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吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮
吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮外観、東側の道路より見る。 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮外観、東側の道路よりポーチを見る。 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮1階、左:和室、手前:リビング、正面奥:中庭、右:土間 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮1階、和室からダイニングを見る。 photo©長谷川健太

吉田裕一建築設計事務所が設計した、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」です。
施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まいです。建築家は、車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案しました。また、趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮されました。

建主は共に定年退職し、子育てを終え、親の介護も経て看取った末に、これから自分達の老後のために新たな住まいを建てることにした老夫婦と同居する娘、そして猫2匹。

建築家によるテキストより

敷地は1980年代前半に開発された宅地造成地で、近隣にも高齢者が多い。以前はこの敷地のほど近くの別の住宅で暮らしており、そこで特に親の介護において狭い廊下や出入口、直角の多い動線で味わった苦労は、自分達自身の将来の介護・車椅子での移動を見据えると避けたいものとして強く要望された。また、趣味の園芸や駐車スペースといった屋外の使い方や、建物の環境性能、猫が楽しんで暮らせることも重要視された。

建築家によるテキストより

各諸室ごとに必要と思われる大きさのボリュームを設定し、それを並列するのではなく、鈍角ないし真っ直ぐ隣のスペースへ行けるように繋いでみることにした。そうすることで動線としては遠回りになるが、緩やかなカーブを描きながら回遊して生活する平面計画となる。

主動線の結節点には和室があり、これはリビングやダイニングの延長のような使い方もできるし、将来介護ベッドを置くのに寝室に押し込めてしまうのではなく、どのスペースへもアプローチしやすく、且つ、家族の目が行き届きやすい場所とすることも意図している。玄関の大きな土間は園芸のちょっとした作業をしたり、畑を眺めながらお茶をするといった使い方を想定しているが、将来スロープを設置するための引きしろでもある。

各ボリュームはそのスペースで居心地の良い空気の量、光の入り方、雨の落ち方などから高さや屋根の向きを決めており、位置も大きさもバラバラに取り付いた窓は、内外にさまざまな角度の視線の抜けを作り出し、家族同士、または隣近所とのほどよい距離感を保ちながら控えめな接続を促す。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/10/7-10/13]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/10/7-10/13]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/10/7-10/13)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る
  2. 石上純也が設計した「house & restaurant maison owl」の一般宿泊予約が開始。山口県宇部市にあり、2024年日本建築学会作品賞を受賞した建築。1日1組限定で全館貸切が可能
  3. KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す
  4. 浜田晶則建築設計事務所による、東京・世田谷区の「民家A」。現代の実家像も目指した住宅。施主が書いた“生活像の文章”を出発点とし、家族の記憶の象徴となる“もの”を街に対して表現する縦長窓“見世のディスプレイ”を備えた建築を考案。民家の要素や構成を援用して造る
  5. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す
  6. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる
  7. 長坂常 / スキーマ建築計画による、群馬・太田市の「古川製作所新社屋+工場」。部品製造会社の“生産システム”を作る企業の為に計画。認知度を高めて雇用にも貢献する存在を目指し、“会社の顔となる開かれた建築”を志向。内外の多様な要素に“一貫した軸”を与える為にグリッドを用いて設計
  8. 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
  9. 森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる
  10. 安藤忠雄の活動を特集したテレビ番組の動画。安藤が改修を手掛けた、京都の「湯川秀樹博士旧宅(京都大学下鴨休影荘)」について紹介する内容。2024年10月に放送されたもの
  11. 西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る
  12. 森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる
  13. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  14. 太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする
  15. 渡邉明弘事務所・オクムラデザイン・キーマンによる、東京・千代田区の「REDO JIMBOCHO」。雑居ビルを改修と耐震化した“シェア型複合施設”。既存の状態に対し、“修繕”でも“建替”でもない“再生”する設計を志向。柱の増し打ち補強を含む“総合的な計画”で他の選択肢では“得難い空間”を生み出す
  16. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  17. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  18. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  19. 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  20. アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集める

アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集める
アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集めるFront cover © Thames & Hudson
アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集めるp.26-27 AM Residence, Jakarta, 2012 A trembesi tree at the centre of the inner courtyard formed a primary element in the spatial composition, with the owner wanting to see it from his bedroom. © 2024 Wonders of Weaving
アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集めるp.33 AM Residence, Jakarta, 2012 Entering the AM Residence is a spatial journey in itself. On passing through the gate, visitors encounter a fishpond and a library. The journey continues along an elbow-shaped ramp that connects the street level to the elevated ground floor. © 2024 Wonders of Weaving

アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビューします。
インドネシアを拠点とする建築家です。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集めています。自邸「AM Residence」の写真は、建築家のウェブサイトも閲覧可能です。作品集のamazonでの販売ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です

インドネシアで最も著名でエキサイティングな建築家による初のモノグラフ。自身の驚くべき自宅を含む、最高の住宅プロジェクトのセレクションを紹介しています。

Tropicality: Houses by Andra Matin(トロピカリティ:アンドラ・マティンによる住宅)は、この建築家と彼のスタジオが過去20年間に設計した最高の住宅16軒をまとめたものです。卓越した職人技と豊かなトロピカリティ(熱帯性)を基準に選ばれた各住宅は、建築家のリラックスした暮らしと、触感のある素材に対する生まれながらの感覚を表現しています。これらはその言葉が持つあらゆる意味でクールな環境であり、周囲の環境と無理なく調和しています。

完全に屋外に開かれた高床式の住宅から、巨大な張り出したコンクリートの屋根を持つ住宅、木々の間に隠れるように建つ六角形の週末用別荘まで、美しい空間に関心のある人なら誰でも、これらの住宅に喜びを感じ、インスピレーションを受けるでしょう。

建築業界では見過ごされがちな広大な熱帯気候の国で活動するアンドラ・マティンは、インドアとアウトドアの境界を再定義するに至りました。彼の作品は広くこの地域で賞賛されていますが、そのプロジェクトの多くはほとんど目に触れることがありません。マティンの斬新なアプローチは、初の英語版モノグラフで明らかにされており、特に温暖化が進む世界において、多くのことを教えてくれます。

藤森照信による、長野・茅野市の3つの茶室(空飛ぶ泥舟・高過庵・低過庵)を訪問して紹介している動画。2024年9月-10月に公開されたもの

藤森照信による、長野・茅野市の3つの茶室(空飛ぶ泥舟・高過庵・低過庵)を訪問して紹介している動画です。2024年9月-10月に公開されたもの。

続編の動画は以下に掲載します。

【ap job更新】 “状況の中の建築 / 状況のデザイン”をテーマに活動する「ihrmk」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “状況の中の建築 / 状況のデザイン”をテーマに活動する「ihrmk」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “状況の中の建築 / 状況のデザイン”をテーマに活動する「ihrmk」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中はつせ三田(集合住宅) ©Inatsugu Taisuke

“状況の中の建築 / 状況のデザイン”をテーマに活動する「ihrmk」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ihrmkでは設計スタッフ(経験者)を募集しています。

【ihrmk(アイエイチアールエムケイ)について】
井原正揮、井原佳代が主宰する東京の設計事務所です。
2015年に設立し、リノベーション、住宅、集合住宅、公共建築など様々な規模の建築の設計・監理を行っています。プロジェクトは東北から九州まで多岐に渡ります。(10/10現在、進行中プロジェクトは10件強で、計画・設計・監理と様々なフェイズを経験できます。)

私たちは設計活動において、「状況の中の建築/状況のデザイン」を意識しています。

動的な状況の中から状況そのものをデザインすること、物理的・機能的・社会的な状況変化への応答、状況とデザイン相互のフィードバックの中に新しい建築のあり方を見い出したいと考えています。

人と環境というのは、以前はどちらかに焦点を当てて行き来すると考えられていましたが、そうではなくてこの間に相互作用があって、相互関係を通して適応し続けていく。それが「状況の中の人」と定義されています。

建築に置き換えてみても、建築と環境のどちらかに焦点をあててどちらかを無理に変えようとするのではなく、混じりあうのでもなく、「状況の中の建築」をデザインしていきたい。そういうふうに考えながら敷地や人々、素材を丁寧にくみ取り設計をしています。

事務所は東京港区にある自社設計の「はつせ三田」に構えています。敷地調査から、計画、設計、監理までスタッフ全員で情報共有しながら取り組んでいます。

チームとして一緒に取り組んでいただける方のご応募をお待ちしております。

【ap job更新】 愛知を拠点に建築等の撮影を手掛け、雑誌社にも多数依頼される「トロロスタジオ」が、フォトグラファー(未経験者も可)を募集中
【ap job更新】 愛知を拠点に建築等の撮影を手掛け、雑誌社にも多数依頼される「トロロスタジオ」が、フォトグラファー(未経験者も可)を募集中
【ap job更新】 愛知を拠点に建築等の撮影を手掛け、雑誌社にも多数依頼される「トロロスタジオ」が、フォトグラファー(未経験者も可)を募集中住宅 / 武藤圭太郎建築設計事務所

愛知を拠点に建築等の撮影を手掛け、雑誌社にも多数依頼される「トロロスタジオ」の、フォトグラファー(未経験者も可)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【トロロスタジオについて】
トロロスタジオは、建築文化、芸術文化を深く愛する“記録係集団”です。
建築・美術・舞台・プロダクトの 写真・動画を撮影しています。撮影を通じて、微力ながら文化の発展に貢献したいと考えています。

私たちは現在8名(フォトグラファー3名+レタッチャー他4名+海外スタッフ1名)で活動しているチームです。
それぞれに得意分野を持って、全国各地で撮影しています。月に2回、BOGという名前の勉強会を開いて、お互いの知見を高めあっています。

私たちはニシヤマナガヤというシェアスペースに事務所を構えています。
1Fには、花屋さん、珈琲屋さん、焼き菓子屋さん、2Fには私たちの事務所のほか、建築設計事務所、キッチン設計事務所、そして色々な教室が開催されるレンタルスペースがあります。ここを訪れる多様な人たちと交流することで、視野を広げることができる環境です。

【代表 谷川ヒロシについて】
学生時代に友人らと共に空間デザインの事務所を立ち上げる。シーラカンスアンドアソシエイツ等を経て2007年に独立。その後、病気になり3年半ほど病室か寝室で過ごす。リハビリと思っていた建築や美術の記録が楽しくなってしまい現在に至る。建築/美術バカ。来世では必ず建築家か芸術家になる予定。

現在は頼もしいメンバーが増え、チームでしか成し得ない仕事もできるようになってきました。
建築や美術の分野で新しい世界を見せてくれる方々に、微力ながら貢献できることに喜びを感じています。

太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、北東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする左:リビング:右:土間 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする和室からリビングを見る。 photo©楠瀬友将

太田健裕 / 太田設計舎が設計した、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」です。
高齢化が進む過疎地域での計画です。建築家は、寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案しました。そして、床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にしました。

仙台平野の水田が広がる宮城県石巻市北西部に、旭山という標高200mにも満たない小さな山があり、その周辺一帯を北村地区と呼ぶ。市街地からは数km圏内でありながらやまびこが鳴り響き、羊が放牧されている長閑な山麓に敷地がある。人口2千人程のうち65歳以上の高齢者が約4割を占め、近年周辺の家屋も空き家となっている。

建主は60代中盤のセミリタイヤした夫妻で、石巻市の中心部にある市街地に住まいをもっているが、夫の実家も空き家状態が長く続いていた。700坪ほどある土地に、母屋、倉庫、蔵、蚕小屋、風呂小屋、井戸小屋のさまざまな建物が点在しており、水捌けが悪いことからどれも土台が傷んだ状態であった。

建築家によるテキストより

そのままの状態で子供たちへ相続することは避けたい。農村地で抱える土地の相続問題は、管理の不便さから手放してしまうことが少なくないが、親族で思い入れもありこの先も生きる場に生まれ変わらせたいという切実な思いがあった。

将来は市街地から移住して夫婦で農作業をしながらこの家で住むことが前提だが、寄合所のように親戚や友人、近隣の皆が集える場所にしたいという。

建築家によるテキストより

既存利用も含めたさまざまな可能性の検証を繰り返し、最終的には農作業時に利用する井戸小屋のみを残して小さな平屋を建てることにした。屋根下の半分以上を土間や軒下の半外部空間で構成し、大きなワンルームをつくった。

地面と連なる床は、室内側からオーク材、砂色のタイル、粒子の細かい石へ素材が徐々に移り変わり、その領域をガラス引戸と格子ガラス引戸の二層の建具が領域を横断しながら緩やかに場を形成し、農作業や人が集まるときに柔軟に場をつくる。

山の稜線に沿うカーブの屋根は、光沢の天井がアクティビティや周辺環境をぼんやりと映し出し、領域を横断して環境を取り込む。その三次元曲面は、梁の角度を各スパンごとに少しずつ変える些細な操作で構成し、一般的な在来工法でローカルな職人と共につくった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中

設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」の、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【南青山を拠点とする会社】
事業主側で設計事務所と協力して夢をかたちにする仕事です

【弊社で働く魅力とやりがい】
当社は不動産を「まちを構成する大切な資産」として捉え、“社会”に“人”に貢献できる事業活動を展開しています。
今回、開発及び改修案件数の増加により、建築意匠設計の内製化の為、建築意匠設計/プロジェクトマネージャーを募集します。

・社風
組織がフラットで経営陣や上司との距離も近く、自身の考えや意見を積極的に発信できる環境のため、やりがいを感じやすいです。
また、1人1人の社員が裁量をもって自由に仕事を進められる環境です。

・働き方
年休128日、土日祝休み、残業月20時間以内と非常に働きやすい環境です。
また、社員のほとんどが私服で勤務をしております。
会社として時差出勤を推進しており、出社時間や退社時間は柔軟に調整できます。
残業もほぼなく休日もしっかりと取れ、離職率も低く、好待遇な環境です。

・採用背景
2011年の創業から築き上げてきた信用力、多彩な経験と高い視座を持った人材による不動産仕入れ力、さらに他社に類を見ない圧倒的スピード感のある資金調達力により、不動産投資という分野で確実に成長をしてきました。

2024年2月に不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」を運営するLAETOLI株式会社、融資型クラウドファンディング「COMMOSUS」を運営する株式会社SOCIAL COMMON CAPITALと業務提携を行いました。
2026年度にはCOZUCHI・COMMOSUSの2サービスの累計調達実績1,500億円、累計投資家登録数15万人の到達を目標に掲げ、国内最大規模の資金調達力を有したクラウドファンディングサービスへ発展させていきます。

今後も安定的に事業を継続し、さらなる不動産投資の価値と可能性を高めていくために体制強化を図りたく、増員採用を行います。

【仕事内容】
有名建築家とコラボした新築案件や、改修案件におけるこだわりのデザイン監修など、不動産会社内で建築に特化した専門性の高い建築部門でのお仕事です。

デザイン・建築に、興味のある方はやりがいのあるお仕事になります。

西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人

西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から 世界をHAPPYにするちいさな建築」です。
施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示です。建築家は、自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置しました。また、子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作りました。開催期間は、2024年10月19日まで(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら

展示のテーマのひとつ目は、言葉です。

これまでそれぞれの建主さんに頂いたたくさんの素敵な言葉を定規に設計をしてきました。それは要望というよりも、ちょっとした雑談の際にこぼれ落ち、僕が拾い集めた言葉達です。たとえば「敷地は地球のものだと思うんですよ!」「家を作る事でご近所に貢献したいんです!」「えんがわって素敵ですね、縁のある側っていう言葉も!」「家には無駄なところもたくさん欲しいんです!」「街の子ども達が立ち寄りたくなる家にしたいんです!」などなど。

建築家によるテキストより

ふたつ目のの展示のテーマは、「大きいはちいさい ちいさいは大きい」です。

ちいさな建築、とは言うものの、実際はちいさな建築だって人間からしたら随分大きな存在です。そして一般的な建築の展覧会は実物を展示不可能なため、模型、写真、図面、説明文での構成になってしまいます。そこで会場の中心には、大きな猫を作りました。僕たちの暮らしや街の中で、一番身近でちいさな存在の動物である猫を、ギャラリーで一番大きな存在として拡大して作る事で、体感縮尺を反転させ建築がとてもちいさな存在に見えるといいなと考えました。

建築家によるテキストより

最後にみっつ目のテーマは、子ども達も楽しめるギャラリー空間です。

ギャラリーや美術館に子ども達を連れて行くと、すぐに「帰るー、もう帰るーつまんなーい」の大合唱がはじまります。僕も3人の子供達を連れて行ったギャラリーで何度イラッとされた事か。そりゃそうですよね!真っ白な音の響く空間で、大人の目線に作品が飾られ、ちょっとでも声を出したり、触ると怒られますから。座る場所も、ごろごろする場所もない。寝転んだらまた怒られる。

今回、そんな一般的なギャラリーとは真逆の空間を作りたいと思いました。

建築家によるテキストより
2024年9月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2024年9月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2024年9月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。


  1. 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  2. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  3. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  4. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  5. SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画。建築の様子も収録。2024年9月に公開されたもの
  6. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  7. 大西麻貴+百田有希 / o+hによる、TOTOギャラリー・間での建築展「生きた全体――A Living Whole」。“生きた全体”を思索して創作する建築家の展覧会。建築を“生き物”と捉え、機能や性能を越えて“愛しみ、育てていく”存在として造り上げた作品群を紹介
  8. teamSTARによる、神奈川・横須賀市の「Villa A」。眼前に海が広がる敷地。海底を思わせるホールから“貝殻をイメージした螺旋階段”を登り、富士山と海に向けた“アーチ屋根”に覆われた主要階に到達する構成を考案。屋根の形は土地の高低差に合わせ階段状とする
  9. 建築家 永山祐子とプロダクトデザイナー 倉本仁によるトークイベント「未来のために、建築・デザインにできること」が開催。リビングデザインセンターOZONEの30周年を記念して企画
  10. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureによる、東京・台東区の店舗「花重リノベーション」。歴史ある花店を改修した文化的拠点。文化を未来に繋ぐ為の“動的な保存”として、“核となる基本的な骨格”と“変化し続けるもの”が同時にある建築を志向。新旧や内外の対立がない“連鎖的に繋がる”空間も意図
  11. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・羽曳野市の飲食店「viteraska」。歴史ある街道沿いの古民家を改修。“現代的な料理”を提供する店舗の為に、“過去と現在をチューニング”する空間を志向。既存を“土と木の状態”に戻した上でメッキ鋼板や人造大理石などの様々な素材を用いる
  12. オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る
  13. BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加される
  14. OpenAとケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の「UPLIFT SHIMOJYUKU+MILKBREW COFFEE URESHIO ONSEN」。新設駅の駅前広場に建つカフェ兼ラボ。どの方向からも目に入る敷地の特性に着目し、四方をガラス窓とした回遊性のある“正方形平面”の建築を考案。建設費の高騰などに対応する為に“システム建築”を流用して造る
  15. 平山健太建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「白山の住宅」。大きな緑地に面した角の区画。大きな柱や梁がない“RC壁式構造”の躯体に着目し、構造体と内装に“丁寧な関係”をつくる設計を志向。工事の簡素化も意図し“造作家具と建具”を用いて間仕切る計画を考案
  16. 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、東京・日本橋の宿泊施設「Hotel Rakuragu」。都心の雑居ビルに囲まれた狭小地での計画。“面積以上の広さの獲得”を求め、“都市の隙間”に向けて各階ごとに異なる形状のバルコニーを設ける建築を考案。構想を実現する為に“ブレース併用ラーメン構造”を採用
  17. 【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」
  18. MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識
  19. 境原桃太+境原彩香 / 境原建築設計事務所による、愛知・半田市の「間の家」。北側接道の三方を囲まれた敷地。“外との親密さ”と“囲まれた落ち着く場”の両極端な要望に対し、環境のポジティブな要素の収集から計画を開始。片側に寄せた母屋から細長い“間の空間”を突出させる構成を考案
  20. 阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る
  21. 本瀬あゆみ+齋田武亨 / 本瀬齋田建築設計事務所による、茨城・東茨城郡の「畑の中のこども園」。地域の教育と保育を担ってきた施設の建替。“原風景”にもなる存在を目指し、周囲のスケールや地面の色とも呼応する“大屋根”を備えた建築を考案。軒下に長いデッキを配して内外の見通しの良さと連続性も生み出す
  22. 室宏アトリエによる、大分の「宇佐の家」。“自然と住宅地が切替わる”場での計画。外の視線を遮りつつ“環境を享受”する為、壁で閉じた空間の上に“切妻の大屋根”を架けて間に高窓を設ける建築を考案。内部では小さな間仕切を点在させて光と風を共有
  23. 青木淳・西沢立衛・冨永祥子らが審査する、仙台市の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポの実施要領が公開。応募要件は比較的低めに設定
  24. 伊東豊雄と平田晃久が対談しているテレビ番組の動画。2024年9月に公開されたもの
  25. 森清敏+川村奈津子 / MDSによる、埼玉・北葛飾郡の「鷲巣の走馬棟」。増築を重ねた歴史ある禅寺の改修。一期工事では住まいである“庫裏”を対象とし、公私の動線の整理と視線の抜けを意識した計画を志向。既存の瓦屋根が連なる佇まいを“継承”しながらの“進化”も意図
  26. トラフ建築設計事務所による、台湾の店舗「Aesop Taichung」。緑道沿いの既存建物の内外を改修。人々の日常の延長にある“親しみのある空間”を目指し、街中を観察して発見した素材や意匠を“再解釈”する設計を志向。市場の陳列棚や照明に加えて屋台の仕上げ等も参照して作る
  27. 山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計
  28. 高松伸による、東京・渋谷区の地下に埋設されたオフィスビル「アーステクチャー・サブワン」が、約5.2億円で販売中
  29. 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・相模原市の「環状リビングの家」。商業地に建つ“完全分離型”の二世帯住宅。将来的な周辺の変化も想定した建築として、南側隣地との間に“空隙”を作る断面構成を考案。子世帯は在宅勤務のある生活に応える為に居場所が連なる“環状の空間”とする
  30. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  31. 西島光輔 / Inrestudioによる、ベトナムの「The Gamelle」。海沿いに建つ製品検査を行う実験棟。用途に必要な“潮風や砂塵”からの保護も意図し、現地の煉瓦を用いた“飯ごう形の外郭”の建築を考案。視線が建物を通り抜けるように“大小の開口”を設けて環境との関係も構築
  32. トラフ建築設計事務所による、東京・墨田区の店舗「塩をまぜる店『ぐるぐるしゃかしゃか』」。商業施設の中の角の区画での計画。与件を活かし、“二方向から出入り”を可能として“大きなL字のカウンター”を設置する構成を考案。壁面への600個の塩の陳列は対応の効率化と視覚的な充実感の向上を意図
  33. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  34. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案
  35. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  36. 米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す
  37. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いる
  38. ダービット・ビーランダーによる、金で出来ているのに、段ボール製にしか見えないブレスレットシリーズ「cardboard」の写真
  39. 平田晃久建築設計事務所による、東京の、住宅・ギャラリーからなる複合ビル「Tree-ness House」
  40. ファラによる、ホルトガルの美術館“MAAT”での、アート展の会場構成「cesariny」。現地のシュルレアリズムを代表する画家の展覧会の為に計画。作品群が“関係性と挑発”の中で並ぶように、“過度に形式的な部屋”に“非形式的な二つの面”を配置。構造体は“軽やかでありながら無限”を意図

【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中

“住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【私たちについて】
■エンジョイワークスについて
「みんなで一緒にまちづくりを」をテーマに、不動産、建築、ファンド事業を手掛け、日本全国の地域課題、社会課題の解決に取り組む会社です。一人ひとりが自分らしいライフスタイルを実現することがまちを元気にすることに繋がり、地域やまちの方々と共創する機会を生み出し持続可能で豊かな社会の実現を目指しています。

■ミッション
ライフスタイル(暮らし方、働き方、生き方)について自ら考え、自ら選択することのできる仕掛けを提供し、共創する機会を生み出す

■エンジョイワークス一級建築士事務所について
私たちは、エンジョイワークスの建築設計部門として、本拠地である鎌倉・逗子・葉山を中心とした湘南エリアの個人宅の新築・リノベーションの設計を主に手掛けています。

■私たちのこだわり
海・山の自然にあふれ、コミュニティ豊かな湘南地区。住む方も、暮らし・生き方に相当の想い・こだわりを持つ方が多いエリアです。その暮らしの場となる家づくり。設計士任せではなく、住まい手自身で、とことん考え、悩み、時には、ご自分で手を動かし、納得のいく、理想の暮らしを実現する家づくりに取り組んでほしい。家づくりの主役は住まい手自身であってほしい、それが私たちの想い、こだわりです。

■「住まい手が主役の家づくり」の仕掛け
「The SKELTON HOUSE」というエンジョイワークスの新築規格住宅は、最低限住みはじめられる高性能な「ハコ」を提供し、そこから先は、間取りも、仕上げも住まい手次第。「家づくりから始まるアプリ」というアプリを使って、ステップに沿って進めていくと、住まい手自らが設計に大きくかかわれるという仕組みを提供しています。
設計士はあくまでもその伴走者、という位置づけで、「住まい手が主役」の家づくりを実現しています。

リノベーションも、中古住宅はあくまでも「素材」と捉え、そこから先は、住まい手自身が主役で取り組んで欲しい。新築と同じ考え方です。

【働く魅力】
■エンジョイワークスで働く魅力
家が完成したらそれで終わり、ではなく、むしろ、そこからが始まり。私たち自身も湘南エリアに住み、思い通りの暮らしを始めた施主と関わり、施主同士の交流も生み、ともにコミュニティを進化させていく、それが、エンジョイワークスの考えるまちづくりの第一歩。エンジョイワークスで働く、一番の醍醐味です。

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える外観、南東側より見る。 photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える1階、正面:リビング、右:ダイニング photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える1階、デッキテラス photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える2階、バス・テラス photo©中山保寛

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAが設計した、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」です。
個人の別荘を簡易宿所に改修する計画です。建築家は、宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向しました。そして、居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変えています。施設の公式ページはこちら

南斜面地に昭和40年代に建てられた個人別荘を、一棟貸しの簡易宿所にコンバージョンするプロジェクト。
ほぼ図面もない状態からスタートしたが、きちんと測量せずとも尺貫法でできている和小屋の建物であれば、だいたい3Dまで起こせるのが在来木造のいいところである。

建築家によるテキストより

元の別荘が150㎡あり、ぐるっとベランダも回っている状態。泊まる場所としては大きすぎて、管理費ばかりがかさんでしまう。しかも敷地南西側には建物が立っていない状態だったので、とにかく周囲の赤松林と前面の大きな桜の木とを相手に、友好的に面積を減らしていくことを考えた。

建築家によるテキストより

玄関位置はそのままに広い土間とキッチンをつくり、その先の部屋をバーベキューなどができる半外部テラスへと減築した。こうすることで外から靴を脱がずに入って調理ができ、森の一部のような場所にサーブして食事ができる。

2階も南東の寝室はまるまる削って吹抜けとし、東側は隣家が近いため必要な1階のカーテンを閉めても、朝にはリビングが木漏れ日で室内が満たされるようにした。ぐるっと回っていた通路のようなベランダはほぼ全部取り外し、もっとも眺望のいい2階南西を外部化して浴室兼テラスとした。ヒノキの無垢材で床壁をつくり、ヒノキの香りで満たされ、風呂に入らずともボーっと森を眺められる空間となった。

図面はほぼ書かずにCGにひたすら書き込みをして現場に渡すというコミュニケーションになったが、深い軒をつくって外周部にベランダを回すという先人の判断が、結果として今回の改修しやすさにつながった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中東急池上駅 / 池上本門寺への出発点として街に大きく開いたファサード

社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【E.A.S.T.architectsが目指すデザインを、一緒に創造するパートナーとしてのスタッフ募集】
コロナ禍以降ライフスタイルは大きく変化しています。仕事はオフィスに閉じ籠るのではなく、カフェでもリゾートでも可能。住まいは住むだけでなく、仕事、出会い、ウエルネスなど多様なライフスタイルを包含するものとなっています。

街には外国人が溢れダイバーシティも普通の光景となっています。このような環境の変化を楽しみ、その受け皿となり、変化の仕掛けとなる建築や環境のデザインを行なっていきたいと考えています。

様々な情報を共有し、一緒に考え、今までにない新しい空間、場を創造するパートナーとしてのスタッフを募集します。

【E.A.S.T.architectsでの業務】
E.A.S.T.architectsでは、多くのデザイン賃貸マンション、テナントビルの設計・監理、大規模再開発のコンセプト・デザイン等、小規模なアトリエ事務所でありながら、社会への影響力のあるプロジェクトが多く進行しています。クライアントは個人から大手デベロッパーまで多岐に渡ります。

基本計画から実施設計、現場監理まで担当者が責任を持って完成まで見届けることを基本としています。
業務の進め方としては、火曜日から木曜日の全員出社以外は、ZOOMを利用した全員参加のミーティングを行なっており、スタッフが自分で時間をコントロールしながら業務を進めています。ZOOMミーティングにより全員が進行中のプロジェクトを確認することで、様々な実践的な知識を身につけることができます。

事務所は六本木のミッドタウンに隣接する檜町公園近くにあり、4つの地下鉄駅が利用できる利便性の高い立地です。また、富士山が正面に見える山中湖のマンション(山中湖分室)で、ワーケーションを行う環境もあります。また、コロナ禍前は毎年全員で海外研修旅行を行なっており、今期から復活させる予定です。

代表の東は、坂倉建築研究所の所長を経て弊社を設立しており、その多くの経験をスタッフに伝えながらデザイン性の高い作品作りを実践しています。

森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる外観、南側の道路から見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる外観、南側の道路から見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる1階、リビングとダインニングからキッチン側を見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる2階、予備室から建具越しに吹抜方向を見る。 photo©kenta hasegawa

森下陽 / AMPが設計した、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」です。
畑を宅地化した住宅街の敷地での計画です。建築家は、地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案しました。また、地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てました。

浜松市郊外にある遠州鉄道の主要駅近郊に建つ、家族のために計画した住宅です。

敷地は市街地の周縁にあり、かつて桑やマキが育てられていた畑が広がっていた一体を、近年宅地へ転用している住宅地の一画にあります。浜松市が推進しているこの施策は、宅地化にあたっていくつかの条件があり、今回の敷地では、南側の道路は接道と認められず、東側の道路のみが接道として認められています。そのため、南に抜けがあり周囲を囲まれていない、変則的な旗竿地となっています。

建築家によるテキストより

静岡県西部地域は比較的敷地が広いため、家族、来客合わせて3台分の駐車スペースを要求されることが多く、縦列駐車を避け、省スペースで旋回可能な駐車計画からスタートしました。
また、駐車場から解放された南側には、木々に囲まれたゆとりのある庭を設け、建物は残ったスペースに配置しています。将来的に1階で生活を完結させたいという要望から、真中でカットした寄棟屋根を採用し、南側を吹抜け空間、北側は天井高を抑えた二層空間としました。これにより平屋+2階に予備室というボリュームを確保しています。

建築家によるテキストより

家族用のポーチや物干しスペースとしての内テラス、玄関を兼ねた土間、外テラスを南から東の輪郭に配置し、縦横に抜けた開放的な場から、北西へ徐々に奥まっていくこぢんまりとした和室の閉鎖的な場へと変化していく構成としています。

今回の「コマツノコヤ」は、地元の大工さんや業者さんと協力し、工種や工期を可能な限り減らして建てた「コヤ」シリーズの4棟目です。

建築家によるテキストより
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る外観、北西側より見る。 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る俯瞰、北西側より見下ろす。 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©矢野紀行

大野力 / sinatoが設計した、東京・千代田区の「12 KANDA」です。
パブリックな用途も含むシェアオフィスの計画です。建築家は、個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案しました。そして、基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造りました。施設の場所はこちら(Google Map)。

東京・神田に建つ、地下1階地上10階建のRC+鉄骨造のシェアオフィスである。

敷地は北側と西側に接道する角地で、道路斜線制限を考慮するとクライアントが求める床面積の確保が難しいため、天空率計算を用いて「地下1~3階の基壇」と「4~10階のタワー」という構成で必要なボリュームを確保した。

建築家によるテキストより

また、当初の与件は全フロアをシェアオフィス会員用のスペースにするものであったが、基壇部には飲食店舗やシェアキッチン、あるいは「小商いオフィス」と呼ぶ小規模店舗やショールーム等に使えるオープンなオフィス区画を配置し、一般の人々が街から直接アクセス出来る公共的なプログラムとしている。

レンタブル比向上(2以上の直通階段緩和)のために採用した屋外避難階段は、建物裏に追いやるのではなく長手ファサード側で各階のバルコニーを繋ぐように設置し、それらを日常動線化することで、シェアオフィス特有の小割化した多数の個室へのアクセスを確保した。それは回遊動線の中に「屋内外の行き来」というシークエンスの起伏を生み出し、小さな個室群と街を直接対峙させる仕組みでもある。

建築家によるテキストより

また、各階で異なる階段の位置に反応しながらボリュームを突き出したりバルコニーを拡張したりすることで、単なる基準階の反復ではない「階毎に変わる形と機能」が積層する状況を創出した。
特にバルコニーでは、所々に生まれる小さなスペースを丁寧に見つけて居場所化することで、ワーカーの様々な振る舞いをファサードに表出させ、基壇部の公共的なプログラムと共に、閉じた箱になりがちなオフィスというビルディングタイプを街に開くことを意識した。

建築家によるテキストより
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■計画や理論だけではない、実践的なまちづくり
計画だけでは水辺をよりよくすることはできません。それを実験して実証して実体のあるものにしていく、まさに社会そのものに働きかける仕事をしています。

■横断的で総合的なプロデュースが特徴
一つの領域でとどまることをよしとせず、横断的でワクワクする仕事をしています。

■それぞれの地域や領域のやる気やひとと直接つながる仕事
単独で仕事は成立せず、必ずコラボレーションがあります。地域や領域のトップランナーとドキドキする仕事をしています。

■常にチャレンジがある職場
これまでの常識を超え、新たなチャレンジ領域を切り開いていく仕事です。気がつくとそこに道ができています。

■水辺をビジネス領域として拡張
水辺の仕事はお金にならないと言われてきました。しかし水辺の環境と都市の在り方を掛け合わせることで、新たなビジネス領域を作りました。建築と土木の融合、建築とランドスケープの融合がポイントです

【多様な人材を支える職場環境を目指しています】
ライフステージが変化しても、働くことができる職場環境を目指しています。バリバリ働きたい人も、育児と両立する人も、副業として働く人もこの会社に混在していて、リモートワークも可能です。東京に事務所があるのは、ここに情報が集まるから。ただ、現場で得られる知見は現場にしかありません。現場で得られる知見を蓄えるためにも、自社でもそのような環境を整えて自社の水辺拠点を整備しています(今年度完成予定)。

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