culture archive

MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成。様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成。様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成。様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成。様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVが設計した、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成しました。
様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図しています。アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介した「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」に続く、屋上の可能性を探求するプロジェクトです。

こちらはリリーステキストの翻訳

ヘット・ニュー・インスティテュートの屋上を一般公開する「ザ・ポディウム」がオープン

本日2022年6月1日、ロッテルダム市長のアフメド・アブタレブ氏が、ヘット・ニュー・インスティテュートでザ・ポディウムのオープニングセレモニーを開催しました。MVRDVが設計したこの高さ29mのプラットフォームは、143段の外部階段で美術館の屋上にアクセスできるようになっています。視認性を高めるために印象的なピンク色に塗られたMVRDVのデザインは、600m2のクリエイティブな仮設集会所を作り、6月中のロッテルダム建築月間の中心を形成することになります。7月と8月には、街の景色を眺めながらジャズコンサートやヨガ教室が開かれる予定です。また、ロッテルダムの子どもたちのために、サマーキャンプなどのさまざまな活動も行われます。

仮設インスタレーションのデザイン依頼は、現在ヘット・ニュー・インスティテュートの最上階で開催中のMVRDVの作品展「MVRDVHNI: The Living Archive of a Studio」にさらに注目を集めたいとの思いから生まれました。美術館の外のパブリック・スペースの工事により、ヘット・ニュー・インスティテュートのメイン・エントランスが現在見えにくく、アクセスしにくくなっているため、MVRDVのデザインチームは、屋外の大きな階段を使って別のアクセス経路を作るというアイデアを思いつきました。

設計者は、ヘット・ニュー・インスティテュートの屋上からのパノラマビューと、特徴的なパーゴラを持つヨー・クーネンによる建物のデザインからインスピレーションを得ました。ザ・ポディウムを可能な限りサステナブルに製作するために、足場材とリサイクル可能な床仕上げ材を材料として選択しました。ザ・ポディウムは、外階段から、また下の階の展示室からアクセスすることができます。階段を利用できない訪問者のために、ザ・ポディウムはエレベーターまたはヘット・ニュー・インスティテュートの内部アクセスでアクセスできます。

2022年6月のロッテルダム建築月間では、ザ・ポディウムはその中心を形成しています。MVRDVが設計したデポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲンを含むロッテルダムのさまざまな象徴的な建物を見渡すことができ、建築都市としてのロッテルダムの特質が表現されています。7月と8月には、モーテルモザイク、ノース・シー・ジャズ・フェスティバル、オペレーター、Roffa Mon Amour、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団など、さまざまなパートナーがザ・ポディウムでイベントを開催する予定です。

MVRDVのアソシエイトデザインディレクターである建築家のヘイス・リッケンは言います。
「このインスタレーションは、ルーフトップ・ランドスケープのプログラミングにおいてMVRDVが築き上げた伝統に合致しています」
「ロッテルダムでは、2006年の青い屋上拡張工事『ディデン・ヴィレッジ』に始まり、2016年の『クリテリオンへの階段』に続いています。今年は、オレンジの『ルーフトップ・ウォーク』とピンクの『ザ・ポディウム』で屋上を強化します。色彩と特別なインスタレーションで、この街の第二のレイヤーにもっと注目を集めたいのです。より環境に優しく、より持続可能で、よりつながったものにすれば、街は誰にとってもより住みやすいものになるはずです」

様々な家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2022」が、東京ビッグサイトで開催。芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹らが参加する「アップサイクルって何? 02」展等の展示やイベントも多数行われる
様々な家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2022」が、東京ビッグサイトで開催。芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹らが参加する「アップサイクルって何? 02」展等の展示やイベントも多数行われる前回の会場の様子

様々な家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2022」が、東京ビッグサイトで開催されます。見本市の中では、芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹らが参加する「アップサイクルって何? 02」展等の展示やイベントも多数開催されます。開催期間は、2022年6月1日(水)~3日(金)。参加費無料(要事前申し込み)。来場事前登録はこちらから

メッセフランクフルト ジャパン株式会社(代表取締役社長:梶原靖志)は、2022年6月1日(水)-3日(金)の3日間、第30 回「インテリア ライフスタイル」を東京ビッグサイト西展示棟にて開催します。

衣・食・住のすべてとインテリア・デザイン市場をつなぐ本見本市は、商材やデザインを探す小売店バイヤー、インテリアデザイナー、建築や設計に携わる来場者に「リアル」でのコミュニケーションの場、商談の場を提供します。新型コロナウィルス感染拡大の影響により3 年ぶりの開催となる本見本市には、4 月22 日現在で12ヵ国・地域から501社が出展します。

商材カテゴリーやテーマに合わせたプロダクツがゾーンごとに展示
デザイン性、機能性に優れた衣食住に関連するインテリア雑貨や生活用品を中心に、人権や環境、社会に配慮されて作られた持続可能なプロダクツ、新しい生活様式や空間を演出するさまざまな商材や素材たちがカテゴリーごとにゾーニング、展示されます。


「アップサイクルって何? 02」展(見本市内で展示)

様々な家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2022」が、東京ビッグサイトで開催。芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹らが参加する「アップサイクルって何? 02」展等の展示やイベントも多数行われる企画展ブースのデザイン

環境意識の高まりの中、プロダクト開発においてサステナブル視点のない商品開発はもはや存在し得ないと言ってもいいほどです。
その中において、アップサイクル、創造的再利用は、まだまだその可能性を謳歌できていない分野であると同時に、成功の秘訣にはデザイナーやアーキテクトの豊かな発想が不可欠です。

今回、建築家6名と、完了に配慮したものづくりメーカー2社が協業し、アップサイクルの新たな可能性を提案します。

ディレクター/会場構成
芦沢啓治

参加建築家
インターオフィス 寺田尚樹 / SAKUMAESHIMA / トラフ・アーキテクツ / 芦沢啓治

MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Pavlos Ventouris / MVRDV
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」です。
都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える事も意図されました。

こちらはプレスリリースの翻訳

ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンしました。高さ30mのオレンジ色の絨毯で、街の様々な表情を楽しむことができます。

昇天祭の今日、ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンし、来場者は高さ30メートルのさまざまな屋根の上を冒険しました。ロッテルダム・ルーフトップ・デイズとMVRDVがデザインしたこのインスタレーションのハイライトは、ロッテルダムで最も重要な通りの一つであるクールシンゲルに架かる橋です。ルーフトップ・ウォークは、一般の人々に街に対する新しい視点を提供することを目的としています。屋根は、都市をより住みやすく、生物多様性に富み、持続可能で、健康的なものにする「第二の層」となり得るのです。

鮮やかなオレンジ色の「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」は全長600mで、1ヶ月間、市民に街の素晴らしい眺めを提供します。アーティスト、デザイナー、建築家が、屋上を緑化、貯水、食糧生産、エネルギー生成のために効率的に利用すれば、どれだけのことが可能になるかを示す屋上展示です。オランダのステイガー社によって作られたインスタレーションの上に、バーチャルヴィレッジからバイエンコルフ百貨店の屋上のグリーンデザインまで、あらゆるメーカーが屋根がいかに持続可能で健康的、そして住みやすい都市に貢献できるかを示しています。

この仮設展示は、ロッテルダム・ルーフトップ・デイズの取り組みで、コンセプトとデザインはMVRDVと共同で開発されました。MVRDVはオフィスとして、長年にわたり都市部のスペース不足の解決に積極的に取り組んでおり、地方の都市化が進むのを防ぎたいと考えています。屋上緑化は、気候変動、住宅危機、再生可能エネルギーへの移行といった大きな問題の解決に役立ちます。ルーフトップ・ウォークは、こうした問題に注目し、特に18.5km2の平屋根部分が使われていないロッテルダムで、その可能性をより多くの人に認識してもらうためのものです。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「2006年、ロッテルダム復興75周年を記念して、『クリテリオンへの階段』をデザインし、約37万人の来訪者を集めました。そのとき、このプロジェクトの続編を作ったらどうかというアイデアが生まれました」
「ユーロビジョン・ソング・コンテストの時は、優勝者を称える高いステージを作るというアイデアもありましたが、パンデミックのために中止されました。屋根を占拠して緑を増やすだけでなく、屋根をつなげて、ロッテルダム市民に新しい屋上公園を実現したことを嬉しく思うとともに、さらなる続編を主張したいと思います! そのためには、オレンジ色のカーペットとクールシンゲルの橋が最初の良いテストケースとなるでしょう」

ミナ ペルホネンの皆川明が監修した遊具。幼児の使用を想定したFRP製の遊具で、動物や自然からインスピレーションを得て形態等を構想、有機的な形態や抑制された色遣いが特徴的
ミナ ペルホネンの皆川明が監修した遊具。幼児の使用を想定したFRP製の遊具で、動物や自然からインスピレーションを得て形態等を構想、有機的な形態や抑制された色遣いが特徴的
ミナ ペルホネンの皆川明が監修した遊具。幼児の使用を想定したFRP製の遊具で、動物や自然からインスピレーションを得て形態等を構想、有機的な形態や抑制された色遣いが特徴的
ミナ ペルホネンの皆川明が監修した遊具。幼児の使用を想定したFRP製の遊具で、動物や自然からインスピレーションを得て形態等を構想、有機的な形態や抑制された色遣いが特徴的

ミナ ペルホネンの皆川明が監修した遊具です。
幼児の使用を想定したFRP製の遊具で、動物や自然からインスピレーションを得て形態等を構想、有機的な形態や抑制された色遣いが特徴的な製品となっています。ジャクエツから販売されます。

鳥が大空を舞うように羽を広げた姿に見立てています。鳥の羽や胴体に腰掛けて、羽ばたく鳥に乗って空を飛ぶような気持ちを想起させてくれます。

リリーステキストより

これは浜辺で見つけた石の形からヒントを得た遊具です。有機的で多様な局面で構成された造形の中で、子供たちは自然と身体の動きや重量との関係性を体感することができます。

リリーステキストより

これは鳥が巣の中で休んでいる姿をイメージした滑り台です。ステップを登る代わりに凹凸を自由なルートで登ることで、“滑るために登る”のではなく登る体験そのものが子供たちの自由な発想や感覚を養います。

リリーステキストより
ピーター・ズントーとアーティストのオトボン・ンカンガが、2022年4月に行ったトークの動画

ピーター・ズントーとアーティストのオトボン・ンカンガ(Otobong Nkanga)が、2022年4月に行ったトークの動画です。ブレゲンツ美術館の主催で行われたものです。

(翻訳)
2022年夏、ブレゲンツ美術館は創立25周年を迎え、ヴェネチア・ビエンナーレの期間中にヴェネチアで展覧会を開催しています。
オープニング後の数日間、選ばれたアーティストとゲストによる一連のトークイベントが開催されました。初日の夜は、サン・フランチェスコ・デラ・ヴィーニャの回廊で、オトボン・ンカンガとブレゲンツ美術館を設計した建築家ピーター・ズントーが対談を行いました。

(原文)
In the summer of 2022, Kunsthaus Bregenz is celebrating its 25th anniversary and with an exhibition in Venice during the Biennale di Venezia.
In the days after the opening, a series of talks with selected artists and guests took place. On the first evening, Otobong Nkanga and KUB architect Peter Zumthor were talking in the cloister of San Francesco della Vigna.

BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」。企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指す
BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」。企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指す photo©Iwan Baan
BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」。企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指す photo©Iwan Baan
BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」。企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指す photo©Iwan Baan
BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」。企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指す photo©Iwan Baan

BIGへザウィック・スタジオが設計した、アメリカ・カリフォルニア州の、Googleの新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」です。
企業の定めたイノベーション・自然・コミュニティをテーマに計画、3つの建物の合計広さは約10万㎡でイベントスペースや宿泊機能も内包、24時間365日カーボンフリーエネルギーでの稼働を目指してつくられました。

以下は、リリーステキストの翻訳です

BIG-ビャルケ・インゲルス・グループとへザウィック・スタジオがグーグルと密接に協力して設計したベイ・ビューは、2030年までに24時間365日カーボンフリーエネルギーで稼働することをミッションとするグーグル初の新規のキャンパスです。 この建物は、未来のグーグルのワークプレイスのために、人間中心の持続可能なイノベーションを生み出すというグーグルの野望を実現し、また建設業界やそれ以外の業界にも、拡張可能で再現性のあるソリューションを提供します。

シリコンバレーにあるNASAエイムズ研究所の42エーカー(※約17万㎡)の敷地にあるグーグル・ベイ・ビュー・キャンパスは、3つの建物からなり、20エーカー(※約8万㎡)のオープンスペース、2つのワークスペース棟、1,000人収容のイベントセンター、240の短期社員宿泊施設を含む合計110万平方フィート(※約10.2万㎡)の広さです。3棟の建物はすべて、日照、眺望、コラボレーション、体験、アクティビティに最適化された軽量のキャノピー構造になっています。

ベイ・ビューの3つの新しいビルは、2030年までに24時間365日カーボンフリーのエネルギーで操業する初の大企業になるというグーグルの野心の一部です。また、LEED-NC v4 Platinum認証を取得し、International Living Future Institute (ILFI) Living Building Challenge (LBC) Water Petal Certificationを取得した史上最大の施設となることが期待されています。

プロジェクト開始時にグーグルが定めた3つのテーマ(イノベーション、自然、コミュニティ)を軸に、コラボレーションとコ・クリエイションを刺激する柔軟性と卓越したユーザーエクスペリエンスを追求した設計となっています。上階にはチームスペース、下階にはギャザリングスペースを配置し、フォーカスエリアとコラボレーションエリアを分離しながらも、どちらにも簡単にアクセスできるようにしています。また、2階のフロアプランにバリエーションを持たせることで、チームのニーズに応じて柔軟に変化する“近隣”エリアを設けています。

BIGの創設者兼クリエイティブディレクターであるビャルケ・インゲルスはこう語ります。
「ベイ・ビューの新キャンパスのデザインは、非常に協力的なデザインプロセスの結果です。グーグルのようなデータ駆動型のクライアントと仕事をすることで、すべての意思決定が確かな情報と実証的な分析に基づいて行われる建築が生まれました。その結果、印象的なドラゴンスケールソーラーキャノピーは建物に当たるすべての光子を収穫し、エネルギーパイルは地中から冷暖房を貯蔵し抽出し、自然に美しい花々も実は建物からの水をろ過しきれいにする働き者の根域庭園であるというキャンパスが生まれました」
「建物のフロントとバック、テクノロジーと建築、形態と機能が融合した、新しいハイブリッドなキャンパスです」

ベイ・ビューのビルは2つのフロアに分かれており、上階にはデスクとチームスペース、下階にはアメニティスペースが配置されています。この2つのフロアをつなぐのは屋内の「中庭」で、カフェや簡易キッチン、会議室、オールハンドスペースなどに簡単にアクセスすることができます。この中庭は、各階を行き来する際や異なるワークスタイルをとる際に、身体的な動きによる生理的な効果を促すとともに、道案内の役割も果たしています。

スキーマ建築計画の長坂常が、尾道の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動。修繕方法のオープン化を行い、風景の保存も目指し、クラファンを実施中
スキーマ建築計画の長坂常が、尾道の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動。修繕方法のオープン化を行い、風景の保存も目指し、クラファンを実施中 photo courtesy of スキーマ建築計画

スキーマ建築計画の長坂常が、広島・尾道市の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動させています。本プロジェクトでは、車の入る事ができない尾道での古い家屋の修繕方法のオープン化を行うことで、風景の保存も目指しています。また、それに伴いクラウドファウンディングも実施されています。

こちらは長坂からのメッセージ。

大切な風景を「残す」仕組みをつくりたい
―築110年の建物を活用し、課題解決の仕組みづくりへ

建築家、スキーマ建築計画代表として東京で活動する私、長坂常は、旅先の広島県尾道市の山手地域で、築110年以上の今は誰も住んでいない建物に一目惚れし、縁あって前オーナーから譲り受けることになりました。

そこにしばらく滞在し、この地域に魅了されると同時に、他の地方都市と同様、高齢化に伴う人口減少の問題、さらに、車が入ることのできない斜面地のため、古くなった建物の改修が容易ではないなど、この地域が抱える様々な課題を実感した私は、よそ者ではありますが、「建物だけではなく、心から大切にしたいと感じたこの美しい尾道の風景を、このままでは残していくことができない」という危機感から、今回のプロジェクトを立ち上げました。

まずは、この歴史ある建物を次の時代に残していけるように、修繕工事を実施します。尚、この工事の詳細をオープン化することで、尾道や近しい条件の他の地域で、同じような境遇で困っている人たちのガイドの一つになればと考えています。

さらに完成後の建物は「LLOVE HOUSE」と名付け、世界中から訪れるクリエーターに中長期的に滞在してもらえる、アーティスト・イン・レジデンスとして活用していく予定です。そこで新しい文化交流のあり方を提案しながら、クリエーターと地域の人々が相互に影響を与え合うことで、山手での暮らしを豊かにするきっかけをつくっていきたいと計画しています。

今回、「一人が多くの資金を投じたから、残すことができた」というあり方ではなく、この取り組みに賛同くださる方々に参加してもらい、「この場所を一緒につくっていく一員」として、まずは建物を残すこと、その先の新しい文化交流、それを通じたコミュニティづくり…できるだけ多くの皆さまと私たちの経験を共有する方法を模索していきたいと考え、今回クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

大切な風景を残したいという一建築家の思いとこれからの取り組みに賛同いただける方からのあたたかいご支援をお待ちしております。

以下に、長坂が修繕を手掛けている建物の写真を掲載します。

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトがリニューアル。近作や過去の代表作の写真がより大きな写真で閲覧可能に
隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトがリニューアル。近作や過去の代表作の写真がより大きな写真で閲覧可能にトップページのロゴ 許可を得て掲載
隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトがリニューアル。近作や過去の代表作の写真がより大きな写真で閲覧可能にロゴの後に、様々な代表作品がスライドショー形式で表示される。 許可を得て掲載
隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトがリニューアル。近作や過去の代表作の写真がより大きな写真で閲覧可能に作品ページの一覧。新作から代表作までの写真がより、大きなサイズで閲覧できるようになっている。 許可を得て掲載

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトがリニューアルされています。近作や過去の代表作の写真がより大きな写真で閲覧可能になっています。

隈研吾 略歴
1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

以下に、許可を得て新サイトのスクリーンショットを掲載します。

隈研吾建築都市設計事務所による、宮城の、復興の象徴となる人道橋「中橋」の写真

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトに、宮城の人道橋「中橋」の写真が16枚掲載されています。

2013年から携わった南三陸町の復興の象徴となる、木と鉄を組み合わせた人道橋。
南三陸さんさん商店街のあるにぎわいのエリアと、旧防災対策庁舎を中心とする祈りの場である復興祈念公園とをつなぎ、橋自体を祈りの場としてデザインした。

様々なものをこの橋はつないでいる。まず、旧防災対策庁舎からこの橋を渡った先には上山八幡宮があり、この橋は神社にいたる参道である。日本の神社では神聖な世界と日常をしばしば太鼓橋で区切る。中橋で太鼓橋のアーチは反転され、橋全体でレンズ型のトラス構造を形成し、80mのワンスパン構造が実現した。反転された下部の逆反り部分は、水面に近いもう一つの人道橋として機能し、海を望む上の橋と、川面を眺める下の橋の2つの反り橋を一つに合体した。
下部の橋へアプローチするスリットの両側には木製の高欄支柱が並び、地元の皆さんはこの連続する支柱を千本鳥居と評した。
鉄の構造に付加された木材は、変形抑制の役割も果たし、「海のまちの人道橋」にふさわしいやさしい表情が生まれた。鉄と木もまた、ここで一つにつながれることになった。

大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザインnoizが関わるパヴィリオン。
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン小野寺匠吾が関わるパヴィリオン
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザインSANAAが関わるパヴィリオン。

大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA隈研吾小堀哲夫noiz小野寺匠吾橋本尚樹遠藤治郎が参加することが発表されています。各界の著名人8名がプロデューサーとなり、それぞれの建築家とコラボレーションする形でパヴィリオンが建設されるとの事です。

「いのちの輝きプロジェクト」は、展示パビリオン「シグネチャーパビリオン」、イベント「シグネチャーイベント」をリアル会場、バーチャル会場で展開いたします。各界で活躍する8人のプロデューサーが主導し、「いのちの輝きプロジェクト」から得られる体験は、人びとにいのちを考えるきっかけを与え、創造的な行動を促すものと考えます。他者のため、地球のために、一人ひとりが少しの努力をすることをはじめることを促します。その重なり合い、響きあいが、人を笑顔にし、ともに「いのち輝く未来社会をデザインすること」につながっていくものと考えます。

それぞれの建築家が関わるパヴィリオンの画像は以下に掲載します。

OMA NYの公式アカウントで、「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」のトロフィーが紹介
OMA NYの公式アカウントで、「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」のトロフィーが紹介 photo courtesy of OMA NY

OMA NYのinstagram公式アカウントで、ap賞のトロフィーが紹介されました。
「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」は、弊サイトが8年前から行っているアワードで、年間のユニークユーザー数を元にランキングを制作し、上位10作品を表彰いたします。OMA NYは、建築作品「天神ビジネスセンター」にて2021年のap賞に入賞しました。
トロフィーに関して、その形態が「初期のコンセプトに驚くほど似ている」と、コメントしています。

Thank you @architecturephotonet for the honor and trophy with an uncanny likeness to an early project concept.

ap賞は、弊サイトに掲載された特集記事の建築作品が対象となります。
特定の審査員の判断によらない事を特徴としネットメディアならではの特性を生かし運営されています。今後も皆様の作品投稿をお待ちしています。

神戸市が「建築家との協働による空き家活用促進事業」の概要を公開。補助金の上限は500万円とのこと

神戸市が「建築家との協働による空き家活用促進事業」の概要を公開しています。補助金の上限は500万円とのこと。

建築家と協働で空き家を活用し、”地域の抱える課題”や”withコロナ時代における社会課題”といった様々な課題の解決に取り組む事業を募集します。
建築の専門家としての知識・経験を活かし、ライフスタイルや地域コミュニティまでデザインできる「建築家」が、空き家の活用に関わることで、空き家がより魅力的に生まれ変わることを期待しています。

対 象 者 : 空き家の所有者または借主(予定を含む)
対象物件 : 神戸市内にある空き家(一棟の建築物または長屋の一住戸)
補助金額 : 補助対象経費の合計の1/2 上限500万円

募集開始     令和4年4月8日(金曜)
質問期限     令和4年4月15日(金曜)
応募期限     令和4年5月9日(月曜)17時30分まで
選定審査会    令和4年5月18日(予定)
選定結果の通知  令和4年5月下旬(予定)
※採択事業者は選定結果通知後、補助金交付申請の手続きが必要です。

石上純也による、山口の、洞窟のようなレストラン「maison owl」のほぼ完成した状態の写真

石上純也が設計した、山口のレストラン「maison owl」のほぼ完成した状態の写真が10枚、instagramの林信行のアカウントに掲載されています。

以下は、twitterに投稿された内容。

デザイナーのイヴ・ベアールによる、TEDでのトーク「サーフボードはどのように自然と我々を結びつけるのか」の動画(日本語字幕付)

デザイナーのイヴ・ベアールによる、TEDでのトーク「サーフボードはどのように自然と我々を結びつけるのか」の動画です。日本語字幕付です。

Fuseprojectの創設者であるイヴ・ベアールが、サーフボードが私たちと水との関係をどのように変えたかをご紹介します。

アメリカ西海岸に掛かる、1937年竣工の橋“ゴールデン・ゲート・ブリッジ”の建設過程を解説するTEDの動画「不可能だったものを建てる」(日本語字幕付)

アメリカ西海岸に掛かる、1937年竣工の橋“ゴールデン・ゲート・ブリッジ”の建設過程を解説するTEDの動画「不可能だったものを建てる」です。日本語字幕付です。

カリフォルニアのゴールデン・ゲート・ブリッジを支える全長227メートルの高い2基の塔が組み立てられました。これらの塔の建設は、技術者のチャールズ・エリスとジョセフ・シュトラウスが直面していた数々の課題のひとつに過ぎませんでした。着工以前にも多くの人々がこのプロジェクトは不可能であると考えていたのです。それは、ゴールデンゲート海峡では強風が吹き荒れ、晴れることのない霧に覆われ、地震が発生しやすい場所だからでした。それでは、この象徴的な橋はどのようにして建てられたのでしょうか?アレックス・ジェンドラーが、この偉業について詳細に述べます。 講師 : アレックス・ジェンドラー、監督 : アントン・ボガティ

2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介
2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介Diébédo Francis Kéré photo courtesy of Lars Borges
2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介Gando Primary School photo courtesy of Erik-Jan Ouwerkerk
2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介Centre for Health and Social Welfare photo courtesy of Francis Kéré
2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介Burkina Faso National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture

2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞しました。アフリカのブルキナファソ出身の建築家で、ベルリンで建築を学び、ブルキナファソ・ケニア・モザンビーク等で、学校や医療施設等を手掛けています。リリーステキストに加え、審査講評のコメント、ケレの経歴、その建築を紹介する動画も掲載します。過去の受賞者のリストはこちらのページで閲覧することができます。

以下にリリーステキストの翻訳と主要作品を掲載します

ディエベド・フランシス・ケレ、2022年プリツカー建築賞を受賞

建築家、教育者、社会活動家であるディエベド・フランシス・ケレ氏が、2022年度のプリツカー建築賞受賞者に選ばれたと、建築界の最高の栄誉とされるこの賞を主催するハイアット財団会長のトム・プリツカーが発表しました。

「私は、パラダイムを変え、人々に夢を与え、リスクを負わせることを望んでいます。金持ちだからといって、材料を無駄にする必要はありません。貧乏だからといって、質の高いものをつくろうとしないのではないのです」とケレは言います。「誰にでも品質があり、誰にでも贅沢があり、誰にでも快適がある。私たちは互いにつながっており、気候や民主主義、欠乏における懸念は、私たち全員にとっての懸念なのです」

ブルキナファソのガンドで生まれ、ドイツのベルリンを拠点に活動する建築家、フランシス・ケレは、建築というプロセスを通じてコミュニティに力を与え、変容させる存在です。社会正義と社会貢献へのコミットメント、そして自然の風土とつながり、それに応えるために地元の素材を賢く使うことを通して、彼は建築やインフラが存在しない、制約と逆境に満ちた限界的な国々で活動しているのです。現代的な学校施設、医療施設、専門家住宅、市民建物、公共スペースなどを、しばしば資源が脆弱で親睦が不可欠な土地に建設し、彼の作品の表現は建物自体の価値を超えています。

「フランシス・ケレは、地球とそこに住む人々にとって持続可能な建築を、極端に乏しい土地で開拓しているのです。彼は建築家であると同時に奉仕者であり、時に忘れ去られがちなこの地域の無数の市民の生活と経験を向上させているのです」とプリツカーはコメントしています。「美しさ、謙虚さ、大胆さ、発明を示す建築物を通して、そして彼の建築と身振りの誠実さによって、ケレはこの賞の使命を静々と守っているのです」

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。