藤森雅彦建築設計事務所による、広島の集合住宅「CHRONOS-DWELL」

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藤森雅彦建築設計事務所による、広島の集合住宅「CHRONOS-DWELL」

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all photos©小川重雄

藤森雅彦建築設計事務所が設計した、広島の集合住宅「CHRONOS-DWELL」です。

敷地は、広島市の北部に位置し、周囲にはゆるやかな山々が連なっている。
一昔前は住宅地の中に農地が多く点在していたが、徐々にその数は減り、現在は最寄のJR・私鉄駅を中心に建設されたバスターミナルや中高層マンションと昔ながらの低層戸建て住宅とが混在している。
市街地へのアクセス、周辺環境のよさから子育て世代の家族が増えつつあり、人口の高密度化が進むと予想されるエリアである。
計画地もその潮流を受け、農地を賃貸アパートとして転用しようとするもので、計画当初より施工者・管理会社とともに事業収支シミュレーションを行い、全15戸のファミリータイプ賃貸アパート(長屋)とすることにした。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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敷地は、広島市の北部に位置し、周囲にはゆるやかな山々が連なっている。
一昔前は住宅地の中に農地が多く点在していたが、徐々にその数は減り、現在は最寄のJR・私鉄駅を中心に建設されたバスターミナルや中高層マンションと昔ながらの低層戸建て住宅とが混在している。
市街地へのアクセス、周辺環境のよさから子育て世代の家族が増えつつあり、人口の高密度化が進むと予想されるエリアである。
計画地もその潮流を受け、農地を賃貸アパートとして転用しようとするもので、計画当初より施工者・管理会社とともに事業収支シミュレーションを行い、全15戸のファミリータイプ賃貸アパート(長屋)とすることにした。

15戸分のボリュームを検討するにあたり、単位ボリュームを周囲の2階建て程度の建物より少し小さくすることで、住宅群となった際の圧迫感の軽減を図った。
接地階では余地が“広場的な空間”と“路地的な空間”とで構成されるようボリュームを配置した。
15戸全体をひとつのコミュニティ単位とするには大きすぎるため、15戸を“広場”を含む4つのコミュニティ単位に分割し、各住戸がその“広場”(=コミュニティ)に面するような計画とした。
広場をつなぐ路地の一部は室内外のバッファーとなり、それに面する住戸へ緩やかな帰属性を持った専有ピロティのような場所にもなっている。
2階のボリュームは接地階とはずらしながら配置していき、接地階とのずれによって生じた部分を各住戸の専有テラスとして利用している。
住戸間の視線の交錯は、一部住戸の階高の調整や植栽の配置などにより軽減している。階高の調整によって室内ではロフトスペースが生まれ、賃貸アパートとしての付加価値(賃貸面積に含まれない空間)を生み出している。
できるだけ界壁を設けない戸建て住宅のような独立性の高い長屋を実現し、すべての住戸がメゾネット形式、4面採光・通風を確保している。

戸建てや分譲に比べ入居者が変わるサイクルの早い賃貸アパートにおいて、広場と路地による弱い境界線がコミュニティの形成に寄与し、この計画が敷地境界を超えて周辺の環境やコミュニティにも働き掛ける媒体となることを期待している。

■建築概要
所在地:広島県広島市
竣工年月日:2018年9月
敷地面積:1552.40㎡
建築面積:705.76㎡
延床面積:1092.07㎡
構造形式:木造在来工法2階建て
写真:小川重雄


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