architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2010.9.25Sat
2010.9.24Fri
2010.9.26Sun
StudioGreenBlueによる”キリのキョリのイエ”
サムネイル:StudioGreenBlueによる

SHARE StudioGreenBlueによる”キリのキョリのイエ”

architecture|feature
住宅埼玉StudioGreenBlue

StudioGreenBlue11.jpg

StudioGreenBlueによる埼玉県鴻巣市の住宅”キリのキョリのイエ”です。

StudioGreenBlue01.jpg
StudioGreenBlue02.jpg
StudioGreenBlue03.jpg
StudioGreenBlue04.jpg
StudioGreenBlue05.jpg
StudioGreenBlue06.jpg
StudioGreenBlue07.jpg
StudioGreenBlue08.jpg
StudioGreenBlue09.jpg
StudioGreenBlue10.jpg
StudioGreenBlue12.jpg
StudioGreenBlue13.jpg
StudioGreenBlue14.jpg
StudioGreenBlue15.jpg
StudioGreenBlue16.jpg
StudioGreenBlue17.jpg
StudioGreenBlue18.jpg
StudioGreenBlue19.jpg
StudioGreenBlue-siteplan.jpg
StudioGreenBlue-plan.jpg
StudioGreenBlue-diagram.jpg
以下、建築家によるテキストです。


敷地は、8つに分譲された土地の中央に位置し、8住戸だけが利用する行き止まりの車道に接している。分譲地におけるこのような車道は、各住戸の共有の広場として使われ、家族間の情報交換や子供たちの遊び場となる。しかし、多くの分譲地では、このような道路に対して閉ざした印象となることが多い。
クライアントの要望は「家族の気配が分かるワンルーム的な空間」および「同時期に集まる同世代家族との触れ合いやすい環境」であった。
そのため、私たちは明るい存在感のある家を設計することを考えた。それは室内で使う明かりをみんなが利用する道路まで引き延ばし、街を明るくする事でもあった。
まず、敷地が接する道路いっぱいに子供たちが遊べる広場をつくり、三輪車でも容易に入れるようにした。そして、その広場を昼夜共に明るい印象とするために継ぎ目のない大きな窓を設けた。
この家を道路に開きながらワンルーム的な空間にするには、「道路からの距離」も、「室内での距離」も、物理的な距離が近いと感じた。 そこで霧の中で感じる『距離感』に着目し、その『距離感』を引き延ばすことを考えた。
それは、元のイメージに別のイメージを重ねて足していくことで、元のイメージを柔らかく消し、距離感をつくる方法である。
具体的には、「元のイメージ」を「外に見える景色」とすると、そこに「壁の配置」や「壁の高さ」、「床の高低差」を利用して、「元のイメージ」に「それらのイメージ」を重ね足していくことである。
個室は、パンチングを数枚重ね足し、元のイメージを全体的に消して行くことで、より距離感をつくるようにした。重なったパンチングはモアレをおこし、まさに霧のようになる。
モアレの模様は、見る角度に従って絶えず変化し、夜には動く度に壁がキラキラと輝き、壁や床や天井には水の中にいるような模様が描かれ、やわらかい印象の空間となる。
このように道路から個室までの視界を、別のイメージで徐々に重ね足していきながら、明るさを伝えていくことで、対象物との新しい距離感をつくった。 このことによって、この家はこの街で「明るい存在感」のある家となった。

  • SHARE
住宅埼玉StudioGreenBlue
2010.09.25 Sat 20:32
0
permalink

#埼玉の関連記事

  • 2025.5.05Mon
    湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」。ウルフの描く“灯台”をモチーフとして構想。“誰かの帰りの足並みを軽くする”住まいを求め、灯台の様に“光を指し示す”在り方を志向。形態・配置・開口部の検討に加えてカーテンの柄までも考慮して作り上げる
  • 2025.4.09Wed
    ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案
  • 2025.3.31Mon
    髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う
  • 2025.2.17Mon
    古谷野裕一 / 古谷野工務店による、埼玉の「東川口の家」。緑地と住宅地に挟まれた敷地。この環境に“調和する住まい”として、素朴な切妻屋根の外観と棟木等を現しにした内部空間を特徴とする建築を考案。近隣のベンチ等を参照して設計した造作類でも周辺の文脈と繋げる
  • 2025.2.13Thu
    佐河雄介建築事務所による、埼玉・熊谷市の美容室「STUDS」。“時間の蓄積”を感じる古ビルの中での計画。新旧の素材の“調和”を求め、環境や他者を映し出す性質を見出した“灰色と銀色”を用いる空間を志向。下地材の”角スタッド”とグレーの素材や塗装を組み合わせて作る
  • 2025.1.22Wed
    ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「北向きに建つ保育園」。向かいに生垣のある北側接道の三方を囲まれた敷地。“北向き”等の与条件を活かし、プライバシーを確保しつつ緑や光を導入する建築を志向。道側に大開口を設けた上で気積のある“中間領域”を配置する構成を考案
  • 2024.12.18Wed
    川久保智康建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の「第二なでしここども園」。周囲に“山並みを感じる”敷地での計画。子供たちの記憶に残る景色の創出を求め、木架構を用いた“山々の稜線”と呼応する屋根形状の建築を考案。地域の暑さへの対策として日射や通風の考慮に加えて断熱性能も確保
  • 2024.11.25Mon
    POINTとSpicy Architectsのデザイン監修による「埼玉グランドホテル深谷」。バブル期の宿泊施設を改修。個性ある仕上げ同士が“魅力を打ち消し合う”既存に対し、其々の関係を整理し“新たに定義”する設計を志向。同時期に手掛けた系列施設の改修と共通性のあるコンセプトで取り組む
  • 2024.10.31Thu
    宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図
  • 2024.10.14Mon
    吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮
  • view all
view all

#住宅の関連記事

  • 2025.5.19Mon
    IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Strolling Gardens & House」。住宅街の不定形な敷地に計画。自然と暮らしが一体となる住まいを求め、大小の庭を“多方向に積み上げる”建築を考案。周辺のスケールとの調和を意図した“小さな箱”を組合わせる構成は多様な居場所の創出にも寄与
  • 2025.5.16Fri
    小林佑輔 / tombow architectsによる、神奈川・川崎市の住宅改修「house K / T」。アトリエ併設の設計者の自邸。既存の構成などの魅力の最大化もテーマとし、“空間の境界面”を主対象として“繋がり方”を編集する設計を志向。壁や開口だけでなく家具・階段・構造材なども等価に扱い再構築する
  • 2025.5.07Wed
    小阿瀬直+山田優+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京の「三鷹の家」。公園に近い住宅街の狭小地に建つ住まい。限られた容積の中で“快適”を求め、天空率を用いた後退の回避で“街の空地の風景”を居住空間に導入。中央階段に家具の機能を付与して動線のみならず“居場所”にもする
  • 2025.5.05Mon
    湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」。ウルフの描く“灯台”をモチーフとして構想。“誰かの帰りの足並みを軽くする”住まいを求め、灯台の様に“光を指し示す”在り方を志向。形態・配置・開口部の検討に加えてカーテンの柄までも考慮して作り上げる
  • 2025.5.02Fri
    都留理子建築設計スタジオによる、東京・墨田区の住宅「京島H」。木密地域でもある“典型的な下町”での計画。“街そのものに住む”感覚の獲得を求め、街と建築の“応答と共創”を構成から設えまで展開する設計を志向。空気感や密度感に新たな形で接続して肯定的な関係を作り出す
  • 2025.4.30Wed
    花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する
  • 2025.4.29Tue
    Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「庭と緑と本棚のある住宅」。奥まった場所にある敷地。明るい室内と出られる庭の要望に対し、内外を含めて“庭”の様になる計画を志向。上階床を持ち上げLDKを1.5層の空間として様々な開口部から光風が入り視線も外に抜ける状況を創出
  • 2025.4.28Mon
    宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の「Twist House」。ジェネリックな環境での計画。“ささやかな異質性”の導入を意図し、周囲と馴染む矩形の中で“内壁を10°ねじる”構成を考案。操作で生まれた“三角形の気積”を内でも外でもない“第三の空間”として位置づける
  • 2025.4.17Thu
    小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「佐仁の家」。施主が扱う建材の体験なども目的とした貸別荘。機能に捉われない“様々な顔を持つ”存在とする為、風土から導かれる“建築の原型”と向き合い計画。地域と繋がりの深い“土俵”の構造形式を引用と再編集して造る
  • 2025.4.10Thu
    金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくる
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,204
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    book『藤森照信読本』

    SHARE book『藤森照信読本』

    architecture|book

    書籍『藤森照信読本』がamazonで発売されています

    書籍『藤森照信読本』がamazonで発売されています。出版社のサイトで書籍の中身を少し見ることができます。

    • SHARE
    2010.09.25 Sat 23:59
    0
    permalink
    ディーセルム&スピルマンによる住宅”passivhaus vogel”

    SHARE ディーセルム&スピルマンによる住宅”passivhaus vogel”

    architecture
    住宅

    ディーセルム&スピルマンによる住宅”passivhaus vogel”の写真がdesignboomに掲載されています

    ディーセルム&スピルマンが設計したスイスの住宅”passivhaus vogel”の写真が13枚、designboomに掲載されています。

    • SHARE
    住宅
    2010.09.25 Sat 20:01
    0
    permalink
    UNスタジオによる”youturn pavilion”

    SHARE UNスタジオによる”youturn pavilion”

    architecture

    UNスタジオによる”youturn pavilion”の写真がdesignboomに掲載されています

    UNスタジオがサンパウロ・アート・ビエンナーレのために制作した”youturn pavilion”の写真が8枚、designboomに掲載されています。

    • SHARE
    2010.09.25 Sat 19:50
    0
    permalink
    2010.9.24Fri
    • 大阪で行われる展覧会”U-30 Under 30 Architects exhibition”のプレビュー
    • radlab.で行われている湯浅良介の展覧会”nothing and something”の会場写真
    • マイケル・ヤングによる香港の高層タワー”PSi tower”の画像
    • アトリエ・ワンによるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展での展示の写真
    • ジョン・ポーソン展の会場写真とインタビュー
    2010.9.26Sun
    • 藤本寿徳建築設計事務所による”須波の家”
    • book『東京大学建築学科 難波研究室 活動全記録』
    • ダガン・モリス・アーキテクツによる住宅”King’s Grove”
    • ジャスパー・モリソンがカンペールのためにデザインした靴の写真
    • ハリスン・アンド・ホワイトによる住宅”Foyn-Johanson House”
    • ほか

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,204
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white