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住宅の名手として知られる佐藤重徳が、寸法の決め方・納め方等の設計手法を図面とともに解説した書籍『若手設計者に贈る 木造住宅の手描き詳細図集』のプレビュー
住宅の名手として知られる佐藤重徳が、寸法の決め方・納め方等の設計手法を図面とともに解説した書籍『若手設計者に贈る 木造住宅の手描き詳細図集』のプレビュー

住宅の名手として知られる佐藤重徳が、寸法の決め方・納め方等の設計手法を豊富な図面とともに解説した書籍『若手設計者に贈る 木造住宅の手描き詳細図集』がamazonで予約受付中です。佐藤はレミングハウス(中村好文主宰)出身の建築家。ここでは書籍の中身をプレビューします。発売は2020年5月1日を予定。【ap・ad】

【推薦の言葉】
ゆったりとして、端正で、決して崩れない。
友人でありライバルでもある佐藤重徳の建築を見続けてきた。
常に手で考えている。それが確かな仕事につながるのだろう。

伊礼智(建築家)

若手設計者やこれから設計者を目指す人に贈りたい。
住宅設計のすべてが詰まった設計図集。

若手設計者やこれから設計を志す人の「設計がうまくなりたい、いい建築をつくりたい」という目標は、いつの時代も共通しているものです。住宅設計の基本を習得するためには、30坪程度の小さな家から考えてみることが近道といわれています。
この本は著者が手がけた30坪前後の木造住宅を対象に、平面図や矩計図、枠図、外部・内部枠詳細、階段詳細や台所詳細などの図面を通して、寸法の決め方や納まりの工夫など住宅設計の手法を解き明かしている本です。判型は迫力のあるA4判、製本は180度フラットに開くオープンバック製。

リリーステキストより

この本は、これまでに設計した木造住宅から4軒を選び、オリジナル図面をもとに、新たに描き起こした図面集です。設計の源となるテキストやスケッチ、手摺などの感覚にかかわる原寸図面なども掲載されており、一冊を通して僕の設計の考え方を伝えられるものになりました。
自分で考え描いた一本一本の線が、図面となり、建築となる。そのリアリティを感じ取っていただけたらと思います。

著者・佐藤重徳からのメッセージ

以下、中身のプレビューです。

コールハースらによる、田舎をテーマに行われた展覧会 Countryside, The Futureの関連書籍『Koolhaas: Countryside, a Report』

OMAのレム・コールハースらによる、田舎をテーマに行われた展覧会 Countryside, The Futureの関連書籍『Koolhaas: Countryside, a Report』がamazonで予約受付中です。上記のリンク先で中身の画像を12枚閲覧できます。

MoMAでのドナルド・ジャッド展に合わせて出版された書籍『Judd』

MoMA(ニューヨーク近代美術館)でのドナルド・ジャッド展に合わせて出版された書籍『Judd』がamazonで発売されています。展示は現在オンラインに移行して会場写真などが公開されています。

The first retrospective in 30 years on American maverick Donald Judd’s minimalist sculpture, architecture and furniture

Published to accompany the first US retrospective exhibition of Donald Judd’s sculpture in more than 30 years, Judd explores the work of a landmark artist who, over the course of his career, developed a material and formal vocabulary that transformed the field of modern sculpture.

Donald Judd was among a generation of artists in the 1960s who sought to entirely do away with illusion, narrative and metaphorical content. He turned to three dimensions as well as industrial working methods and materials in order to investigate “real space,” by his definition. Judd surveys the evolution of the artist’s work, beginning with his paintings, reliefs and handmade objects from the early 1960s; through the years in which he built an iconic vocabulary of works in three dimensions, including hollow boxes, stacks and progressions made with metals and plastics by commercial fabricators; and continuing through his extensive engagement with color during the last decade of his life.

This richly illustrated catalog takes a close look at Judd’s achievements, and, using newly available archival materials at the Judd Foundation and elsewhere, expands scholarly perspectives on his work. The essays address subjects such as his early beginnings in painting, the fabrication of his sculptures, his site-specific pieces and his work in design and architecture.

【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】橋本健史によるレビュー「建築家をつくる本」

アーキテクチャーフォトではユウブックスから出版されたインタビュー集『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生(amazon)』を特集します。

それにあたり、岸和郎さん(WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS)、三井祐介さん(日建設計)、富永大毅さん(TATTA ※旧富永大毅建築都市計画事務所)、橋本健史さん(403architecture [dajiba])にレビューを依頼しました。

異なる世代・立場・経験をもつレビュアーから生まれる言葉によって、本書に対する新たな見え方が明らかになると思います。
その視点を読者の皆様と共有したいと思います。
(アーキテクチャーフォト編集部)

【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】橋本健史によるレビュー「建築家をつくる本」

建築家をつくる本

text:橋本健史

 
 
私はいま35歳である。
大学時代の同級生と浜松で設計事務所をはじめて、この春で9年になる。
並行して3年前から東京ではじめた個人名義の事務所はしばらく開店休業状態だったが、ようやくこのところ仕事も増えてきた。

そんな駆け出しであるにも関わらず、ありがたいことにこれまで幾度も人前でレクチャーをする機会をもらってきた。大抵の場合、1時間ほどスライドを使いながら、自分たちのやっていること、建築として考えていることが伝わるようにと願って精一杯話している。毎回渾身である。
そうしてさぁどんなリアクションがあるだろうかと期待していると、

「それで、どうやってお金を稼いでいるのですか」

という質問が返ってきたりしてどっと疲れがやってきてもう帰りたいなどと思ったりもするのだがそういう経験は一度や二度ではない。

もちろんそういった質問にも、拠点とランニングコストとライフスタイルの話や、慣習的な設計料以外のフィーを多角的に設定する話など、多少なりとも役に立ちそうなことを答えるようにしているのだが、それでもやはりしんどいものはしんどいのである。

近頃はそうしたことも少なくはなってきたようにも思うから、単純にそれくらいしか聞くことがないような未熟なプレゼンの問題だったのかもしれないし、小規模な仕事が多いというわれわれの性質によるところもあるだろう。とはいえ、やはり特に学生諸君にとっては、建築的な議論云々の前に、それが自分の将来設計にどの程度参考になるのか、特にワークライフバランス(有り体に言ってしまえば金と時間)において持続可能性があるのかという点が、非常に強い関心であることは否めない。

山﨑健太郎・西田司・後藤連平が聞き手を務めた、ユウブックスによるアトリエ建築家の人生をインタビューした書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』
山﨑健太郎・西田司・後藤連平が聞き手を務めた、ユウブックスによるアトリエ建築家の人生をインタビューした書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』

山﨑健太郎(山﨑健太郎デザインワークショップ)西田司(オンデザインパートナーズ)後藤連平(アーキテクチャーフォト)が聞き手を務めた、ユウブックスによるアトリエ建築家の人生をインタビューした書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』がamazonで在庫あり になっています(20/3/29 18時時点)。この書籍を刊行したユウブックスは矢野優美子が立ち上げた出版社で、その経緯などを青木淳が綴ったテキストはこちらに

内容紹介

7人の建築家に人生で「人生で苦しかった時」「乗り越えた時」を尋ねたインタビュー集。自分の道を切り開くためのメッセージ。
ときにしたたかに、ときに子どものように純粋に建築と向き合った話は、建築の仕事を楽しむことをはるかに超えて、人生をいかに豊かで意義深いものにできるか、という広がりさえもっている。
その言葉たちは目の前にある不安を大きなワクワク感がうやむやにして、建築を目指す若者たちの背中をあっけらかんと押してくれる。

【目次】

・始めに 人生を有意義なものとするために 山﨑健太郎

< interview>
1 永山祐子 (永山祐子建築設計)‖「やらなくていいこと探し」から道を切り開く
2 鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)‖繋がりを大切に、熱中しながら進む
3 佐久間悠(建築再構企画)‖ニーズとキャリアから戦略を立てる
4 谷尻誠(サポーズデザインオフィス)‖不安があるから、常に新しい一手を打つ
5 小堀哲夫(小堀哲夫建築設計事務所)‖探検家的スピリットで建築を探求する
6 五十嵐淳 (五十嵐淳建築設計事務所)‖ 琴線に触れるもの、違和感と選択
7 森田一弥(森田一弥建築設計事務所 )‖旅と左官を通し、歴史と文化を血肉化する

・鼎談 いつの日か、マイナスもプラスに書き替わる ‖ 山﨑健太郎/西田司/後藤連平
・〝山〞に登って振り返ると、〝谷〞だったと気づいた。‖ 西田司
・後書き 建築人生を切り開く開拓者たちへ ‖ 後藤連平

出版社からのコメント

大学で建築を学んでいる学生たちに、あるいは独立して迷われている方や、これから建築の仕事を通して、どうやって前向きに生きていこうかと悩んだり、不安に思っている若い人たちにも広く読んでもらいたいと思っています。本書で語られた生々しい言葉たちは、目の前にある不安を大きなワクワク感がうやむやにして、皆さんの背中をあっけらかんと押してくれる。

スペインの建築雑誌『エル・クロッキー』が、コロナウイルスでの自宅待機の為にデジタル版3冊を無料公開

スペインの建築雑誌『エル・クロッキー』が、コロナウイルスでの自宅待機の為にデジタル版3冊を無料公開。スタジオ・ムンバイ、カルーソ・セント・ジョンの特集号を含む3冊です。メールアドレスを登録するとダウンロードリンクが送られてくるようです。

We at El Croquis want to join the effort that practically the whole world is making to overcome the COVID-19, a tragedy that we can stop together.

We have decided to give our readers three free digital editions of El Croquis, to make these days more bearable.

We at El Croquis support the #stayathome movement and we have taken the necessary safety measures to ensure the health of our colleagues, enabling remote working for most of us. Even so, we continue to send orders for printed volumes at a normal rate, taking great care in the preparation.

To access the free copies you must fill in the following form. You will receive an email with the download links:

金沢の建築案内や、阿部勤と坂牛卓の対談、studio velocityの事務所訪問などを収録した『LIXIL eye No.21(2020年2月)』のオンライン版

金沢の建築案内や、阿部勤と坂牛卓の対談、studio velocityの事務所訪問などを収録した『LIXIL eye No.21(2020年2月)』のオンライン版が公開されています。

特集
建築のまちを旅する|09 金沢
テーマ1:谷口吉郎の「意匠心」を育んだ 歴史が重層するバウムクーヘン都市
ナビゲーター│水野一郎
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館/旧金沢市立図書館/別館(現・金沢市立玉川図書館/近世史料館)/旧石川県繊維会館(現・金沢市西町教育研修館)
金沢建築めぐり

連載
住宅クロスレビュー│09
室内風景
阿部 勤「中心のある家」×坂牛 卓「神楽坂の家」

建築家の〈遺作〉│06
広瀬鎌二「勝山館跡ガイダンス施設」
談│矢野和之

新世代・事務所訪問│09
studio velocity
ナビゲーター│門脇耕三

構造家の新発想│09
構造最適化からの解放
金田泰裕

触覚デザイン│06
吉阪隆正の階段手すり
ナビゲーター│笠原一人

土木のランドスケープ│09
源兵衛川
ナビゲーター・文│八馬 智

Design + Technique
真言宗総本山 東寺駐車場内観光トイレ

TOPICS
「窯のある広場・資料館」リニューアルオープン
文│後藤泰男

INFORMATION
LIXILからのご案内/展覧会+イベント/ LIXIL出版 新刊案内

紙上の建築│09
「2」の世界の45と90で、「3」の世界を見る
野口理沙子+一瀬健人(イスナデザイン)

デザイン経営に関する小冊子「デザイン経営 ハンドブック」を特許庁がPDFで公開しています

デザイン経営に関する小冊子「デザイン経営 ハンドブック」を特許庁がPDFで公開しています。こちらのページにはその他の特許庁が取り組んでいるデザイン経営についての周知関連資料を読むことができます

「デザイン経営」とは

「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことです。

経済産業省・特許庁は、2017年7月に有識者からなる「産業競争力とデザインを考える研究会」の議論の結果、2018年5月に報告書『「デザイン経営」宣言』を取りまとめました。

『「デザイン経営」宣言』では、「デザイン経営」の効果や、実践のための7つの具体的な取り組みも示されています。

坂茂・石山修武・新谷眞人が登場する、構造家・松井源吾を特集した、竹中工務店の広報誌「approach 2020 春号」のオンライン版

坂茂石山修武新谷眞人が登場する、構造家・松井源吾を特集した、竹中工務店の広報誌「approach 2020 春号」のオンライン版が公開されています。

【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】富永大毅によるレビュー「選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性」

アーキテクチャーフォトではユウブックスから出版されたインタビュー集『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生(amazon)』を特集します。

それにあたり、岸和郎さん(WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS)、三井祐介さん(日建設計)、富永大毅さん(TATTA ※旧富永大毅建築都市計画事務所)、橋本健史さん(403architecture [dajiba])にレビューを依頼しました。

異なる世代・立場・経験をもつレビュアーから生まれる言葉によって、本書に対する新たな見え方が明らかになると思います。
その視点を読者の皆様と共有したいと思います。
(アーキテクチャーフォト編集部)

【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】富永大毅によるレビュー「選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性」

選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性

text:富永大毅

 
 
建築家が憧れられない時代に教えること
大学の非常勤などで学生に建築の設計を教えるとき、さて、このうちの何人が建築の設計で生きていくことになるだろうかということがいつも頭をよぎる。

自分が大学生の頃の最初の授業で、この中で建築家になれるのは1人いればいい方ですと、いきなり釘を刺されたことを思い出すからかもしれない。

その時に僕はきっと、「それなら人より頑張るしかないか」と思ったはずで、だから先生のあの一言は正しかった、有難かったと今も思っているし、結果としてうちの学年からは建築の設計で独立をした人が4-5人出ることになった。就職氷河期世代だったせいもあったと思う。

話が逸れた。
フレッシュな学生たちを目の前にして僕は、全員を建築家に仕立てよう!などと思って教えているわけではない。かと言って正直そんなに建築家になられると小さいマーケットなんだから困る、という自分の小さな器が僕を抑制しているというワケでもない。建築家志望の学生が減った現状において、建築家として建築の設計を教えることの意味と、それをどう教えたら最終的に建築設計を目指さない学生にとっても実のあるものになるかについて、最近は常に戦っている。

せっかく建築学科に入ったのに、他の人と同じように大学4年の春になると黒いスーツを着て、小さな差異を比べられて病むこともある、あの恐るべき就職活動に流れていって欲しくない。もっと大げさな言い方をすれば、建築家という人種が失われるのを食い止めようとしている。
お会いしたことはないが本著編集の矢野さんも、インタビュアーの山﨑さん西田さん後藤さんもきっと同じ思いなのだろうと思う。

 
踏み出す力と諦める力
『“山”と”谷”を楽しむ建築家の人生』は7人の建築家が登場し人生の紆余曲折を語るインタビューを書籍化したものである。

この手の書籍は既にたくさんあるが、この本が他のそうした本と一線を画しているのは、全員がナチュラルに従来の古い“建築家”像から脱却したような活動、キャリアを持った人たちだというところにある。
正直に言うと、ロールモデルとするにはちょっととんでもない人たちばかりかもしれない(笑)。永山さんは子育てをしながらどんどん仕事受けちゃうスーパーウーマンだし、佐久間さんは営業を学ぶために保険マンについて行っちゃうし、谷尻さんは編集部に持ち込みに行っちゃうし、森田さんは左官の技術を学びにヨーロッパに行っちゃうし、みな型破り過ぎる。

詳細はぜひ読んで確かめて欲しいが、共通しているのはみんな全く失敗を恐れずに一歩踏み出す力が凄いのと、半ば諦め的に現状をポジティブに変換してしまうところである。端から、仕事がなくてもまあ仕方ないか、じゃあ海外へ旅に行けるな!みたいな感覚しかないことに驚く。

ジャン・プルーヴェの書籍『構築の人、ジャン・プルーヴェ』

ジャン・プルーヴェの書籍『構築の人、ジャン・プルーヴェ』がamazonで発売されています。こちらでは詳細な目次がPDFで公開されています。プルーヴェのwikipediaページはこちら。

フランス・ロレーヌ地方の鉄鋼の町ナンシーで、エコール・ド・ナンシーの美術家を父に育ったジャン・プルーヴェ(1901-1984)。その地で鋳鉄職人としてものづくりを始め、先進的な建築家たちと共に制作を行ううち、自らがフランス・モダニズムを先導する建築家となっていた。
戦後、復興期のフランスで、人々の暮らしの再建に必要な住宅を直ちに供給すべく、逸早く住宅の工業生産化にとりくみ、アルミニウム素材を大胆に用いた部材、組立て・解体が容易なプレファブ工法の住宅を考案。その技術を応用した革新的な建設法を駆使して、公共施設、個人住宅、学校建築、学生用の家具などを次々とつくりだしてゆく。晩年にはポンピドゥー文化センター国際競技設計の審査員長も務めたが、生涯、公認の建築家の資格を得ることはなかった。
プルーヴェの手になる構築物は、その部材のひとつひとつにまで、構造を知り、素材に従うことで生まれる正直な「かたち」が息づいており、頑健でありながらどこか愛らしい佇まいの建築や家具は、時をこえ人々を魅了しつづけている。
20世紀デザイン史で異彩を放つ真の「構築家」の作品と人生を、アトリエ・ジャン・プルーヴェのプロジェクト・チーフとして協働した建築家・早間玲子の編訳でおくる。

リナ・ボ・バルディのメキシコで始まった建築展「LINA BO BARDI: HABITAT」に合わせて制作されたブックレット(100ページ)が、PDFでダウンロード可能に

リナ・ボ・バルディのメキシコで始まった建築展「LINA BO BARDI: HABITAT」に合わせて制作されたブックレット(100ページ)が、PDFでダウンロード可能になっています。英語・スペイン語表記で、写真・図版も多数掲載されています。展覧会の公式ページはこちら

『TOTO通信 2020年新春号 特集:残す、大工の技術』のオンライン版

『TOTO通信 2020年新春号 特集:残す、大工の技術』のオンライン版が公開されています。誌面の様子が分かるデジタルブック版はこちら

大工が減っている。
1995年に76万人いた大工の人口は、2030年には21万人になるといわれている。
プレカット技術の発展により、機械生産でつくられる木造建築が増え、大工仕事が必要な、数寄屋をはじめとする伝統建築の需要が減った。
しかし、画一化できない鍛錬の末の技や、木に対する経験は、人の手のうちにまだ確かに残っている。
木のくせを目利きし、精緻に刻み、組み上げる。大工になるには、時間がかかる。
現代の大工たちは、どのような想いでその技術を紡いでいるのだろうか。
使われなければ残らない、大工技術。継承のあり方を考える、建築家や大工たちに話を聞いた。

誰もが知る建築家の作品を数多く手掛ける 大野博史が、その建築を“構造”の視点から解き明かす書籍『構造設計プロセス図集』プレビュー
誰もが知る建築家の作品を数多く手掛ける 大野博史が、その建築を“構造”の視点から解き明かす書籍『構造設計プロセス図集』プレビュー

誰もが知る建築家の作品を数多く手掛ける 構造家・大野博史(オーノJAPAN)が、その建築を“構造”の視点から解き明かす書籍『構造設計プロセス図集』を中身を含めプレビューします。発売は2020年2月17日を予定。【ap・ad】

意匠(建築家)と構造(構造家)のせめぎ合いによって生まれる建築の、
計画から最終案に至るまでの「プロセス」に迫った本。

構造は、建築を成立されるために欠かせない重要な要素です。創造的なデザインであっても、重力や地震に抗えなければ建築は建ちません。そんな創造と現実のあいだに立ち、架け橋となるのが「構造設計プロセス」です。
本書では、建築家との協働の多い構造家・大野博史が、これまで手がけた作品を通して、「設計の過程に建築家とどんなやり取りがあり、構造の可能性をどのように探求していったか」に焦点を当て、計画段階から実現案へと定着させていくまでの「プロセス」を詳細に解き明かしています。
スケッチや写真はもちろん、架構詳細図やディテールなども多数収録。製本は180度フラットに開くオープンバック製を採用しています。構造設計者だけでなく、意匠設計者や設備設計者などを含め構造の興味のある方々にぜひ手に取ってほしい本です。

リリーステキストより

【著者・大野博史からのメッセージ】

これまでの仕事のいくつかを、最終的な作品解説という視点ではなく、構造設計プロセスに着目して、スケッチや写真とともに紹介し、それらがどのような図面、詳細図として表現されていったのかを一冊の本にしました。
建築家と打ち合わせ中にやり取りしたものや、略算のメモ書き、検討結果を踏まえた方針の変更とその対策等……。プロセスを辿るように多くのスケッチ、図版、写真を使って紹介しております。
多少、構造、施工に関する専門的な用語はありますが、構造プロパーではない方でも興味深く読める本になっていると思います。

リリーステキストより

中身の閲覧は以下からどうぞ。

安藤忠雄原作の絵本『いたずらのすきなけんちくか』が刊行へ

安藤忠雄原作の絵本『いたずらのすきなけんちくか』が刊行されるそうです。発売は2020年2月27日を予定。

世界的建築家・安藤忠雄はじめての絵本

世界的な建築家安藤忠雄原作、人気絵本作家はたこうしろうが絵を担当した、安藤氏初の絵本です。安藤氏設計で2020年3月1日オープンの『こども本の森 中之島』。絵本の舞台はこの『本の森』です。
新しく出来たこの図書館に来た小学生の兄と妹は安藤さんによく似た謎のおっちゃんに館内を案内されます。案内されるうちに、知らず知らずのうちにいろいろな疑問が湧いてきます。なぜたてものをつくるのか、きもちのいいいえとはなにか、すみやすさはどこからくるのか、そしてけんちくかってどんなしごとなの?おっちゃんは、ひとつひとつにていねいにこたえはじめました……。。
1冊の絵本を通して、子供にわかりやすく建築のことを教えてくれる今までにない内容です。安藤氏のエッセイとスケッチ、絵本に出てくる安藤建築のリストも収録。安藤ファンはもちろん、大人の読者にも読み応えのある作品です。帯文は、指揮者の佐渡裕氏と同館名誉館長・京都大学IPS細胞研究所所長の山中伸弥氏が寄稿されています。
安藤忠雄氏と建築がよくわかる、楽しくてためになる絵本です。

【編集担当からのおすすめ情報】
安藤忠雄設計で2020年3月1日オープンの『こども本の森 中之島』との連動企画です

創造系不動産・高橋寿太郎の新著『建築と経営のあいだ 設計事務所の経営戦略をデザインする』が予約受付中

創造系不動産・高橋寿太郎の新著『建築と経営のあいだ 設計事務所の経営戦略をデザインする』がamazonで予約受付中です。発売は2020年1月23日を予定。

全ての設計者必携!
建築界に向けた初の本格的ビジネス書!

設計者がお金と経営の知識を持てば、施主との関係を深め、潜在的ニーズを探り出し、当初の要求を上回る付加価値を生み出せる。
その経営感覚をもってすれば、住宅はもちろん店舗、公共施設、オフィスまでプロジェクトの種類や地域を選ばず提案力が身に付く。
建築を追求しポスト平成の時代を生き抜く設計者に向けた初の経営書

【主要目次】
プロローグ 建築士に必要な二つの経営戦略論

1章 経営コンサルタント×建築士の誕生
与条件から始めない─未条件を掘り起こす
クライアントの経営を知る─人や組織を思考する方法から
経営コンサルタントの役割
クライアントの経営戦略とマーケティングの体系を知る
お金とは何か──会計とファイナンスの言語

2章 建築と不動産の経営環境のパラダイムシフト
労働人口が減少し、空き家が急増するメカニズム
テクノロジーと建築流通革命を待つ市場
設計事務所モデルの収斂と再分岐

3章 設計事務所に必要な六つの経営力
設計技術だけでは持続できない理由
販路をつくりこむ
経営理念を掲げる本当の意味
お金の仕組みを設計せよ
人と組織をつくる
最終的には仕組み化せよ

4章 新規ビジネス開発とローカルの可能性
「建築と不動産のあいだ」から「都市と地方のあいだ」へ
新規ビジネス開発またはスタートアップ
【ケース】新しい学びの場、地方ビジネススクールをつくる
地域旅行業という新規ビジネス

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