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中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真

2,415.26 中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真

日程
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto

中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真です。展覧会の会期は2021年1月21日~3月21日。こちらのページからの事前予約制で開催されます。

以下に、本展をレポートします

本展ではギャラリー・間の3つのスペース(下階・中庭・上階)毎に異なるコンセプトでの展示が行われていてる。下階のGallery1では「設計の現場 2014年以降、設計の現場で活用されてきた模型・ドローイング群」が展示されている。中川によれば、これらの模型は展示用に制作されたものではなく、実際の建築設計の現場で使われたものを運び展示したのだという。

中川にとって模型はプレゼンテーションの為のものだけではなく、設計そのものに必須なツールだと言う。筆者との対話の中で語られたのは、設計に取り組む際に、図面を描く以前に、模型を作り始め、そこで検討したものを図面化するというプロセスであった。またそのマテリアルはプロジェクトごとに変わるのだという。そこでポイントになるべき事柄に合わせて模型の材料やスケールが決定するのだそうだ。
また、いわゆるヴォリューム模型がないことも印象的であった。中川によれば、外部と内部を分けるのではなく、同時に思考していくためにヴォリューム模型での検討はあまり行わないのだと言う。確かにそう聞いて桃山ハウスの模型を目にすると、ヴォリュームでありながらも柱等の要素が独立しつつ内外をつないでいる空間の特質は、このようなスタディから生まれているのだと納得感がある。

実際に、そのような背景を聞いたうえで、Gallery1に展示されている模型群を眺めてみると、その多様さに驚かされる。非常に作りこまれているが、精度高く作られているというよりも、模型を眺めていて思いついたアイデアをその場で反映できるようなラフさを持った模型のように見える。それは、展示物として見ていても、その背景にある設計の思考やプロセスを閲覧者に伝える余白を持った模型のように感じられた。

展示されている模型の中には、本展示の配置をスタディした模型も展示されており、自身が現在いる空間、展示がどのように構想されたのかを想像することもできる。

中庭、COURTYARDでは「冬の庭 風・光をコントロールする縄屋根と、スケール・材料を統一した模型群が作る居場所」と銘打った展示が展開されている。

縄屋根によって、開放性の高い中庭の空間が、内部化したようにも感じられる。また展示されている模型は、先のGallery1とは異なり、今回の展示の為に素材とスケールを統一し新たに作られたものだそう。中川事務所のスタッフとの対話の中で語られたのは、過去のプロジェクトを新たに模型化する作業の中で、それぞれのプロジェクトを読み込む必要があり、改めて自社のプロジェクトを理解する手掛かりにもなったとの事。

上階のGallery2では、中川エリカの今後の展望や思考を表明するような展示がなされている。
「都市スタディのオルタナティブ 南米チリの6都市で行った、野外什器を手掛かりに居場所を見い出す人々のリサーチと、その後の設計への展開」と説明されている。
具体的には、事務所全体で行ったチリでのリサーチトリップの成果と、そのリサーチをから得られたものをアウトプットしているという現在進行中の国内でのプロジェクト(クリニック)の模型が展示されている。リサーチと銘打ってはいるが、大きなスケールでの模型が制作展示されており、空間採集のようにも感じられる内容となっている。

本展のタイトルが「JOY in Architecture」となっているように、ここでみられる模型群からは確かに「喜び」が感じられる。我々がみているのは展示物としての模型だけれど、じっくりと眺めていると、これらが、中川らの手によって試行錯誤され、アイデアが発展していくプロセスや、その時の事務所内でのテンションの高いやり取りが、頭に浮かんでくるようだった。
多様なマテリアルで作られた模型から、建築を設計することの根源にある、つくる喜びを思い起こさせてくれる展覧会であり、是非実際に足を運んでほしいと思う。

リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」

840.31 リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」

リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗
リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗
リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗

リビタ(基本設計・デザイン監修)+成瀬猪熊建築設計事務所(基本設計・デザイン監修)+長谷工リフォーム(実施設計・監理)による、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」です。

この計画は、JR中央線の三鷹駅と武蔵境駅の間の住宅地に佇む、築40年余りの2棟の旧社宅を、単身者向けシェアハウス(112戸)とファミリー向け賃貸住宅(24戸)に改修したものだ。

私たちが此処に実現させようと試みたのは、武蔵野らしい穏やかで緑豊かな環境と、都会的なアクティブなコミュニティを両方味わえる、質の高い「ラーバンライフスタイル」を生み出す住まいである。

まず、元々の建物の佇まいを活かしながら、2棟の間に鬱蒼と茂っていた藪を切り開き、地域に開いたシェア畑と広場を計画した。そこに、ゆったりとしたスケールのテーブル・ベンチ・菜園用の足洗い場・植栽を配置することで、地域の人も気兼ねなく立ち寄ることができる、住宅地のオープンスペースとしての価値を持った、緩やかな環境を作り出した。

一方、建物内部は、開口部を拡げ、天井を現しにすることで、外部に繋がる大らかな共用部をつくり、ラフな仕上げを残したカジュアルな雰囲気の中、仕事をしたり、住人同士の交流が生まれる動的な空間を創り出した。

そこには、都会だけでも郊外だけでも手に入れられない、私たちが求める「住まいの質」が、地域との繋がりを保ちながら、立ち現れ始めている。

建築家によるテキストより
前田建設・吉成建設・内藤廣建築設計が、鳴門市新庁舎整備事業 実施設計施工者選定プロポで優先交渉権者に

509.34 前田建設・吉成建設・内藤廣建築設計が、鳴門市新庁舎整備事業 実施設計施工者選定プロポで優先交渉権者に

前田建設吉成建設内藤廣建築設計特定建設工事共同企業が、徳島県の鳴門市新庁舎整備事業 実施設計施工者選定プロポーザルで優先交渉権者に選定されています。デザインビルドとして行われたプロポーザルです。リンク先のPDFに提案の画像が7枚掲載されています。次点交渉者は、鹿島・大建・隈研吾・福井組 特定建設工事共同企業体でした。

元木大輔 / DDAA LABによる、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」

563.47 元木大輔 / DDAA LABによる、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」

元木大輔 / DDAA LABによる、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAA LABによる、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAA LABが設計した、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」です。

このプロジェクトはマテリアルの実験やクリエーションのプロセスにフォーカスしたプロジェクト「Experimental Creations」(2017)の会場構成のためにデザインしたテーブルで最初に試したアイデアが元になっている。ローコストかつ支給品としてワイヤーを使うことができるという条件だったため、ワイヤーとグリップを使ったあれこれを考えることにした。展覧会の会場構成の仕事なので、基本的には展示する作品が主役でテーブルはその引き立て役なのだが、なんとか「エクスペリメンタル(実験的)」な要素を忍び込ませられないかと模索した。

【ap job更新】 “建築設計”と“地域のまちづくり”の両分野で注目を集める「坂東幸輔建築設計事務所」が、設計スタッフ・事務スタッフ・模型アルバイトを募集中

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【ap job更新】 “建築設計”と“地域のまちづくり”の両分野で注目を集める「坂東幸輔建築設計事務所」が、設計スタッフ・事務スタッフ・模型アルバイトを募集中
【ap job更新】 “建築設計”と“地域のまちづくり”の両分野で注目を集める「坂東幸輔建築設計事務所」が、設計スタッフ・事務スタッフ・模型アルバイトを募集中AOBA-Japan International School光が丘キャンパス第1期工事 /インターナショナルスクール/東京都/2020

“建築設計”と“地域のまちづくり”の両分野で注目を集める「坂東幸輔建築設計事務所」の、設計スタッフ・事務スタッフ・模型アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

坂東幸輔建築設計事務所では、設計スタッフ、事務スタッフ、模型アルバイトを募集します。

現在、設計スタッフ8名が在籍しており、インターナショナルスクール、古民家のリノベーション、廃校活用、新築の別荘や集合住宅などが進行中です。今回、設計スタッフ、事務スタッフ、模型アルバイトを募集します。

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2010年から徳島県神山町で建築ユニットBUSとして、空き家再生やまちづくりの活動を行ってきました。「ブルーベアオフィス神山」(新建築2012年4月号)、「えんがわオフィス」(新建築2013年7月号)、「WEEK神山」(新建築2015年11月号)などの設計を通して、それらが神山町のサテライトオフィスを生み出すことに繋がり、まちづくりに多大に貢献したことで、BUSは2016年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示の出展作家の一組に選ばれ、審査員特別表彰を受けました。

現在は坂東幸輔建築設計事務所の代表としてまた京都市立芸術大学の准教授として、徳島だけでなく東京・京都・広島・愛知・山梨など全国の様々な場所で建築設計やまちづくり、建築教育の活動を行っています。

徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の2次審査が行われ、最優秀作品が決定

1,285.86 徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の2次審査が行われ、最優秀作品が決定

※最終候補各社の提案書も公開されましたので追記しました(21/1/20)

徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の2次審査が行われ、最優秀作品が決定されています。
最優秀作品は、ジオ‐グラフィック・デザイン・ラボ泉設計室構造計画研究所一級建築士事務所共同企業体による「『おきのすインドアパーク』全ての世代が徳島に住み続けたくなる、魅力的な余白」でした。

※以下は転載ではなく公開されているデータへの直接リンクです

以下に提案書6枚がPDFで公開されています。

最優秀作品

本コンペは『今は使われなくなった印刷工場をリノベーションして、「建築の力」で地方における生活を豊かにするためのきっかけづくりを目指す、徳島県主催のプロジェクト』として行われ、注目を集めていました(建築デザインと共にプログラムを提案する点も珍しかったと思います)。

以下は、最終候補者の提案書です。

優秀作品

入賞作品

入選作品

入選作品

住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」

200.54 住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」

住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」 photo©小川重雄
住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」 photo©小川重雄
住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」 photo©小川重雄

住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインが設計した、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」です。

首都圏郊外の駅前商業エリアから少し外れた住宅の密集する近隣商業地域で、プライバシーを保護し採光を確保する3階建ての車庫付き住宅を設計した。
この住宅を近くの交差点から眺めるとその外観は縦に長く感じられるが、不思議な事に他からでは印象が異なる。この外観が持つ捉え所のない雰囲気は、建築を支える内部の骨格が不整形である事や、外皮に開口部が少なく内側を想像し辛い事に起因している。

建築家によるテキストより

骨格即ち鉄骨造の構造体が不整形である理由は、大きく二つある。
一つは、敷地形状が不整形である事。さほど広くない敷地の中で有効となる床面積を無駄なく確保するため、外壁を敷地境界線と平行に設け梁と柱を直角だけでなく不整形な鋭角や鈍角で接合させた。
もう一つは、採光条件が各階で異なる事。採光の取り辛い1階は自動車利用に適する広い土間とし、2階には個室を集約し、十分に採光確保できる3階は広いLDKとした。広さや位置が各階で異なる無柱空間を支えるため、柱の位置を上下階で重ねない不整形な配置とした。

建築家によるテキストより

準防火地域における防火性能や街並みとの相性を考慮し、この住宅の外皮を近隣の商業施設等で多く見られるALCパネルとした。
内部空間や近隣との関係に合わせALCパネルの幅を部分的に変え、上下階で目地の位置を不揃いとする事で、外皮を作る工業製品の規則性に僅かな揺らぎを持たせ不完全にした。外皮の揺らぎは、細胞組織や鉱物の結晶が規則的な配列の中に不完全な部分を作る事に似て、無理なく自然な振る舞いである。

建築家によるテキストより
TOTO通信の2021年新春号、特集「藤塚光政の写真術を読む」のオンライン版が公開

910.42 TOTO通信の2021年新春号、特集「藤塚光政の写真術を読む」のオンライン版が公開

TOTO通信の2021年新春号、特集「藤塚光政の写真術を読む」のオンライン版が公開されています。インタビューに加え藤津賀が撮影した建築作品の写真と撮影時のエピソードを読むことができます。

以下は、各ページへのダイレクトリンク。

【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集中

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【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集中

長坂常率いる「スキーマ建築計画」の、設計スタッフ・マネジメントスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフ・マネジメントスタッフの募集

我々は建築、家具設計を通して長続きする楽しい社会づくりに少しでも貢献したいと思って活動しています。そこで、昨年の春、コロナ禍でありながら、北参道の路面の一棟建物に引っ越し、みんなで手を動かしセルフビルドで自分たちのアジトを作り、自らユーザーになって町に参加しようと思って活動を行なっています。そんな活動に参加したい人を募集しています。具体的には家具設計から、建築設計、そしてマネジメントに至るまで色々なキャラクターが集まって壮大なまちづくりを行なっていきます。

実際のプロジェクトとしては学校、美術館、ショップ、 レストラン、住宅、工場、ホテル、銭湯、サウナなど多種多様なプロジェクトに、家具からインテリア、建築、そしてまちづくりという幅広いスケールで取り組んでいます。そして、その活動の場を、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界中、そして国内でも東京のみならず、北は北海道、南は福岡まで場所は様々です。

そんな多彩なプロジェクト一つ一つを通じ、日々新たな価値に出会い発見することこそがデザインの根源であり、それを一つ一つ形に翻訳しオリジナルなものづくり、まちづくりを行なっています。楽しんで一緒に未来のためにこの活動に参加してくださる方、ご応募をお待ちしています。最近、規模の大きな仕事が多く設計に関しては経験者の参加も強く希望しています。

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」

3,504.62 矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」 photos©田沼大輔
矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」 photos©田沼大輔

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所が設計した、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」です。

駅前のメディカルモールに入る、てんかんや小児神経疾患専門クリニックの内装である。

てんかんや障害を抱える患者の診療は小児期と成人期それぞれで専門性が高く、成人科医への移行がスムーズに進まない現状があることから、患者とその家族が大人になっても安心して通い続けることができる「生涯かかりつけ診療所」を目指して計画された。

建築家によるテキストより

隣地には将来駅前公園を整備する計画があり、既存のテナントはそこに向かって幅約8mの大開口が設けられていた。そこで隣地の公園を内部に引き込んだ“ソト”のように明るい待合スペースと、木質の落ち着いた雰囲気の中で患者と対話できる“ウチ”のような診察エリアに分けて全体を構成することにした。

建築家によるテキストより
濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」

4,122.35 濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」

濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」 photo©鈴木研一写真事務所
濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」 photo©鈴木研一写真事務所
濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」 photo©鈴木研一写真事務所

濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介が設計した、栃木の「足利市の住宅」です。

栃木県足利市の3世代8人家族のための住宅プロジェクトです。
敷地は関東近郊の農業が盛んな地域に位置し、東側には田園風景、南側には豊かな樹木をたたえる古墳、西側には住宅地、北側には果物の樹や竹林と多様な環境に囲まれた場所です。
クライアントの要望である自然豊かな周辺環境を謳歌できる事、1つ屋根の下で趣向や生活スタイルが異なる3世代8人の住まい手が豊かに過ごせる場所でありながらも今後変化していく家族形態に柔軟に対応するためにはどのような建築がふさわしいかを考えながら設計を進めました。

建築家によるテキストより

まず、南北に細長い敷地の中央に必要諸室を満たすコンパクトな正方形の建物を配し、南北に将来工事予定のプライベートなウチニワと農機具置場や駐車スペースを兼ねた外に開いたソトニワの2つのスペースをつくります。
次にキッチン・浴室・洗面脱衣・トイレ・空調・玄関等をまとめた設備・構造上のコアを建物の4方向に配置し、それらのコアの間を埋めるように同じ大きさの4つの個室を設け、コアと個室群で囲まれた中央の空間を家族が集まるリビング・ダイニングスペースとしました。
そこへ、雨風を凌ぎこの地域特有の夏の強い日差しを遮る軒の深いおおきな屋根をかけ、リビング・ダイニングに敷地南側の豊かな自然を取り込みつつも採光を確保するために南東に向けて屋根が大きく口を開いたような三角形の開口を設けました。

建築家によるテキストより

建物を囲う方向性を限定しない楕円形の外構は、それぞれのコアに対応してアプローチ・勝手口・物干しテラス等となるコンクリート仕上げと、各個室の周りには照り返しによる採光の確保・防犯と雨落ち対策を兼ねた砕石で設え、将来的な外構の拡張性にも配慮しました。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/11-1/17]

38.15 最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/11-1/17]

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/11-1/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/1/11-1/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. ザハ・ハディド・アーキテクツがコンペで勝利した、中国・深センの高層タワー「Tower C at Shenzhen Bay Super Headquarters Base」。低層部が公園と一体化し市民にパブリックスペースを提供
  2. フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、北海道・磯谷郡の住宅「森の中の家」
  3. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」
  4. 北澤伸浩建築設計事務所による、既存建売住宅の為の「リビングルームの棚」
  5. UAoによる、栃木の「那須塩原市図書館 みるる+駅前広場」
  6. IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の、住宅+クリニック「Sky Cave」
  7. 齋藤和哉建築設計事務所による、埼玉・さいたま市の住宅「浦和のハウス」
  8. デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的
  9. 中村竜治建築設計事務所による、兵庫の「神戸市役所1号館1階市民ロビー改装」
  10. 川本達也建築設計事務所による、愛知・一宮市の住宅「今伊勢の家」
  11. 杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第8回「ブレゲンツ再考 / 光の霧」
  12. 徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の2次審査が行われ、最優秀作品が決定
  13. 工藤浩平建築設計事務所による、伊勢丹新宿店本館でのポップアップストア「Pop-up store of Huxley」
  14. ドムス誌の2021年ゲストエディターを務める安藤忠雄による社説が公開。改めて建築における“光”の重要性を語る
  15. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・千代田区の物販店舗「and wander 丸の内」
  16. 長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・香港の「ブルーボトルコーヒー 香港カフェ」
  17. 徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の一次審査結果と提案書が公開
  18. MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」
  19. 長坂常 / スキーマ建築計画による、中国の物販店舗「DESCENTE BLANC 北京」
  20. 山田伸彦建築設計事務所の建築設計、スタジオテラのランドスケープデザインによる、東京・町田市の「町田薬師池公園四季彩の杜西圓ウェルカムゲート」

構造家の満田衛資へのインタビュー「住宅という巣」

599.29 構造家の満田衛資へのインタビュー「住宅という巣」

構造家の満田衛資へのインタビュー「住宅という巣」が、京都大学建築系教室によるtraverseに掲載されています。

MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」

2,716.55 MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」

MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」 photo©Ketsiree Wongwan
MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」 photo©Ketsiree Wongwan

MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」です。

※以下はプロジェクト概要の要約

バンコクにMVRDVがデザインしたファサードを持つブルガリの旗艦店が誕生しました。アジア最大級のモールであるアイコンサイアムデパート内に位置するこのプロジェクトは、2018年にオープンしたクアラルンプールの店舗に続き、MVRDVがラグジュアリーブランドのためにデザインしたファサードのシリーズ第2弾となります。バンコク店は、昨年、華やかなパーティーでオープンし、タイのコロナ対策が緩和された今、訪問者は再び心ゆくまで買い物ができるようになりました。

MVRDVは、ブルガリの新店舗のファサードデザインを再考し、クラシックなイメージに現代的なタッチを加えました。イタリアのブランドであるブルガリは、1世紀以上にわたり、時代を超えたローマ美術の美しさにインスピレーションを得て、魅力と創造性を表現してきました。この伝統を出発点とし、MVRDVのデザインは、1905年以来コンドッティ通りに位置するブルガリのローマ初の店舗の入り口と特徴的なコーニスからインスピレーションを得ています。

このコーニスのフォルムは、MVRDVがブルガリのファサードに共通するモチーフとして開発したもので、さまざまな組み合わせで展開され、MVRDVはアシンメトリックなパターンや革新的な素材を試すことができました。

アイコンサイアムの店舗では、エレガンスが特徴であり、モールの高級エリアにある他のブランドの中でも際立っています。コーニスパターンのファサードは、真鍮とさまざまな種類のガラスを組み合わせて完成し、金色の効果を与え、ブルガリの店舗の前にあるモールのエスカレーターを上る人にその存在を印象付けています。

窓の色や透明度を変え、その背後にある機能に合わせて、1階では透明なガラスでショップの窓を、2階では不透明な窓を戦略的に配置し、最上階のVIPラウンジへの訪問者のプライバシーを確保しています。それぞれの窓を囲むように、絶妙な照明が店内の商品や背景をブルガリのシグネチャーカラーであるサフラン色で強調しています。

MVRDVの創業パートナーであるヤコブ・ファン・ライスは、「このデザインで、私たちは、バンコクに、ローマの生活の情熱をもたらします」と述べています。私たちは、ブルガリの複数の店舗を同時に手がけており、天然石、着色ガラス、銅、ゴールドなどの高品質な素材をベースとすることを常に確認しています。すべてのデザインはそれぞれの場所で固有のものになりますが、それぞれがブルガリのシグネチャーを持っています。

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的

1,576.22 デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的 photo©Noshe
デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的 photo©Noshe
デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的 photo©Noshe
デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的 photo©Noshe

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツが設計した、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」です。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的な建築です。

以下は、プロジェクト概要の要約です

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリンが設計したチューリッヒ美術館の増築は、グロスミュンスター教会と大学の間に位置する既存の美術館を拡張するものです。

チューリッヒ美術館は、モーザー館(1910年)、ファイスター館(1958年)、ミュラー館(1976年)、そしてチッパーフィールドの増築(2020年)という4つの異なる時代の建物からなるスイス最大の美術館となりました。新しい独立した建物には、クラシック・モダニズムのコレクション、ビューラー・コレクション、1960年以降の臨時展示や美術品が収蔵されています。

2007年に発表されたセントラルキャンパスのマスタープランに基づき、博物館の建物とシャウ・シュピールハウス劇場は、都市のハイム広場の東側に位置しています。そして、教育関係のの都市部分への入り口として、芸術のゲートウェイを形成しています。ここには、チューリッヒの大学の大規模な独立した建物が、北に向かい真珠のように並んでいます。

拡張のための都市コンセプトは、広場の北端に明確な幾何学的なボリュームを配置することを想定していました。建物の形態は、敷地の北側に1842年に建てられた旧カントン学校からインスピレーションを得ており、建築的な明快さで都市のフレームを定義しています。

都市計画は2つの新しい外部空間を定義します。
南側には四方を建物で囲まれた都市の広場、北側には開放的で透明性のある自然環境としての新しい芸術の庭があります。建物の全長に渡る広大なエントランスホールは、これら2つの新しい都市空間の間を接続します。

建築のアイデンティティは、既存の美術館をはじめ、チューリッヒの多くの重要な公共建築に見られる伝統的な石造りのファサードをモデルにしています。
この増築は、啓蒙された市民社会を表現する建築文化の中に組み込まれています。新しい建物は、地元のジュラ紀の石灰岩から作られた細長い垂直フィンをファサードに一定の間隔で配置することで、伝統と革新性を融合させ、都市と文化の文脈を現代的な方法で建物に組み込んでいます。

内部の組織化は「部屋の家(house of rooms)」の概念に基づいています。
このアイデアは、部屋の大きさ、向き、素材、照明の違いによって、部屋ごとの表現を見出すというものです。そして、それぞれに独自の特徴を与え、多様な空間のシークエンスを作り出しています。
カフェ/バー、イベントホール、ミュージアムショップ、ミュージアムの教育サービスなどのすべての公共的機能は、1階の中央エントランスホールを中心に配置され、2つの上層階は美術品の展示専用に確保されています。
展示スペースは、落ち着いた素材感と豊富な昼光(1階にはサイドライト、2階にはトップライトからの光)によって特徴づけられており、来館者の体験の中心にアートの経験が来るように考慮されています。

五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の13回目「群馬県の新しいアート・スペース」

362.93 五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の13回目「群馬県の新しいアート・スペース」

五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の13回目「群馬県の新しいアート・スペース」が公開されています。

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