2024年日本建築学会賞(作品)を受賞した、石上純也が設計した「House & Restaurant」(2022年3月竣工)のメイキング動画です。本建築はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しており写真と図面も豊富に掲載しています。
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二俣公一 / ケース・リアルが設計した、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」です。
“大通り”と“神社の境内”に面する区画での計画です。建築家は、街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案しました。また、既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変えることも意図されました。店舗の公式ページはこちら。
九州1号店となる、ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェの内装計画。
計画地は、福岡天神という街中にありながらも、警固神社の境内という特殊な場所にある。店舗の片面は交通量の多い通りに面している一方で、その反対側は神社の参道に面しており、街の喧騒とは対照的に、適度な緑に囲まれて穏やかな空気が流れている。
このようなコントラストのある場所での空間を考えていくと、私たちは自ずと「街」と「神社」という相対する要素を掛け合わせながら、両者を繋ぐ結節点として今回のカフェがあるのが良いと考えた。
そこでまず、店内のレイアウトを考える上では、通りから参道へと視線が抜けることを重視した。店内の中央にキッチンを配置し、それを囲うようにドリンクカウンターや収納などの機能を集約。これにより、二つの道を視覚的に繋ぎながら空間の中心にブルーボトルらしい象徴的なステージを作っている。
また、参道側と道路側には高さ約50cmの落差があるのも今回の区画の特徴であった。そこで、参道に向かって段階的に高さを上げていくことで、道路側はスタンディングエリアなどの活気ある空間に、参道側はソファスペースを設けるなど、徐々に落ち着いた空間となるよう計画した。
古谷デザイン建築設計事務所が設計した、長野・下高井郡の宿泊施設「野沢温泉ロッヂ新館 GONDOLA HOUSE」です。
吉阪隆正設計の宿泊施設に並んで計画された新館です。建築家は、既存への“アンサーソング”として、吉阪建築の“親密さを増長し共鳴する”設計を志向しました。また、特徴的な形態を踏襲しつつ対比的な“白い外壁”で雪景色とも同化させることも意図されました。施設の公式サイトはこちら。
本計画はこの場所に愛着を持つオーナーの思いと吉阪隆正氏の設計思想(野沢温泉ロッヂ,1969年)に敬意を払ったアンサーソングである。
本州では希少なパウダースノーと温泉街の雰囲気が人気の野沢温泉村は長期滞在する外国人観光客が多く訪れている。吉阪氏設計の本館は地元では「アボカドハウス」などと呼ばれ、古くから野沢温泉村のシンボルとして存在しており、元アルペンスキーヤーのオーナーが幼い頃から親しみを持っている原風景でもあった。
その本館が持つ親密さを増長し共鳴するようなものであるためにはどのような建築がふさわしいのか。機能を充足しつつ見た目に愛らしく長く親しまれる場所になってほしい。
冬の野沢温泉でそんな全体像を夢想する時、降り積もる雪景色に同化し消えてしまうようなアノニマスな情景が浮かんだ。形態は踏襲しつつも、本館の板金屋根とコントラストをつけた白い外壁は雪景色と同化する。吉阪氏の建築との関係は、盆栽における主幹と副幹のような主従の関係をイメージした。
町家再生から出発し、京都と沖縄を拠点に多様な仕事に取り組む「STUDIOMONAKA」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
STUDIOMONAKAは、8年前、京都の町家再生からスタートしました。
2018年には沖縄にも拠点を構え、小さな住宅から商業施設、エリアリノベーションや企業のブランディングなど、多種多様なプロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトごとに最適なチームを社内外でつくり、構想・企画・設計・現場監理までを行います。多様なプロジェクトで価値を生み出すためにも、1人ひとりの個性を大切にしたチームづくりを心がけており、年齢や性別、国籍を問わず、多様なメンバーが多様性を生かして仕事ができるような環境づくりを意識しています。
コロナウィルスの到来によって、これまでの常識を更新し、新たな常識をつくっていく必要性・重要性が高まったように思います。
ぼくたちの仕事は、社会をつくる仕事です。
社会をより良くしていくために、文化やコミュニティに対する理解を深め、その場の魅力を最大化するような仕事をしていきたい。そんな発展的なプロセスを楽しみ、会社とともに変化・成長していける方とご一緒できればと思います。
お会いできますことを、メンバー一同、心より楽しみにしております。
2024年日本建築学会賞が発表されています。作品は、石上純也の「House & Restaurant」、向山徹の「岩国のアトリエ」、山﨑健太郎の「52間の縁側」が受賞しています。
アーキテクチャーフォトでも、これまでに、石上純也の「House & Restaurant」と山﨑健太郎の「52間の縁側」を特集記事として掲載しています。
以下は、日本建築学会賞が公開した作品資料のPDFです。
こちらは其々の作品の講評のPDFです。
建築の“構造デザイン”に注目した、WHAT MUSEUMでの建築展「 感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで – 」の入場チケットを5組10名様に抽選でプレゼントいたします。
木材を用いた建築に焦点を当て、伝統的な木造建築から最先端の建築までを紹介する内容です。また、内藤廣やo+hの建築を含む100点以上の模型が展示されます。会期は、2024年4月26日~2024年8月25日です。展覧会の公式ページはこちら。
入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年4月30日(火)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表に変えさせていただきます)。
本展は、建築の骨組みを創造してきた「構造デザイン」に焦点を当てた展覧会です。
日本には世界に誇る建築家が数多く存在しますが、建築家の仕事を支える構造家の存在はあまり知られていません。重力や風力といった力の流れや素材と真摯に向き合い、その時代や社会とともに創造してきたのが建築の構造デザインです。専門性の高い構造デザインの世界ですが、建築の「骨組み」の模型を見たり、模型に触れたりしてその仕組みを分かりやすく紹介いたします。
このたびの後期展では、近年サステナブルな建材として注目が高まる木材を用いた建築にフォーカスします。日本の伝統的な木造建築から最先端のものまでを取り上げ、木造の特質を歴史的に俯瞰し、未来の木造建築の可能性を考察します。また、構造デザインを応用したファッションや宇宙開発など、他領域との横断的な取り組みを通じて、構造デザインの広がりを提示します。
前期展から大幅に作品を入れ替え、100点以上の構造模型を鑑賞できます。開催期間中には、展覧会に関連した書籍の出版や、トークイベント、パフォーマンスイベント、ワークショップなども予定しています。詳細は順次お知らせいたします。
以下に、写真と詳細な情報を掲載します。
クライアントと共に成長する環境の設計を目指す「FEDL」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)、CADオペレーター、アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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業務拡大のため設計メンバーを募集します。
【どんな依頼にも応える】
クライアントに満足して頂き、それがいい建物であること。
将来に渡ってオーナーと一緒に成長する環境を設計することが私たちの目指すところです。目標はごくシンプルなのですが、すべては個別解となる設計は多くの要件を螺旋を描くようにフィードバックを重ねて少しずつ統合していく大変なプロセスです。
たくさんの課題を目標に向かって融合して形にするためには自由で自立した立場で素直に設計できる環境がとても大切だと考えています。また、そのことがさまざまな依頼にゼロベースで設計してきた私たちの土台ともなっています。
プロジェクトの大小もいろいろですが、法規・環境性能・音響・設備・デザイン・土地運用に関わる事業採算性・ランドスケープなど、さまざま課題を持った設計が平行して進むので、仕事の幅を広げたい、多様な設計・デザインをしたい、早く仕事を覚えたいと思っている人にとっては最適な環境だと思います。
【お気軽にご連絡ください】
・ものづくりの現場が好きな人。
・複数の人数で多角的な視点や知見を共有しながら設計するためチームプレーができる人。
・行動や物事の背景など広く世の中の事に好奇心が持てる人。【オフィスの雰囲気】
・社内ではデジタルツールをプロジェクトのコミュニケーションやスケジュール管理その他に利用して、合理的なプロセスで設計の質を高めていくことを目指しています(もちろん社内のリアルなコミュニケーションもとても大切にしています。)
・社内でのデザインレビューやSlackなどを通して、全員が他の人が担当している案件の経験も共有しています。
・設計の目的に向かっていくためには年齢や経験などの上下関係なく、全員がフラットにプロジェクトに参加します。
矢野寿洋+青山えり子+福田樹 / 矢野青山建築設計事務所が設計した、愛媛・大洲市の「あいわ苑」です。
就労支援と生活介護を行う多機能型事業所です。建築家は、景観条例・自然災害・安全性等の与件に対し、問題への応答に加えて“街に適切に開かれた”建築を志向しました。そして、屋根形状と開口部の操作で“街との繋がり”を構築しました。
愛媛県大洲市の肱南地区に立地するB型就労支援施設+生活介護の多機能型事業所である。
あいわ苑を運営する社会福祉法人「肱友会」は施設利用者の保護者で構成されており、約30年前から大洲市で福祉作業所・B型就労支援サービスを実施してきた。利用者の高齢化を見据えた生活介護サービスの実施のためのスペース拡充や施設利用定員拡大等の要望に加え、既存施設の老朽化による耐震性への不安等、利用者が安心して通える施設の設計が求められた。
敷地周辺地域には景観条例が定められており、瓦屋根であることや素材・色彩への適合が求められた。また、大洲市は水害に悩まされる地域であり以前の大豪雨では2階レベルまで浸水したことも記憶に新しい。景観への配慮や自然災害への向き合い方、施設利用者の安全・プライバシーの確保等の複雑な条件に対し、街に対して適切にひらかれた福祉施設を考えた。
敷地周辺地域には景観条例が定められており、瓦屋根であることや素材・色彩への適合が求められた。また、大洲市は水害に悩まされる地域であり以前の大豪雨では2階レベルまで浸水したことも記憶に新しい。景観への配慮や自然災害への向き合い方、施設利用者の安全・プライバシーの確保等の複雑な条件に対し、街に対して適切にひらかれた福祉施設を考えた。
テレビ番組“情熱大陸”での、建築家の川西康之を特集した放送回の動画がオンラインで公開されています。2024年4月21日まで期間限定で無料配信されています。川西の出演回の概要はこちらで閲覧可能です。
岩瀬諒子設計事務所の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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岩瀬諒子設計事務所は2012年に発足し、建築、土木、ランドスケープを横断する柔軟な思考によって実験的なプロジェクトに奔走してきました。
「トコトコダンダン」「満寿美公園」など土木構造物に建築的な身体スケールや思想を重ねる設計や、「石ころの庭」や「ヴェネチアビエンナーレ2021日本館:ふるまいの連鎖」などのものの出自や循環、移動について考えるプロジェクトなどに加えて、最近では建築のプロジェクトとして「こどもの家」や近日発表予定の公共こども遊び場「もっくる」などの子ども関連プロジェクトが竣工しました。
そのほか、ノルウェーで移民コミュニティの団地のための建築とエリアランドスケープ計画が進行するなど、国内外の地域コミュニティプロジェクトにも取り組んでいます。
私たちの事務所では、前例のないプログラムに取り組むことも多く、その時々でその設計対象を分かったつもりにならずに、私たちなりにきちんと把握、捉え方を見極めることも大切なプロセスとして考えています。
現在進行中のプロジェクトで例えると、動物と人間の共生をテーマにした小さな動物園のプロジェクトでは、「動物のために建築は設計できるのか」という根本的な問いに向き合い、動物の生態のリサーチや、実際に運用する飼育員さんとの対話をもとに、あたらしい可能性に向けてチームで日々問答しながら前向きに取り組んでいます。また専門性の異なるアカデミックメンバーやプロフェッショナルとの協働の機会も多くあります。
プロジェクト規模にもよりますが、各メンバーの能力や熱意に応じて1年目からプロジェクトの担当者として、基本設計から現場監理まで一貫して携わることも可能です。また経験年数によらず、能力に応じて昇給や担当を変更していくため、各々の実力を発揮しやすく、やりがいや成長を実感できる環境を用意しています。ご応募お待ちしております。
坂本拓也 / ATELIER WRITEが設計した、東京・港区の「owns pop up space “beyond the office”」です。
企業のPRイベントの為に計画されました。建築家は、緑豊かな広場に面する与件を活かし、眼前の風景を皆で眺める為の“階段状の座席”を据えた空間を考案しました。また、強度・施工性・廃棄抑制の観点からレンタルの足場材を用いて作られました。※開催期間は終了しています
NTT都市開発による「owns」開業に先駆けたPRイベントの空間デザイン。
「owns」は働く場所を主体的に選択することが一般的になった現代において、「集まりたくなる場所」を追求してうまれたオフィスブランド。
計画地のSHARE GREEN MINAMI AOYAMAは、都心の一等地にありながら閑静で豊かな緑を感じられる都市計画公園区域内遊休地の暫定利活用施設。イベントスペースが緑豊かな広場に面することから、階段状の座席をつくりその風景を皆で眺められるようにした。
同じ方向を向くことで、それぞれの視線が交わることなくリラックスした雰囲気がうまれる。その名のとおり「緑を共有する」ことで、この場所に集りたくなる空気感が醸成されると考えた。
人が乗れる強度と施工の手早さから建築工事用のくさび緊結式足場を構造材とし、支柱を傾けることで緩やかな勾配を作った。廃棄を抑えるため、足場はレンタル材を採用。床板などの木工は各部材の寸法を全スパン統一することで施工を効率化している。
テーブルは支柱先端のホゾへの差し込み式とすることで、転倒の恐れなく安全ながらも軽く、利用者自身で移動可能なつくりとした。さらに植物やカーペット、コンセント、展示用メッシュなどを所々に配置し様々な拠り所を作った。
妹島和世が監修するパヴィリオンなども公開される、イベント「PERPETUAL MOMENT − 自然の中の時間」が東京都庭園美術館で開催。日本ロレックスの主催で行われ、妹島も参加するシンポジウムや、名和晃平・目/me・小牟田悠介による作品展示も実施されます。開催日は、2024年4⽉19日。観覧料は無料(但し、通常の美術館展覧会観覧料または庭園入場料が必要)。
日本ロレックスは2024年4月19日(金)に東京都庭園美術館の協力のもと、1日限定のアートイベント「PERPETUAL MOMENT − 自然の中の時間」を開催いたします。
朝香宮鳩彦王の邸宅として1933年に建築されたアールデコ様式の歴史ある建造物であり、国の重要文化財に指定されている東京都庭園美術館の緑豊かな自然の中で展開される、この日だけの特別なイベントです。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校のロレックスラーニングセンターを手掛け、ロレックスの様々な活動においても深い関わりがある、東京都庭園美術館館長で建築家の妹島和世氏がイベントホストを務めます。
当日は西洋庭園にて妹島和世氏監修によるこの日限りのパビリオン、名和晃平氏・目/me・小牟田悠介氏による過去・現在・未来をテーマとしたアートインスタレーション、その制作背景について妹島和世氏と語るシンポジウム、そして原摩利彦氏によるサウンド・インスタレーションや建築家のEnric Mirallese and Benedetta Tagliabue の家具の展⽰が行われます。
庭園美術館に来られた方は誰でも観覧することができます。日々の喧騒を忘れ、ゆっくりとした自然の中の時間を東京都庭園美術館 西洋庭園にてお楽しみください。
株式会社 堀池瞬建築事務所の、意匠設計・環境設備設計・構造設計のスタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフの募集について
堀池瞬建築事務所は、個人邸・集合住宅・オフィス・ショップ・ホテル・工場・厚生施設・文教施設など、建築の計画・設計・監理を行っています。また、家具・製品・用具の制作や、建築技術の調査・研究を実施しています。
現在、さまざまなプロジェクトが進行していまして、より一層の品質向上を目指し、スタッフを募集します。
関心がある方はメールにてご応募ください。
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONが設計した、東京・杉並区の住戸改修「誰かの部屋 #105 ポールダンサーの部屋」です。
築古住戸の価値向上を目指した計画です。建築家は、ポールダンサー入居の想定に対し、新設の“コンクリートの列柱”を挟んでステージと住まいの機能を並列させる構成を考案しました。そして、列柱の身体性でダンサーの精神に見合う秩序を作り出すことも意図されました。
築50年を超える全14戸の賃貸住宅のうち、105号室を改修した。
クライアントはこの建物のオーナーで古い躯体の質感を好んでおり、スケルトンに解体し、その状態を活かすことで築古の住戸の価値を引き上げることを要望した。
105号室では、クライアントであるオーナーから特殊な2つの要望が求められた。ひとつはポールダンサーが住める部屋を作ること。ただし入居者が決まっているわけではない。もうひとつは個人的に保有していた大量の強化ガラスを使いたいということだった。
踊りの身体性と住まいとの共存を考える。ポールダンスには、半径1500mmの広さが必要である。ポールの他方にベッドやテーブルが置ける広さを確保すると、ステージと住まいの機能が良いスケール感で並列することに気が付いた。私たちはその間に、コンクリートで列柱を作った。
列柱といえば古代ギリシャのオーダーを想起する。室内に打設した180mm角の列柱が体現する力強い身体性が、ダンサーの精神に見合う秩序になり得ると思った。列柱間にはキッチンやベッドを置くための腰壁を作り、更に通路部分を抜く。主な通路の腰壁には隅切を設けて間取り全体の流れと、均斉をもつ形を作った。強化ガラスは、部屋の奥半分に床として敷き詰め、残り半分である玄関から地続きのキッチンや水廻りや収納エリアは、既存モルタル直均しのままとした。
地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」の、業務拡大に伴い、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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Fumihiko Sano Studioでは設計、デザインの経験者、プロジェクトマネージャーを募集します。
事務所を一緒に作っていける、そんな方からの応募をお待ちしています。
弊社ではプロジェクトごとに作るコンセプトを中心に地域や自然の素材、一点ものの材料と向き合いながらものづくりをしていきます。入社後は最初から作図作業だけでなくコンセプトやデザインプロセスにも関わっていただきながら、ものづくりとの距離の近い仕事をしていただきます。
ものづくりやアート、工芸、グラフィックデザインなど、建築だけでない仕事への興味や趣味を持った方からの応募をお待ちしています。
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Fumihiko Sano Studioは佐野文彦が代表を務める建築設計、インテリア、プロダクト、インスタレーション、アートワークを手掛ける事務所です。
佐野の持つ数寄屋大工というバックグラウンドを活かし、日本文化や茶の湯、木材や金属、石、左官、紙、布、ガラスなどの様々な素材や技術を使い、伝統的なだけではなく新しく現代の姿へアップデートすることを目指し活動しています。
国内外でEDIDA 2014 ELLE DECOR Young Japanese Design Talent、2016年度文化庁文化交流使、FRAME AWARD Emerging Designer of the Year2022、IF DESIGN AWARD、GOOD DESIGN AWARD等の賞を受賞し、色々な方面からの評価をいただいています。
弊社では建築設計のみならす、プロダクトやイベント、インスタレーション、美術作品の製作など、様々なジャンルのものを作っており、一緒にアイデアやコンセプトから考えプロジェクトを形にしていくことができます。
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