荒達宏 / 荒建築設計事務所+吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」

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荒達宏 / 荒建築設計事務所+吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」

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all photos©吉田勝信

荒達宏 / 荒建築設計事務所吉勝制作所による、東京・東中野のコレクティブオフィス「吉勝共同制作所(仮)」です。

東中野にあるビルの一室を、コレクティブオフィス(仲間との共同の事務所)として利用する為の内装である。
施主であり部屋のオーナー・ 管理者はデザイナーの吉田勝信である。彼は山形県西村山郡大江町に生活の拠点を置きながら、 さまざまな地域の仕事をしている。
(その仕事の多くは土地そのものや、地霊、 人間の生業が蓄積してきた時間・空間への眼差しから立ち上がる。)

前述のとおり施主は山形に拠点を置くデザイナーであるが、 デザイナーとしてのキャリアにおいても東京を経由していない。 個人が地方で専門性を持って仕事を始め、東京に拠点を持つ。
その時に求められる空間の作り方を考えたときに、それは新しい村や集落をつくるような感覚であり、同時に私たちが普段の山形での暮らし方、物の作り方をそのまま持ち込むような作り方であるべきなのではないかと考えた。具体的には計画の中に即興性を含んでおくことで、 私たちが普段している営みの延長線上でこの空間を作ることができ ると考えた。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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東中野にあるビルの一室を、コレクティブオフィス(仲間との共同の事務所)として利用する為の内装である。
施主であり部屋のオーナー・ 管理者はデザイナーの吉田勝信である。彼は山形県西村山郡大江町に生活の拠点を置きながら、 さまざまな地域の仕事をしている。
(その仕事の多くは土地そのものや、地霊、 人間の生業が蓄積してきた時間・空間への眼差しから立ち上がる。)

施主からの要望は、施主自身の東京での作業環境を整えながら、コレクティブオフィスとして運営できること。ビルからの要件として最低限の内装工事で済ませること。
設計にあたっては東京でフリーランスとして活動している数人のデザイナー、イラストレーターからのヒアリングを行い参考にした。 休憩、食事、打合せスペースは同じビル内で完結できることから、オフィス内は作業環境を整えることに注力した。
全8席のうち6席は両隣と衝立で仕切られ、奥行き650㎜ 幅1100㎜のデスクを設けた。残りの2席は眺望の取れる窓に向かって配置している。 デスク下の収納と共用の本棚を使い分ける事が出来る。
造作家具は選定した椅子と既存内装に合わせて設計制作した。収納などは最小限にし、入り口の正面に床の間のような小さな展示 スペースを設けた。造作家具の部分には施主自身がグラフィカルな処理をし、全体のバランスを取りながら施工を行った。

前述のとおり施主は山形に拠点を置くデザイナーであるが、 デザイナーとしてのキャリアにおいても東京を経由していない。 個人が地方で専門性を持って仕事を始め、東京に拠点を持つ。
その時に求められる空間の作り方を考えたときに、それは新しい村や集落をつくるような感覚であり、同時に私たちが普段の山形での暮らし方、物の作り方をそのまま持ち込むような作り方であるべきなのではないかと考えた。具体的には計画の中に即興性を含んでおくことで、 私たちが普段している営みの延長線上でこの空間を作ることができ ると考えた。

造作面や家具に施された模様や掘 り込みは施主のデザイン手法に拠って立つ。 人の原初的な行為から生まれる文様は、無彩色の面材、 均質な合板、持ち込まれた木材など様々な材料の上で踊りながら背景としての統一感を与えている。書く、彫ることで合板や木材の持つ木目が浮き沈みし立体感を出している 。

僕らは出羽三山を仰ぎ見る、朝日連峰の懐の町からやってきて、 そこで生きている技術や関係性、物への向き合い方を持ち寄り、都市の中に場所を立ち上げた。その在り方を担保しているのが、この部屋があるPAO COMPOUNDというビルそのものの存在である。 その名の通りこのビルは縦に伸びる大家族、もしくは村のようである。 PAOが受容してくれたこの場所が地方と都市を行き来する人の一つの入り口や背景になればと思う。

■建築概要
名称:吉勝共同制作所(仮)
設計 : 荒建築設計事務所(荒達宏)+吉勝制作所
施工:荒達宏
照明制作:板倉電設
壁面デザイン・装飾・彫刻:吉田勝信
協力:PAO COMPOUND・飯塚花笑
所在地 : 東京都中野区
用途 : 事務所
主体構造 : 鉄筋コンクリート造
規模 : 地上9階 うち改修事務所4階
床面積(専有部分) : 45.5 ㎡
設計期間 : 2018 年2 月~2018 年4 月
工事期間 : 2018 年6 月~2018 年7 月
写真 : 吉田勝信


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