多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」 photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」 photo©松村康平

多田正治アトリエENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」です。

千本通りは京都市を南北に走る通りで、小売店が並ぶ庶民的な下町風情の残る通りである。
その千本通り面した木造2階建ての住宅を、ゲストハウス/カフェ/オーナー住宅というコンプレックス(複合施設)へとリノベーションを行った。

既存建物は幾度も増改築を経て、道路から奥に向かって並ぶ3つの建物がちぐはぐに繋げられていた。そこで、複雑な増改築のあとを解きほぐしたうえで耐震補強を加え、道路側の棟の1階部分を大きく減築し、敷地の奥へと風や光、視線が通じる外部空間(ロジ)をつくった。道路に面した建築の正面には前庭をつくり、多くの緑を配した。前庭からロジ、内庭・奥庭にかけて緑がつながり、旅行客や地元の人々が集う空間となる。ロジにあるカフェを横切り、ゲストハウスの玄関に辿りつく。奥の庭で、かつての建物で祀られていた小祠が出迎える。

知財関連法規に詳しい弁護士・水野祐、再生建築研究所・神本豊秋らが参加する、建築再構企画・佐久間悠の出版記念トーク「建築と法」が開催

知財関連法規に詳しい弁護士・水野祐再生建築研究所・神本豊秋、元国土交通省・佐々木晶二が参加する、建築再構企画・佐久間悠の出版記念トーク「建築と法」が開催されます。場所は青山ブックセンターで、開催日は2019年2月3日。要事前申し込み。

建物を建てるには様々な法規制をクリアしなければなりません。建築基準法や都市計画法、景観条例の他、施設の用途によっては、例えば宿泊施設なら旅館業法、保育園なら児童福祉法など、それらに付随する様々な法律の規制を考慮しなければなりません。時には「法」は自由に建築することの足枷になる場合もあります。

建築に限らず、「法」とは人々の自由を縛るためにあると考えている人は多いと思います。しかし、その一方で「法」を前向きに捉え、自分達でルールを作り、そしてそのルールを超えていこうとする動きをする方達が出てきました。
再構祭の最終審ではそのような方達の代表として、シティライツ法律事務所の水野祐さんと、再生建築研究所の神本豊秋さん、元国土交通省の佐々木晶二さんをゲストにお招きします。

近年、政府も、民泊特区や住宅ローン減税、都市再生特別措置法など、建築業界を後押ししようとする政策を数多く打ち出しています。しかし、戦後、高度経済成長を前提として作られた建築基準法や都市計画法は、新築で建てることが前提とされていました。現在の様に少子高齢化し、床が余る時代が来ることは想定されていなかったのです。
国も数年おきに建築基準法や関連法規を改正し、既存ストック活用が円滑に進むように規制緩和を進めてきていますが、それだけでは次回の統計で1,000万戸を超える事が確実と言われる空き家問題を解決することは、到底難しいでしょう。とはいえ、検査を受けていない建物を、適法である前提で改修して良いとは国も言えない。大きなジレンマを抱えているので
す。
しかしそこにこそ、超えるべきルールがあると我々は考えています。今回の最終審では、建築、特に既存建物の改修の分野で法律の枠組みを超えて行こうとする動きを起点に、これからの建築と都市の在り方についてここから議論を始めていきたいと考えています。

『「本当は鉄道に詳しくない……」プラレールで東京の地下鉄を再現した男たち』(デイリーポータルZ)

『「本当は鉄道に詳しくない……」プラレールで東京の地下鉄を再現した男たち』という記事が、デイリーポータルZに掲載されています。写真も多数掲載されています。

木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・愛荘町の住宅「静寂の家 Tranquil House」
木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・愛荘町の住宅「静寂の家 Tranquil House」 photo©Norihito Yamauchi

木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀・愛荘町の住宅「静寂の家 Tranquil House」です。

敷地は、交通量の多い幹線道路沿いにある。周辺には田畑が広がり、クライアントが営むコンクリート工場と伝統的な日本家屋に住む親の住まいが隣接する。やや煩雑な印象を与える環境である為、周囲からの視線を遮りながらも、視覚的な広がりを演出する住まいが求められた。そこで計画したのは、眺望の最も開けた北側に軸線を合わせ、エントランスから最奥部のテラスまで、それぞれが独自の空間性を持ちながら展開する住まいである。

ヴォリュームを組み合わせたシンメトリーなファサードの窪みが、エントランスになっている。中央に配置された量感ある壁は、奥行き感を強めるとともに、アイストップとして外部からの視線を届きにくくする為のものでもある。

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