大西麻貴+百田有希”都市の中のけもの、屋根、山脈”の制作プロセス

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大西麻貴+百田有希”都市の中のけもの、屋根、山脈”の制作プロセス

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大西麻貴+百田有希によるインスタレーション"都市の中のけもの、屋根、山脈"です。これは、多摩美術大学 長谷川祐子ゼミのキュレーションによる展覧会"ダブルクロノス"のために作られた作品で、2008年11月24日まで、Zuishoji Art Projects(東京・白金台)でみることができる。ここでは、"都市の中のけもの、屋根、山脈"の制作プロセスの写真と、担当キュレーターの梶間亮徳によるテキストを紹介する。


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以下、担当キュレーターの梶間亮徳によるテキストです。
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大西麻貴+百田有希は「生きる建築」を創造する建築家である。
建築というものを有機的なものとして解釈し、生み出す作品は「生き物・ケモノ」と化す。
二人の創造する作品を前にすると、私達はそれらに体温を感じ、自分が持つ体温との調和に親しみを覚える。
二人が目指す理想の建築とは、「完成した瞬間から遺跡と成るもの」だと言う。建つ場所と二人のコミュニケーションは、場と作品との間にも特別な親和性を与える。それは時間という絶対概念を超越し、悠久の時を過ごしたかのような尊厳を生み出すのである。
現在実施計画中のSDレビュー2007鹿島賞「千ヶ滝の別荘」では、そのコミュニケーションが自然と人間との間に見事な調和を生んでいる。
森の中に佇む小さな別荘は、先人達が古くから守り続けてきた祠の趣を持ち、ケモノしか知らない洞窟の寝床の様でもある。
本作品「都市の中のケモノ、屋根、山脈」は寺院と公道の境界に配置され、「都市と自然」、「過去と現在」を繋ぎ、作品を構成する多数の心地良い曲面が互いに支え合うことで自立している。
表面の毛深いテクスチャーは仰向けになって寝転ぶケモノの様であり、遠くから眺めると気高き山脈の様にも見える。
中に入ると、胎内に居るかの様な安心感に似た感覚であったり、洞窟の中に居るかの様なある種の高揚感や恐怖心を感じるかもしれない。
訪れる人の物理的・精神的なベクトル・スカラーの変化は、作品に多様な意味付けをし、奥に見える光の意味は無限の広がりを見せる。
これら無限の体験を現実のものとした建築学的テクニックに於いては、本来は構造体には成り得ない「スチレン」という身近な素材を用い、面と面が支え合う独特の構造、それを現実にする為の早稲田大学新谷研究室のご協力による確かな計算により1/1スケールの作品制作を可能にした。
これは画期的な試みであり、新たな建築提案である。
大西麻貴+百田有希担当キュレーター 梶間亮徳


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