SHARE 前田紀貞アトリエによる”PICNIC”
前田紀貞アトリエが設計した茨城県つくば市の住宅”PICNIC”です。
以下、建築家によるテキストです。
上の模型写真では、3つの屋根が平行に架かっている「縞々模様」になっています。
この建築の大きな構成としては
= 屋根(白)の有る部分 :【内部】(=部屋)
= 屋根(白)の無い部分 :【外部】(= 庭)
となります。
ということは、上の写真の“縞々模様”の左側から順繰りに、
【庭】–【部屋】–【庭】–【部屋】–【庭】–【部屋】–【庭】
という、【庭】と【部屋】が、交互に平行配列された配置になっています。
※ちなみに、左から3番目の【庭】は「水盤」です。
PICNICでは、「屋根の有る部分=部屋」/「屋根の無い部分=庭」という関係が、“部分的にちょっとだけ崩されている”ことによって、より深い「内と外の関係」が顔を出すようになります。
また、外部に向かっている壁面の殆どが「透明ガラス」になっているため、(部屋と庭の)7つの平行なレイヤーでの「生活の風景」は、互いにすべて透過し合うようになります。
・どこも【外部】のようであり
・どこも【内部】のようであり
という空気になっています。
あたかも、つくば山を望むこの敷地で、日常生活がピクニックをしているような場所。
それがPICNICです。
■建築概要
敷地面積:432.97㎡
建築面積:191.52㎡
延床面積:110.57㎡
構造 :鉄骨造