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藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計

216.52藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計

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FORM GIVINGアーキネットシギハラ設備フジワラテッペイアーキテクツラボランドスキップ図面あり大田区山田紗子岡安泉建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(外構・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)本瀬齋田建築設計事務所東京武田清明江尻建築構造設計事務所港北テクノ藤原徹平西川公朗針谷將史集合住宅
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計C室 内装設計:武田清明建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計H室 内装設計:武田清明建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボが設計した、東京・大田区、集合住宅「チドリテラス」です。
“コーポラティブハウス”として計画されました。建築家は、元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減しました。そして、住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計しています。
内装監修を藤原徹平が務め、住戸の内装設計は、フジワラテッペイアーキテクツラボ、 針谷將史建築設計事務所、武田清明建築設計事務所、本瀬齋田建築設計事務所、山田紗子建築設計事務所が担当しています。

コーポラティブハウスという集合住宅のつくり方がある。
購入希望者が建設共同組合を結成し、建築家に集合住宅の設計をオーダーするという形式で、欧米ほどはポピュラーではないが日本でも50年以上の歴史がある。
コーポラティブハウスの醍醐味は、自分たちで重視したいコンセプトを掲げることができる点で、もしも共感され組合員が無事に集まるのであれば、リーズナブルな価格で、魅力的な暮らしが実現できる。

建築家によるテキストより

さきごろ私たちが設計して東京の大田区に完成した「チドリテラス」の場合は、元々の土地のオーナーが相続に備えて「大切にしてきた庭を継承してくれる事業者を探している」状況だったので、コーポラティブハウスをプロデュースするアーキネットと共に、「庭と共生する集合住宅」というテーマを軸に基本構想をつくり、投資をしていく組合員を募っていった。

建築家によるテキストより

建築の一番大きな考えは、建築の外形を雁行配置状に凸凹させ、そのことによってなるべく多くの樹木を残すということだった。建築の外形が凸凹することで、それぞれの街への立面が小さくなり、建築の立ち姿として、周囲の戸建て住宅街との調和も図ることができる。

もう一つ、立体的な庭を持つということも重視した。密集して建築が建つ東京23区内で集合住宅を計画する場合、サンクンガーデンや半地下の住戸はむしろプライバシーを保ちやすいということで好条件の場合が多いが、今回もサンクンガーデンを積極的にデザインすることで、全ての住居の環境が豊かな外部空間を持てるようにした。

建築家によるテキストより

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藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
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藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計C室 内装設計:武田清明建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計C室 内装設計:武田清明建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計E室 内装設計:針谷將史建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計F室 内装設計:フジワラテッペイアーキテクツラボ photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計F室 内装設計:フジワラテッペイアーキテクツラボ photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計G室 内装設計:フジワラテッペイアーキテクツラボ photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計H室 内装設計:武田清明建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計P室 内装設計:本瀬齋田建築設計事務所 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計 photo©MASAO NISHIKAWA
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計配置図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計平面図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計断面図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計断面図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計断面詳細図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ
藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計断面詳細図 image©フジワラテッペイアーキテクツラボ

以下、建築家によるテキストです。


地域の庭を創造的に継承する18戸18タイプの庭と家が集まった建築/チドリテラス

コーポラティブハウスという集合住宅のつくり方がある。
購入希望者が建設共同組合を結成し、建築家に集合住宅の設計をオーダーするという形式で、欧米ほどはポピュラーではないが日本でも50年以上の歴史がある。
コーポラティブハウスの醍醐味は、自分たちで重視したいコンセプトを掲げることができる点で、もしも共感され組合員が無事に集まるのであれば、リーズナブルな価格で、魅力的な暮らしが実現できる。

さきごろ私たちが設計して東京の大田区に完成した「チドリテラス」の場合は、元々の土地のオーナーが相続に備えて「大切にしてきた庭を継承してくれる事業者を探している」状況だったので、コーポラティブハウスをプロデュースするアーキネットと共に、「庭と共生する集合住宅」というテーマを軸に基本構想をつくり、投資をしていく組合員を募っていった。

建築の一番大きな考えは、建築の外形を雁行配置状に凸凹させ、そのことによってなるべく多くの樹木を残すということだった。建築の外形が凸凹することで、それぞれの街への立面が小さくなり、建築の立ち姿として、周囲の戸建て住宅街との調和も図ることができる。

もう一つ、立体的な庭を持つということも重視した。密集して建築が建つ東京23区内で集合住宅を計画する場合、サンクンガーデンや半地下の住戸はむしろプライバシーを保ちやすいということで好条件の場合が多いが、今回もサンクンガーデンを積極的にデザインすることで、全ての住居の環境が豊かな外部空間を持てるようにした。

正直なところ、コーポラティブハウスの設計は合議しながら進めていくので、通常の設計に比べて、かなり手間がかかる。
今回は、単にインテリアデザインに多様性を与えただけでなく、庭と住戸の関係が1住戸ごとにどうあるべきかを落とし込んでいったので、その結果、なんと18住戸の集合住宅で18タイプの住戸を設計することになってしまった。手間は膨大ではあるが、大変面白い建築創造のアプローチになっていったように思う。

■建築概要

作品タイトル:チドリテラス
所在地:東京都大田区
主要用途:集合住宅
住戸数:18戸
建築・監理:フジワラテッペイアーキテクツラボ 担当/藤原徹平、川見拓也(元所員)、吉田野土香、荒野颯飛
設備担当/大屋康幸
ランドスケープ担当/稲田玲奈
構造・監理:江尻建築構造設計事務所 担当/江尻憲泰、佐藤拓真
照明計画:岡安泉照明設計事務所 担当/岡安泉
外構:株式会社ランドスキップ 担当/溝口達也
内装監修:藤原徹平
内装設計:フジワラテッペイアーキテクツラボ 担当/藤原徹平、武田まりの
針谷將史建築設計事務所 担当/針谷將史、目﨑優人
武田清明建築設計事務所 担当/武田清明、相川航
本瀬齋田建築設計事務所 担当/本瀬あゆみ
山田紗子建築設計事務所 担当/山田紗子、中村裕太
建築施工:FORM GIVING 担当/吉原健太、松尾賢、鈴木達也、金子貴行
空調・衛生:シギハラ設備 担当/鴫原幸夫
電気:港北テクノ 担当/粕川将春
プロデュース:アーキネット 担当/織山和久、大原智史
構造:鉄筋コンクリート造(壁式構造)
階数:地下1階 地上3階 
敷地面積:884.24㎡
建築面積:451.76㎡
延床面積:1578.73㎡
設計期間:2018年8月~2020年09月
施工期間:2020年09月~2022年01月
写真:MASAO NISHIKAWA

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

超速硬化ウレタン塗膜防水の上押えコンクリート

外装・壁外壁

RC打ち放しの上撥水材 ランデックスコートWS撥水材(大日技研工業)
RC打ち放しの上タイル オリジナルタイル(水野製陶園)
ALC+塗装

外装・建具開口部

アルミサッシ(三協アルミ)
スチールサッシ
アルミ複合サッシ(ニュースト)

外構・床外構

コンクリートハケ引き

内装・床C室 床 

モルタル金鏝仕上げ

内装・壁C室 壁

EP塗装

内装・天井C室 天井

RC打ち放し

内装・床E室 床

フローリング Cフローリング オークナチュラル(アトムカンパニー)

内装・壁E室 壁

EP塗装

内装・天井E室 天井

RC打ち放し

内装・床F室 床

フローリング Cフローリング Nオーク ホワイト(アトムカンパニー)

内装・壁F室 壁

塗装 ポーターズペイント egg shell(NENGO)

内装・天井F室 天井

RC打ち放し

内装・床G室 床

塩ビタイル GNT7509(東リ)

内装・壁G室 壁

EP塗装

内装・天井G室 天井

RC打ち放し+補修

内装・床H室 床

フローリング Cフローリング Nオーク ナチュラル(アトムカンパニー)

内装・壁H室 壁

EP塗装

内装・天井H室 天井

RC打ち放し

内装・床P室 床

フローリング Cフローリング Nオーク(アトムカンパニー)

内装・壁P室 壁

EP塗装

内装・天井P室 天井

RC打ち放し

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    Graph StudioHandiHouse project伊藤維奥田正治建材(外構・家具)東京東邦レオ豊島区
    伊藤維建築設計事務所による、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」。官民連携の実証実験の為の仮設家具。“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案。人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計あおぞら銀行前 photo©奥田正治
    伊藤維建築設計事務所による、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」。官民連携の実証実験の為の仮設家具。“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案。人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計あおぞら銀行前 photo©奥田正治
    伊藤維建築設計事務所による、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」。官民連携の実証実験の為の仮設家具。“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案。人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計あおぞら銀行前 photo©奥田正治

    伊藤維建築設計事務所が設計した、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」です。
    官民連携の実証実験の為の仮設家具です。建築家は、“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案しました。また、人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計されました。プロジェクトの公式サイトはこちら。

    池袋駅東口すぐの「グリーン大通り」で2017年来展開される「IKEBUKURO LIVING LOOP」の一環で、拡幅された歩道上にストリートファニチャーを設計した。

    区役所や公園も含めた地域全体の整備を推し進める官と、豊島区を本社とする企業やまちづくり会社を含めた民のチームとが連携した動きの中で、「まちなかリビングのある日常」を目指し、まず実証実験としての仮設家具を、という依頼であった。豊島区(土木管理課)より道路占用許可、所管警察署より道路使用許可を得て設置している。

    建築家によるテキストより

    設置する3か所それぞれの文脈から、通りの舞台・街のビル並み・バス待ちの光景などに触発された形態・構成で、異なる人の集まり方ができる設えを、植栽とともに提案した。

    案検討を進めながら、池袋のサンシャイン劇場の改修に際し廃棄予定であったヒノキの舞台床板に行き着き、それを主材料として転用。その板と、良品計画の商品を作る製材所から入手した芯持ちの端材(ヒノキ角材)とを、3か所それぞれ、異なる構造形式によって組み合わせることにした。

    建築家によるテキストより

    まちの素材・形・主体を見つめ、転用を伴いつつアウトプットした形が、人・植物に等価に使われているような風景を思い描きながら具体化を検討し、DIYと大工工事とを混ぜながら実現した。この家具・場所を巡り経験されることが、まち全体の経験に繋がり、そして更にまちを使いこなす想像に開かれていくことを企図している。

    建築家によるテキストより
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    Graph StudioHandiHouse project伊藤維奥田正治建材(外構・家具)東京東邦レオ豊島区
    2023.03.07 Tue 13:29
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    2023.3.06Mon
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