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■概要
建築家、坂茂※1によって設計された美術館。静岡県掛川市にある。
■敷地
市街地を離れ、自然の中を走り、車一台通るのがやっと、という細い山道をこえると、緑の中に置かれたモダンな建物が見えてくる。
建物の白い外観は、周囲の緑を背景にして、際立って美しく見える。
また自然も、工業的な素材を使用された建物があることで、より自然として感じることができる。
■機能
この建物は、ねむの木学園のこども達の作品を展示するために建てられた美術館である。ねむの木学園とは、1968年に、宮城まり子氏によって設立された肢体不自由児養護施設で「絵画・音楽・ダンス・詩・作文・茶道・工芸など感性を育てることを重視した教育」※2を行っている。(詳しくはねむの木学園のサイトを参照してください。※3)ここに、展示されている、こども達の絵※4は、どれも独創性にあふれ、色使い、構図等、新鮮な驚きを与えてくれる。
■建物
正三角形型の平面という強い幾何学性を持った建物。全ての外壁面がガラスで仕上げられており、建物内に自然光が入る。また、屋根構造に「ペーパーハニカム三角格子構造」を使い、屋根を「防水はFRP折板とPVC(合成樹脂)膜」とすることで、自然光が入り、建物内全体が薄ぼんやりとした、安定した光で満たされている。また、トイレなどの設備は、黄色と赤に塗られたボックスの中に収められており、白い構造体と別に切り離されたものとして扱われている。
※1 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E8%8C%82
※2 http://www.nemunoki.or.jp/policy.html
※3 http://www.nemunoki.or.jp/
※4 http://www.nemunoki.or.jp/gallery/index.html
参考
http://www.kaguraoka.info/report/man/man11.html
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