新森雄大+ジェームス・ジャミソンによる、大阪の、集合住宅の一住戸のリノベーション「HOUSE / LABORATORY」

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新森雄大+ジェームス・ジャミソンによる、大阪の、集合住宅の一住戸のリノベーション「HOUSE / LABORATORY」

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新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、大阪の、集合住宅の一住戸のリノベーション「HOUSE / LABORATORY」です。NIIMORI JAMISON ARCHITECTSは、スイスのメンドリジオ建築アカデミー出身の建築家ユニット。

大阪市に建つ、築37年のマンション一室のローコストリノベーション。

非常に厳しい予算から、思い描いた理想像を逆説的に目指す一般的な設計手法ではなく、工務店との密な関係の中で、彼らの抱える在庫や端材をまずヒヤリングし、それらを素材の前提条件として設計を行う、通常とは異なったプロセスで成立させたプロジェクトである。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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大阪市に建つ、築37年のマンション一室のローコストリノベーション。

非常に厳しい予算から、思い描いた理想像を逆説的に目指す一般的な設計手法ではなく、工務店との密な関係の中で、彼らの抱える在庫や端材をまずヒヤリングし、それらを素材の前提条件として設計を行う、通常とは異なったプロセスで成立させたプロジェクトである。

別の現場で出た廃材の軽鉄はカーテンボックスにし、釣りボルトの切れ端で天井から吊り下げた。ラワン合板は赤白が混在したが、白は廊下の床と寝室の床・壁に、赤は廊下の壁とリビングの床・壁に、といった具合で面による貼り分けを施し、安っぽいパッチワークのような見え方を防ぐのと同時に、異素材で見切ることで空間に多様性をもたらす材料となる。スチールの丸棒は「ラボ」と名付けたサンルームのハンガーパイプに応用し、その直径・全長と合わせた細型の蛍光管を梁下端と同じ高さで吊り下げ、窓から外を見ながら仕事のできる長いデスクを設えた。そのデスク端には、シンクを設置し、植物を植え、水やりの排水を直接スリーブを通してベランダに流せるようにした。上記の素材群をはじめ、カーテン、扉、框、照明、テーブル、塗料、金物に至るまで、同様のバックグラウンドを持つ。

素材の集まり方をコントロールし、ライブで物事を決断していくプロセスは、もはや設計というよりも、感覚と理論を統合していく実験的作業に近い。

周辺環境がさほど影響しない内装リノベーションにおける厳しい予算が齎したこの状況を、建築でいうところのコンテクスト/必然的にこの場所に備わっている状況として捉え、思い通りにならないこのバラバラさは、逆に空間に多様性を齎す恩恵かもしれない。

■建築概要
事務所名称:NIIMORI JAMISON ARCHITECTS
物件名称:HOUSE / LABORATORY
所在地:大阪市
延床面積:60.2㎡
設計:新森雄大、James Jamison、山崎麻衣子
施工:三好工務店
ファブリック:fabricscape
竣工:2018年11月
写真:高畑貴良志


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