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2008.12.12Fri
2008.12.11Thu
2008.12.14Sun
建築設計白川冨川(白川在+冨川浩史)による”EiGHT MiLLiON 銀座GATES店”
サムネイル:建築設計白川冨川(白川在+冨川浩史)による

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中央区建築設計白川冨川店舗東京白川在冨川浩史佐藤可士和銀座

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建築設計白川冨川(白川在+冨川浩史)が内外装を設計した”EiGHT MiLLiON 銀座GATES店”です。またこの店舗のアートディレクションには佐藤可士和が携わっています。

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以下、建築家によるテキストです。


部材とブランディング
銀座並木通りに建つアパレル系物販店の内外装プロジェクトである。華やかな鞄や小物で人気の日本発ブランド「サマンサタバサ」が新しくセレクトショップを立ち上げる初号店である。1号店ということでブランドイメージをつくることから打ち合わせは始められた。全体の指揮を執るアートディレクターに佐藤可士和氏が迎えられ「東京リアル」というキーワードを元にブランディング及び店舗設計が進められた。「東京リアル」とは東京の多様な要素が折り重なるコントラストの強い空気感をそのままデザインに転写することであり、海外のコピーではなく東京発のアイデンティティが求められた。
また、サマンサタバサという「キラキラ」したブランドイメージを踏襲しながらも、新しい「本物感」を出すために、素材感を大切にした設計を試みた。ガラスや木、アルミといった素材を「表し」で用い、通常の店舗らしからぬホテルや住宅のような素材感が店舗の存在感になったと思う。
新しいキラキラしたイメージはアルミによって表現された。材料はサッシなどに使われるものと同じ6063-T5である。対候性に優れ、成型性も高い。その成型性の高さを利用して新ブランド「EiGHT MiLLiON」のロゴをそのままアルミで押し出した。グラフィックがそのまま建築の部材断面となり、ところてんのように押し出されながら製造される押出製法の金型図そのものがキーデザイン(ブランドロゴ)となっている。長いものでは什器や外装の6000㎜、短いものでは数㎜のフィッティングルームの鍵に姿を変え、適所で使われた。表面処理は通常用いるアルマイト処理よりも一層輝度を増すために、電解研磨という化学的に表面を研磨する表面処理が用いられた。これにより、通常のアルミの表面処理では得られない「キラキラ」した輝きを持つことができる。
これらのアルミに加えて、ガラスやオーク材などの材料を素材感がより感じられやすい状態で使用することによって、東京発でコントラストが強いながらも、居心地の良い店舗空間ができているとうれしい。
EiGHT MiLLiON 銀座GATES店について
20㎜の厚さに納める
ファサードデザインでは並木通りの地区条例から壁面後退の制限があり、既存の建物の外壁面から20㎜の中に新規のファサードを付加するという条件の中で設計することになった。
ファサードエンジニアリングのメーカーと協同し、アルミの押し出しルーバー材以外に、既存GRCパネルおよびサッシへの取り付けの為のファスナー材も含めて、合計3つの型を起こした。
それらを組み合わせて、アルミ製の軽量カーテンウォールパネルを製作して、物理的に20㎜の中に納めるとともに、既存GRCパネルへの負荷を軽減している。
階段で空間を操作する
インテリアデザインでは、2階にあるお店の存在を如何にして道行く人に認識してもらうか、EVが店内から使えない建物で、どうやって5.7mもある2階へお客を上げるかが計画の焦点になった。既存の床の一部に開口をあけて、視線と共に人も奥へ奥へと導かれるような形状の階段で5.7m上にある2階とつないだ。その高さをなるべく感じさせぬように、踊り場の数を増やし、売り場の延長として什器やショーケースと一体になった、客を飽きさせない階段をつくろうとした。空間体験に変化をつけるため、1階は階段によっておおらかに空間を仕切る構成とし、2階は逆にいくつかの小部屋に分けて小さな空間をつなげていくゆるやかなワンルーム形式の空間構成にした。
□概要
クリエイティブディレクター・アートディレクター/SAMURAI:佐藤可士和
グラフィックデザイナー/SAMURAI:奥瀬義樹
プロジェクトマネジメント/リンクプレイス:長尾成浩
内外装設計/建築設計白川冨川:白川在+冨川浩史
内装監修/アンシーン ハンド:津村将勝
施工/セゾン・アート

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