仲俊治・藤原徹平・山雄和真が審査した、日本ペイント主催の国際コンペの最優秀・優秀作品の画像とその審査風景

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仲俊治・藤原徹平・山雄和真が審査した、日本ペイント主催の国際コンペの最優秀・優秀作品の画像とその審査風景

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仲俊治・藤原徹平・山雄和真が審査した、日本ペイント主催の国際コンペ「ASIA YOUNG DESIGNER AWARD2017」の最優秀・優秀作品の画像と審査員による講評・審査風景を紹介します。日本ペイントのウェイブサイトにも結果が速報されています。【ap・pr】

【ASIA YOUNG DESIGNER AWARD2017結果発表】

日本ペイントグループが開催するコンペティション
「ASIA YOUNG DESIGNER AWARD2017」の審査会を行いました。
審査員 仲 俊治さん、藤原徹平さん、山雄和真さんによる選考の結果、
優勝者が決定しましたのでお知らせします。

<最優秀賞>
鈴木聖己さん(早稲田大学 4年)

<優秀賞>
山本博史さん(大阪工業大学 大学院1年)
中嶋純一さん(大阪市立大学 大学院2年)

授賞された皆様おめでとうございます。才能溢れる未来の建築家の活躍を期待します。

受賞作品と審査員による講評、審査風景写真は、以下よりどうぞ。

今回の課題テーマは、以下でした。

本年のAsia Young Designer Awardの各国共通テーマは「You for Tomorrow」。
日本のみなさんには、「2030年」のコミュニティの姿とそこにある建築の提案を求めます。

2030年は現在から13年後。例えば東京オリンピックから10年、東北の大震災から19年後です。
おそらくこのコンペに参加するほとんどの人は30代となって、まさに社会の最前線に立っていることでしょう。

振り返れば、阪神淡路大震災とオウム真理教による事件が、日本の安全神話を完全に崩壊させたのが22年前。
コンピューターが我々の生活に入り始めたのもこの頃でした。
ニューヨークのWTCへのテロ攻撃は16年前。15年前の共通通貨ユーロ誕生から9年前のリーマンショック。
そして6年前の東北地方太平洋沖地震を経る間に、携帯電話の普及やSNSによって人々のコミュニケーションの仕方も大きく変わりました。
2030年に至る13年という時間は、我々の想像を容易に越え、世界を変えうる時間です。

我々日本人が目の当たりにする社会は、どのような形をしているでしょうか。
そこで我々はどのように人々と共に暮らしているでしょうか。
(via room-bloom.com/ayda/)

■受賞作品のプレゼンテーションボード

※以下の写真はクリックで拡大します

最優秀賞 鈴木聖己の作品。

優秀賞 山本博史の作品。

優秀賞 中嶋純一の作品。

以下は、受賞作品に関する審査講評です。

仲俊治による審査講評

■最優秀賞 鈴木聖己(早稲田大学 4年)
アジアに置ける日本の歴史的な立ち位置を意識した提案だと思います。また、そのときに環境の循環(農業等)と人の交流というソーシャルな循環の話を重ねているというところに可能性を感じます。一方で、だからこそ、従来的な住宅や生活そのものがどう変わっていくのかというところに興味を持ってほしい。そのあたりをブラッシュすることで、さらによい提案になるのではないでしょうか。

■優秀賞 山本博史(大阪工業大学 大学院1年)
プレゼンテーションが非常に美しい。朱色に着目して、新しい関係性をつくっていくんだという提案でした。
観光と日常生活というテーマは非常に重く、軋轢であるとか、元々住んでいた方がいなくなってしまうことによって、過度に商業化した観光地になってしまう。それにより、観光や文化とはどういうことだろうという新しい問題を、世界中で引き起こしています。
課題意識は評価するが、色と屋台的な設えでこれからの時代を迎えられるのか、興味が湧きました。問題定義型の提案だと感じました。

■優秀賞 中嶋純一(大阪市立大学 大学院2年)
金魚のための壁が林立しているという、ユニークで独創的な提案だと思います。金魚というかわいらしいものを扱っていながら、非常にアグレッシブな、建築的な新しい風景をつくるんだという意気込みが表れていて、たいへんすばらしいと思いました。新しい風景がどうなるといいのか、この場所だけがそういった風景になるのがよいのか、もしくはひいてみたときにどのようなランドスケープが描けるのかという点にも興味があります。

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藤原徹平による審査講評

■最優秀賞 鈴木聖己(早稲田大学 4年)
課題となっている2030年の未来に対して、リアリティと新しい可能性のバランス感がすごくいいと思いました。縮小社会で都市の役割が変わってくるという点において、"都市内農業"を提案している。縮小していくということは拡大していく何かがあり、その拡大していくムーブメントとして農業や新しい土地の使い方を示している提案がおもしろいと思いました。そのことによって、水やまわりの住宅はどうなるんだろうといった展開を、こちらが考えさせられるような問題提起を含んだプロジェクトであり、ぜひ国際ワークショップの場で、次の展開を見てみたいと感じました。

■優秀賞 山本博史(大阪工業大学 大学院1年)
観光というのはこれから日本の各地域において非常に重要なテーマです。提案しているのは、観光客(新しい街の新参者)と、観光と、昔からのコミュニティが、どういう関係をとっていくかというプロジェクトですが、氏子がなくなってしまうという考えは少しおもしろくなくて、地域に根ざした氏子というコミュニティが、新参者、観光客などが入ってくることで、どう変わっていくのかという点をもう少し創造的な言い方をするとより未来が見えたかと感じました。
プレゼンテーションに関しては、非常にきれいで、言葉の使い方を変えると、今後の提案もよりよくなると思います。

■優秀賞 中嶋純一(大阪市立大学 大学院2年)
この案に関しては、大変共感をしました。なぜなら、コミュニティというものが暮らしの生業からできているという考えが、非常に軸足のしっかりとした考え方であり、そこに建築がどういう役割を担っていくのかということは、一番大切なアプローチであるからです。
ただ、壁柱がたくさん並んでいる建築のあり方を、金魚と無理矢理結びつけるのではなくて、もう少し金魚という生業と、人の生活という建築の役割、例えば「金魚とともに幼児教育がある」「金魚とともに福祉のプログラムが膨らんでいく」があれば、もう少し説得力のあるプログラムになったと思います。金魚にこだわりすぎたという感じがしました。しかし、志的には一番共感したプロジェクトでした。

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山雄和真による審査講評

■最優秀賞 鈴木聖己(早稲田大学 4年)
一見すると空想的な絵ですが、エネルギーの供給体制が縮小していく状況にあるこれからの社会を考えると、リアリティのある作品であると感じました。
空間的にはもう少しディベロップする余地はあるけれども、そういった未来の状況が面白い絵で表現されており、可能性を感じる案でした。

■優秀賞 山本博史さん(大阪工業大学 大学院1年)
観光地とこれからの暮らしがどうなるかということについては、既に我々が考えなければいけない重要なテーマです。観光地に観光客だけではなく、地元の小さな暮らしをどのように挿入していくかという点は確かに重要であり、それをこれからの生活にむけて考えていくというテーマ設定は必要なものだと思いました。

■優秀賞 中嶋純一さん(大阪市立大学 大学院2年)
伝統的な産業をこれからの社会に、どのように組み込んでいくかというテーマ設定は、非常に好感を持つことができました。建築として壁柱というアイデアが、果たして金魚の場所というものになりえるかというのは考える余地がまだありますが、こういった小さな経済をどのように成立させていくかという点と建築的なアイデアがセットになっているところが、とてもおもしろい提案でした。

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以下は、審査風景です。

※以下の写真はクリックで拡大します

 
日本ペイントグループによる建築デザインの国際コンペティション「AYDA」の公式ページはこちら


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