同仕上げとすることで、強制的にセットバックして出来た場も、4m道路に整備されるまでの間みんなで使おうという提案である。

■段階的に2棟を建てること
2年というタイムラグがありながら向かい合った2棟を計画している。
風景を作り出している地域では、ある地域性を受け取りながら建物が少しずつ建てられ、各々異なりながらも街並みや道並みを構成している。
分譲住宅地や大規模集合住宅は、コストや工期の短縮などの要請により、様々な要素を統一しながら画一的な建物郡を構成している。
そのような画一的な建物群に囲まれた閉じられた広場ではなく、自然発生的な開かれた広場とするために、1期から2期へ引き継ぐ要素と異なる要素で計画している。
2期目では2年間利用されてきた路地広場に対し大きな階段を設けた。竣工写真の撮影中に散歩中のおばあちゃんが「ようやく完成したのね。この階段登れないけど、座ってもいい?」と聞いてきた。散歩中の高齢者のちょっとした休憩椅子にも利用されることを期待している。

■ 同相と異相を混在させながら2棟を建てること
鉄骨造と木造、3階建てと2階建て、仕上げや住戸面積などは、1期と2期で異なり、建物や開口の配置、1階長屋と2階以上共同住宅、各住居が3面以上が外部と面することなど、周辺に対する振る舞いや住まい方を引き継いでいる。

路地広場が人々をまちに開いていく新たな手法ではないかと考えている。

■建築概要
Ⅰ期
主要用途:長屋+共同住宅
共同設計:小山将史建築設計事務所 小山将史
構造設計:フレームワークス 神野昌也
建築写真:若林勇人
施工:新建築工房、フジソウ
鉄骨:石鍋鉄工
主体構造:鉄骨造
規模
階数:地上3階
住戸数:6戸
敷地面積:122.72㎡
建築面積:61.32㎡
延床面積:183.96㎡
1階 61.32㎡
2階 61.32㎡
3階 61.32㎡

工程
設計期間:2014年12月~2015年7月
工事期間:2015年8月~2016年2月

Ⅱ期
主要用途:長屋+共同住宅
構造設計:フレームワークス 神野昌也、常陸慶和
建築写真:若林勇人
施工:大作
主体構造:木造
規模
階数:地上2階
住戸数:6戸
敷地面積:142.29㎡
建築面積:72.57㎡
延床面積:142.29㎡
1階 71.21㎡
2階 71.09㎡
工程
設計期間:2015年8月~2017年8月
工事期間:2017年9月~2018年2月


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