news archive

「カリアゲ」などでも知られるルーヴィスの福井信行が、藤本壮介設計の「Tokyo Apartment」を取得したことを公開

カリアゲ」などでも知られるルーヴィスの福井信行が、藤本壮介設計の「Tokyo Apartment」を取得したことを公開しています。ルーヴィスは、アトリエ設計事務所の施工を多数手がけることでも知られています。

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、山口・下関の住宅「菊川の家」
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、山口・下関の住宅「菊川の家」 photo©鈴木研一

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、山口・下関の住宅「菊川の家」です。

山陰地方特有の石州瓦葺きの民家が点在する通りを過ぎ、山里の集落にある敷地をはじめて訪ねたのは初夏だった。その地は西側に山の緑が鬱蒼と溢れ、遠くには牛が放牧され、田園には白鷺が舞い降り、ケラの鳴き声が谺する日本の原風景そのものであった。 その恵まれた環境には、おおらかで純粋な周囲に馴染むフォルムが相応しい。そこで、奥行きのある三日月形の敷地に、36mの単純な小屋組の切妻屋根をそっと架けた。大屋根の下には母屋と離れがあり、それを繋ぐようにピロティを配置した。天候に左右されず屋外で食卓を囲みたいという、建主の数少ない要望を汲んだものである。母屋と離れの室内からもピロティの存在は常に意識されるが、建具を戸袋内に引き込むことで内外の隔たりがなくなり、大屋根全体の一体感が高まる。戸袋であり外壁でもある下見板張りの素地スギ板は、深い軒に守られ直接風雨に曝されることなく、やがて味わい深いシルバーグレーになり、より一層風景に溶け込んでいくだろう。西側に開けた敷地の特性上、開放的な室内空間を設えるには強い陽射しや通りかかる人びとの視線を和らげる緩衝空間が必要であると考え、20本の細い列柱によって支えられる一間幅の外廊下を配した。また、この空間にはアプローチとしての機能もあり、北からは客人を、南からは最奥にあるもうひとつのピロティに車を駐めた建主一家を、大屋根の中心に据えた玄関へと誘う。室内から外廊下越しに景色を眺めると、柱と足固めの矩形が四季折々の風景を一幅の絵のように切り取る。 常々、在来工法の大工の手仕事による架構に本質的な美しさを感じており、上棟時の骨格をできる限り残し、仕上げには木や土、漆喰、石といった伝統的な素材を用いた。この地の澄んだ空気と相俟って、どこか心地よい空間になると信じている。 落成の晩秋、居間に1匹のトンボが入り込み、飄々と飛び回っていた。

青木淳が、広島・尾道の「千光寺公園頂上エリアリニューアル設計」プロポで最優秀者に

青木淳が、広島・尾道の「千光寺公園頂上エリアリニューアル設計」プロポで最優秀者に選ばれています(PDF)

青木淳が、広島・尾道の「千光寺公園頂上エリアリニューアル設計」プロポで最優秀者に選ばれています。

千光寺公園頂上エリアリニューアル基本・実施設計業務プロポーザル選考の結果について(via www.city.onomichi.hiroshima.jp

以下に3枚のパースが公開されています。
イメージ1 [その他のファイル/307KB]
イメージ2 [その他のファイル/148KB]
イメージ3 [その他のファイル/260KB]

この展望台コンペは、2回目の開催です。1回目は石上純也の提案が選ばれましたが、設計契約解除になってしまっていました。詳細はこちらの記事にレポートされています
最優秀者の選定を受けて青木がtwitterに下記の投稿をしています。

荒達宏 / 荒建築設計事務所+吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」
荒達宏 / 荒建築設計事務所+吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」 photo©吉田勝信

荒達宏 / 荒建築設計事務所吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」です。

東中野にあるビルの一室を、コレクティブオフィス(仲間との共同の事務所)として利用する為の内装である。
施主であり部屋のオーナー・ 管理者はデザイナーの吉田勝信である。彼は山形県西村山郡大江町に生活の拠点を置きながら、 さまざまな地域の仕事をしている。
(その仕事の多くは土地そのものや、地霊、 人間の生業が蓄積してきた時間・空間への眼差しから立ち上がる。)

前述のとおり施主は山形に拠点を置くデザイナーであるが、 デザイナーとしてのキャリアにおいても東京を経由していない。 個人が地方で専門性を持って仕事を始め、東京に拠点を持つ。
その時に求められる空間の作り方を考えたときに、それは新しい村や集落をつくるような感覚であり、同時に私たちが普段の山形での暮らし方、物の作り方をそのまま持ち込むような作り方であるべきなのではないかと考えた。具体的には計画の中に即興性を含んでおくことで、 私たちが普段している営みの延長線上でこの空間を作ることができ ると考えた。

MARU。architecture+聖建築研究所による、高知県の「土佐市複合文化施設」の施設概要が公開

MARU。architecture+聖建築研究所による、高知県の「土佐市複合文化施設」の施設概要が公開されています

MARU。architecture+聖建築研究所による、高知県の「土佐市複合文化施設」の施設概要が公開されています。2015年12月にプロポーザルで設計者が決定していました。

イサム・ノグチの展覧会「彫刻から身体・庭へ」の会場写真

イサム・ノグチの展覧会「彫刻から身体・庭へ」の会場写真が、japan-architects.comに掲載されています

イサム・ノグチの展覧会「彫刻から身体・庭へ」の会場写真が23枚、japan-architects.comに掲載されています。
以下は会場である東京オペラシティ アートギャラリーの公式による概要

世界文化を横断しながら、彫刻はもとより、舞台装置や家具のデザイン、陶芸、庭や公園などのランドスケープ・デザインにいたるまで、多面的な活動を展開したイサム・ノグチ。
本展では抽象彫刻家として常に「身体」を意識しつづけたノグチが、やがてランドスケープという人間をとりまく環境へと向かい、ノグチ自身がいう「空間の彫刻」=庭、公園へと情熱を拡大していったことに注目します。
国内外から集めた貴重な作品や資料約80点で「異文化の融合」と「生活と環境の一体化」をめざしたノグチの活動の全容を紹介します。

構造家のユルグ・コンツェットによる、スイス・フリムスのハイキングコースに架けられた7つの橋の動画

構造家のユルグ・コンツェットによる、スイス・フリムスのハイキングコースに架けられた7つの橋の動画です。2013年の作品。動画の制作はarchdog。コンツェットはズントー事務所に勤務していた経歴も持っています。八馬智のブログには、この作品を含むコンツェットによる橋の訪問記事がいくつかあり興味深いです。

坂茂による岡山での豪雨被害の避難所での活動を朝日新聞が取り上げた記事『世界的建築家、避難所に間仕切りで「我が家」築く』

坂茂による岡山での豪雨被害の避難所での活動を朝日新聞が取り上げた記事『世界的建築家、避難所に間仕切りで「我が家」築く』が公開されています

坂茂による岡山での豪雨被害の避難所での活動を朝日新聞が取り上げた記事『世界的建築家、避難所に間仕切りで「我が家」築く』が公開されています。

最も注目を集めたトピックス [期間:2018/7/9-7/15]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/7/9-7/15)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、ザハ・ハディド・アーキテクツの設計で2017年に完成した、サウジアラビアの学習・研究センター「KAPSARC」の高クオリティな動画

2、下川 徹 / TORU SHIMOKAWAによる、福岡の住宅「平和の家」

3、荻逃魚 / N&C一級建築士事務所による、神奈川・川崎の住宅「SAIWAIの家」

4、下川 徹 / TORU SHIMOKAWAによる、福岡・久留米市の住宅「津福今町の家」

5、田村篤昌 / 田村篤昌デザイン事務所による、和歌山の既存住宅の改修「桜熙居」

6、bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、茨城・ひたちなか市の「コロナ電気株式会社新社屋工場増築1+2期工事」

7、石上純也へのインタビュー「生活と創作作品が一体化した時、リアリティが生まれる。」

8、隈研吾による、中国・香港のレストラン「Také」の写真

9、ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツが、ベトナムの海岸線に計画している、全体が緑で覆われたホテルの画像

10、日建設計が、東京ディズニーシーの大規模拡張工事の設計者に選定

11、ズントー事務所に勤務する杉山幸一郎の連載エッセイの最新回「スイスの先端技術」

12、ピーター・ズントーによるヴェネチアビエンナーレでの展示の様子とインタビューを収録した動画

13、イサム・ノグチの展覧会「彫刻から身体・庭へ」が、東京オペラシティ アートギャラリーで開催

14、伊達翔+後藤周平による、兵庫・神戸の住宅「公園に暮らす家」の内覧会が開催

15、建築家・藤田雄介が手掛けるプロダクトブランド・戸戸(こと)が、新製品の「布屏風」を発売

16、オラファー・エリアソンによる、デンマークのKIRK KAPITAL社の本社ビルの360°VR動画

17、永山祐子が、2020年ドバイ国際博覧会の日本館の設計を手掛けることに

18、BIGの設計で完成した、デンマーク・オルフス港のプールがとてもにぎわっている様子が分かる写真

19、今年の高松宮殿下記念世界文化賞を、クリスチャン・ド・ポルザンパルクや中谷芙二子らが受賞

20、京都大学の吉田寮をテーマにした再生デザインコンペが開催。実際の寮生らが主催。


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

【ap job 更新】 + k t + / 髙濱健嗣建築設計事務所が、設計スタッフ・アルバイト・オープンデスクを募集中

【ap job 更新】 + k t + / 髙濱健嗣建築設計事務所が、設計スタッフ・アルバイト・オープンデスクを募集中
【ap job 更新】 + k t + / 髙濱健嗣建築設計事務所が、設計スタッフ・アルバイト・オープンデスクを募集中 I clinic

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

+ k t + / 髙濱健嗣建築設計事務所の、設計スタッフ・アルバイト・オープンデスク募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

+ k t + / 髙濱健嗣建築設計事務所は、設計スタッフを募集しております。

米田明先生主宰アーキテクトンから、+ft+/髙濱史子建築設計事務所に参加しパートナーとして2年間共同したのちに、昨年+kt+として神戸で独立しました。神戸でのプロジェクトも徐々に増える中で、各プロジェクトの設計プロセスをしっかり確立し、たくさんの方々に還元できるような形を目指したいと思い、設計スタッフを募集することとなりました。現在、住宅、店舗、クリニック、ホテル、リノベーションなどのプロジェクトに取り組んでいます。立場や経験年数に関わらず考えや経験を共有して、いかに良いチーム作りしてお施主様と造り上げていけるかが、今の課題だと考えています。たくさん課題はあると思いますが、私共と明るく楽しく取り組んで、一緒につくり上げていってもらえるスタッフを希望しています。

お気軽にご応募、ご相談ください。お待ちしております。

【ap job 更新】 伊藤博之建築設計事務所が、設計スタッフを募集中
【ap job 更新】 伊藤博之建築設計事務所が、設計スタッフを募集中
【ap job 更新】 伊藤博之建築設計事務所が、設計スタッフを募集中 辰巳アパートメントハウス ©西川公朗

アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

伊藤博之建築設計事務所の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

伊藤博之建築設計事務所では、現在設計スタッフを募集しています。
集合住宅を中心に、オフィス、ホテル、住宅などを、国内外で設計しています。敷地や構造だけでなく、プロジェクトを取り巻くすべての環境や条件から、積極的に手掛かりを見出すことで、新しい建築と共に、より魅力的な状況が生まれることを目指しています。常にプロジェクトの担当スタッフとの議論を大切に、設計を進めています。現在、外国人を含むスタッフは6人ですが、今回は、日本人スタッフを若干名募集します。
ものを作ること、建築を考えることが好きな方のご応募をお待ちしています。

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・久留米市の住宅「津福今町の家」
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・久留米市の住宅「津福今町の家」 photo©鈴木研一

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、福岡・久留米市の住宅「津福今町の家」です。

家は3度建てると納得のいくものができると聞くが、建主にとって3度目の建築がこの計画。敷地は、高度医療都市としても知られる福岡県久留米市。緊急車両の往来が激しい国道付近の住宅地で、とりわけ防音対策は必須であった。3方には住宅が連なり、東側一方にはいずれ量販店が建つであろう広々とした空地がある。その向こうに国道が走る周辺環境で、四方いずれも外に開くことは考え難い。そこで、玄関となる幅600mm(型枠1枚)の開口以外を重厚なRC壁で被う、単純明快で閉じた構えとした。重厚な壁は喧噪からの遊離と、むしろ開放的な私生活を約束する。その壁に守られた東側の庭は、いわば緩衝空間となる。庭に面する居間には良質な光が採り込まれ、静謐で豊かな在処となる。この住宅に限らず設計に着手する際は、建主が身を置く室内空間を最優先し、特に身体に近い素材をじっくり吟味するようにしている。居間のL型の対称に配置した壁は、スギ小幅板を型枠とした240mm厚のコンクリート打放し。食事室の壁は、45mm厚の無垢ニヤトーに深く決りを入れた材。そこから中庭まで続く床の磁器タイルは、この空間のため焼かれた。これらすべては大工や職人による丹念な手仕事の結実である。 そんな素材で形成された空間は、身を置く者に量感を伝え、どこか心地よく、美しい佇まいになると信じている。しかし、建築の本質は構造である。真摯に取り組まれた建築は、RC造・木造に関わらず、構造体が露となる上棟時にその本質的な美しさを感じさせる。その『途上の美』を生かしたいと常々思っている。この場に必然的な建築を目指したつもりだが、最善だったかどうか解が出るには年月を要するであろう。だが幸い、建主には3度目のこの建築での生活を喜んでいただいている。これが終の住処となり、子から孫へ引き継がれてゆく建築になることを望む。

bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、茨城・ひたちなか市の「コロナ電気株式会社新社屋工場増築1+2期工事」
bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、茨城・ひたちなか市の「コロナ電気株式会社新社屋工場増築1+2期工事」 photo©淺川敏

bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、茨城・ひたちなか市の「コロナ電気株式会社新社屋工場増築1+2期工事」です。

"時代に応えるモノをつくる建築"って何だろう?

〇 大震災をきっかけに
創業60年目にして2011年の東日本大震災で被災し、ひたちなか市初の全体計画認定を適用(用途地域不適格により50㎡の既存変電所を残した増築工事)、2013年にⅠ期、2期前半の仮使用を経て、今回竣工した医療光学機器と半導体機器のための本社機能を併せた生産拠点です.

旧社屋や見学を通して感じた生産拠点ならではのミッションから発し、「時代に応えるモノをつくる建築」ってなんだろう?という疑問を常にもちながら、既存不適格への様々な対応を学び,「人がモノをつくる大きな家」を目指して、未来へとつながる生産拠点の再構築を試みました.

ピーター・ズントーによるヴェネチアビエンナーレでの展示の様子とインタビューを収録した動画

ピーター・ズントーによるヴェネチアビエンナーレ国際建築展2018での展示の様子と、ズントーへのインタビューを収録した動画です。ビエンナーレ公式の動画。
進行中のプロジェクトに関する素材感あふれる模型が多数紹介されています。

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡の住宅「平和の家」
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡の住宅「平和の家」 photo©鈴木研一

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、福岡の住宅「平和の家」です。

福岡市中心の標高100mほどの鴻巣山風致地区に位置する住宅。
旗竿状の敷地には、視界と風の抜ける静かな環境があった。
そこで風致地区ならではの変わらない風景へ開くことを考えた。
また、常々意識している上棟時の純粋な構造の美しさを生かし、密度の高い仕上を施すことで質の高い建築となるよう努めた。
1階は空間がひとつ。玄関から居間・食事室・和室へと床レベルを徐々に上げ、空間を緩やかに分けた。
反対に均一な格天井は、茶室スケールの最奥の和室から天井高さを導いた。
引渡しの早朝、2階の寝室から四王寺山に日の出を拝むことができ、心が晴れた。

オラファー・エリアソンによる、デンマークのKIRK KAPITAL社の本社ビルの360°VR動画

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。