architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2010.9.13Mon
2010.9.12Sun
2010.9.14Tue
芦沢啓治建築設計事務所によるリノベーション住宅”SKYCOURT”
サムネイル:芦沢啓治建築設計事務所によるリノベーション住宅

0.00芦沢啓治建築設計事務所によるリノベーション住宅”SKYCOURT”

architecture|feature
リノベーション住宅太田拓実東京芦沢啓治

NZSH_105_DN11644_S.jpg
photo©Takumi Ota

芦沢啓治建築設計事務所による東京のリノベーション住宅”SKYCOURT”です。

NZSH_106_DN11670_S.jpg
NZSH_108_DN11738_S.jpg
NZSH_109_DN11728_S.jpg
NZSH_112_DN11691_S.jpg
NZSH_113_DN11700_S.jpg
NZSH_114_DN11717_S.jpg
NZSH_115_DN11597_S.jpg
NZSH_116_DN11771_S.jpg
NZSH_122_DN11789_S.jpg
NZSH_204_DN15725_S.jpg
NZSH_205_DN15706_S.jpg
NZSH_206A_DN15669_S.jpg
NZSH_208_DN15694_S.jpg
NZSH_210_DN15754_S.jpg
以下、建築家によるテキストです。


東京六本木に至近でありながら閑静な住宅街に建つ、コンクリート住宅のリノベーションである。当初2棟の建売としてつくられた1棟なのだが、クライアント夫婦が生活を楽しみながら、子供二人を育てていく家として、すべて改修する必要があると判断し、大胆に改装することとなった。要望としては、現状2階建てを3階にすること。屋上の活用。裏庭のプライバシーの確保。光にあふれた家にしてほしいなど。またバブルの時代を反映したやや装飾的な外観も検討課題としてあげられた。日本において既存住宅の改装、しかもボリュームを大きくすること、構造をいじることはことのほか面倒である。確認審査機関との交渉は難航をきわめたが、結局構造はすべて解析しなおすこと、さまざまなロジックを駆使することにより大改装工事は可能となった。
リノベーションのプロジェクトは、既存の空間の特性や良さを読むとくことが重要である。大きく躯体はうごかない。その躯体や壁をいかに生かすのか、現状の開口部やあらたに設けられる穴からはどのような空間がうまれるのか。そういう意味において、クライアントが改装前に1月住んだことにより、多くの情報を共有することができたのは幸いであった。寝室の場所、キッチンやリビングの場所は、現地の光環境を考慮して、何度なく検討や変更のすえ現状のプランとなった。キッチンとリビングの間にもうけられた7m2ほどの中庭は、彼らの第二のリビングである屋上の空間とつながり光と風を引き込む。リビングと寝室は既存建築において余裕のあった容積をつかい増床し、雑壁をこわし大きな開口部を取り付けることで、都心部ではなかなか得難い開放的な空間となった。
屋上に取り付けられた屋根は、いままでは室外機置き場であった屋上をクライアントの夜景をたのしめるセカンドリビングとして、地下室は、ゲストルームと小さなオフィスを新たにしつらえた。
都心に住居を構えることは、限られたスペース駆使することになり3層、ときには4層となる。それなりに覚悟のいることではある。逆にいえば、縦の空間を楽しむ、使いこなすことで豊かな建築をつくれる可能性をひめている。今回は、リノベーションという限られた条件ではあったが、それが余計にクライアントの住むことへのこだわりや可能性を追求し、私たちのパッションに火をつけ、相乗効果をうんだ。
竣工後もなんどとなく訪問する機会をえて、この家がリノベーションされた空間であることを想像できないほど彼らの生活にマッチしていることに気づく。家の名前は、クライアント夫婦によって命名。リノベーションによってうまれた様々なCOURTからは、柔らかな光が差し込み、空がみえる。クライアントが望んだもの、都心を快適に暮らす答え、それがSKYCOURTなのである。

  • 0.00
  • 0
  • 0
  • 0
  • 0
リノベーション住宅太田拓実東京芦沢啓治
2010.09.13 Mon 21:15
0
permalink

#芦沢啓治の関連記事

  • 2022.6.02Thu
    芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案
  • 2022.6.02Thu
    芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加した「建築のための香り展」のレポート。柴田文江のプロデュースと芦沢啓治の会場構成で行われ、其々の建築作品の空間やコンセプトを調査して専門家が香りを調合、会場のみならず実際の建築でも香りを展開
  • 2021.11.18Thu
    【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第6回 芦沢啓治 インタビュー・後編「環境全体への眼差しから生みだす上質な空間」
  • 2021.11.11Thu
    【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第6回 芦沢啓治 インタビュー・前編「空間のクオリティを実現する、ニュアンスを持ったグレー塗装」
  • 2021.6.14Mon
    芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介
  • 2021.5.19Wed
    芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売
  • 2021.4.27Tue
    芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」
  • 2021.3.22Mon
    コロナ禍での展示会の中止等を契機とした、デザイナー達のオンライン創作活動“Basketclub”の初の展覧会「Basketclub @karimoku」の会場写真。熊野亘がキュレーションし芦沢啓治らが参加
  • 2021.3.15Mon
    芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区西麻布の、カリモク家具のギャラリー・ショールーム・オフィス「Karimoku Commons Tokyo」
  • 2020.10.04Sun
    //
    芦沢啓治による、神奈川・横浜の「ブルーボトルコーヒー みなとみらいカフェ」の写真。椅子等のデザインは芦沢とノーム・アーキテクツのコラボで製品化も
  • view all
view all

#太田拓実の関連記事

  • 2022.6.23Thu
    神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図
  • 2022.6.10Fri
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の、ブルーボトルコーヒーの仮設店舗。コロナ禍に期間限定で開かれた間接接客を行う店舗。非対面状態で温もりの伝達を目指して、開閉で半透明アクリルから光が漏れる“蜂の巣”の様な木製什器を考案。技術連携でのスムーズな体験も想定
  • 2022.5.23Mon
    nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す
  • 2022.5.11Wed
    長坂常 / スキーマ建築計画による、可動屋外家具「Tokyo Torch Parkのためのベンチ / テーブル / スツール」。東京駅近くの屋外広場の為に計画、隣接ビルの工事で敷地内の仮囲いが移動し続ける条件に管理者がハンドリフターで移動可能なように設計、コンクリート製脚部は重さがあり安定感にも寄与
  • 2022.5.02Mon
    添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置
  • 2022.3.14Mon
    黒川智之建築設計事務所による、神奈川・横浜市の「三ツ池の蔵」。小高い丘上の周辺に恵まれた敷地に計画、家形の構えを四方に向けた建築を考案した上で樹木に対応した外形の変形や諸機能に応える為の量塊を欠き取りを実行、象徴性と環境調和の同居を目指す
  • 2022.1.21Fri
    ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「STUDIOUS WOMENS 丸の内店」。1960年代築の歴史をもつ建物内に計画、躯体をガラスで覆う設計で歳月を重ねた素材感を生かし、新しさを追求するファッションと街の記憶が混在し引き立てあう空間を構想
  • 2021.12.31Fri
    トラフ建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「暮らしの香り メインストア銀座」。銀座ガス灯通りに位置し、目に見えない香りを扱う空間を体現する為、ブランドを象徴する色彩とロゴのラインを手掛かりに設計を進めこの場所の相応しい店舗を目指す
  • 2021.12.30Thu
    トラフ建築設計事務所による、兵庫・神戸の、ジュエリーブランドの店舗「Hirotaka神戸店」。神戸旧居留地を敷地とし、既存ファサードを全面ガラス張りにして見通しを向上、オニックス・丸太・コールテン鋼等で作られた素材感ある什器が存在感を放つギャラリーのような空間
  • 2021.12.24Fri
    TAKT PROJECTによる、宮城・仙台市の、自社のサテライトオフィス「TOHOKU Lab」。“つくる”と“考える”に専念し未知の“何か”にアプローチする空間として構想、素材と用途の境界線上に存在するオブジェクトを配置することで、利用する人間の創造性を引き出すことを意図
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    46,907
    • Follow
    55,343
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    book『ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆』
    サムネイル:book『ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆』

    0.00 book『ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆』

    art|book|design

    書籍『ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆』がamazonで発売されています

    書籍『ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆』がamazonで発売されています。

    日本人にとって「自然」とはなにか。私たちはどのようにして「森羅万象」を感じ取っているのか。吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆。世界で活躍する三人のアーティストが問いかける、日本の「自然知覚力」の未来。

    ネイチャー・センス 日本の自然知覚力を考える 吉岡徳仁 篠田太郎 栗林隆
    吉岡 徳仁 篠田 太郎 栗林 隆 森美術館
    4582206638

    • 0.00
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    2010.09.13 Mon 22:16
    0
    permalink
    GENETOによるマンションリフォーム”AZBproject”
    サムネイル:GENETOによるマンションリフォーム

    0.00 GENETOによるマンションリフォーム”AZBproject”

    architecture|feature
    GENETOリノベーション住宅太田拓実

    AZBA07a.jpg

    AZBA07b.jpg
    photo©Takumi Ota

    GENETOによるマンションリフォーム”AZBproject”です。

    • 続きを読む
    • 0.00
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    GENETOリノベーション住宅太田拓実
    2010.09.13 Mon 20:25
    0
    permalink
    青木淳と建築を考える2010対話篇08 青木淳→花田佳明

    0.00 青木淳と建築を考える2010対話篇08 青木淳→花田佳明

    architecture
    理論

    青木淳と建築を考える2010対話篇が更新されています

    神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科 オープンスタジオ2010″青木淳と建築を考える2010“の対話篇が更新されています。青木淳から花田佳明へのテキストを読むことができます。

    • 0.00
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    理論
    2010.09.13 Mon 16:21
    0
    permalink
    FOAによるレイベンズボーン芸術大学のキャンパス施設

    0.00 FOAによるレイベンズボーン芸術大学のキャンパス施設

    architecture|remarkable

    FOAによるレイベンズボーン芸術大学のキャンパス施設の写真がdezeenに掲載されています

    FOA(フォーリン・オフィス・アーキテクツ)が設計したロンドンのレイベンズボーン芸術大学のキャンパス施設の写真と図面が29枚、dezeenに掲載されています。

    • 0.00
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    2010.09.13 Mon 11:06
    0
    permalink
    倉方俊輔によるアーキフォーラムの山梨知彦出演回のレビュー

    0.00 倉方俊輔によるアーキフォーラムの山梨知彦出演回のレビュー

    architecture|remarkable
    理論

    倉方俊輔によるアーキフォーラムの山梨知彦出演回のレビューがアーキフォーラムの公式サイトに掲載されています

    倉方俊輔が執筆した、アーキフォーラムの山梨知彦(日建設計)出演回”BIMは誰のためのツールか?”のレビューがアーキフォーラムの公式サイトに掲載されています。

    • 0.00
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    理論
    2010.09.13 Mon 09:39
    0
    permalink
    2010.9.12Sun
    • 永山祐子による”LLOVE”でのインスタレーションの模型写真
    • アトリエ・ピーター・キスによるワイナリー”Laposa Winery”
    • OMAによるフランス・カーンの新図書館設計コンペの勝利案の動画
    • 日本人建築留学生による建築展”Japanese Junction”のプレビュー
    2010.9.14Tue
    • 高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した伊東豊雄のスピーチの動画
    • 美術手帖、最新号(2010年10月号) 特集 佐藤雅彦
    • 近藤哲雄+マティアス・シューラーによるインスタレーション”Cloudscapes”の動画

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    46,907
    • Follow
    55,343
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter(β)

    メールマガジンで更新情報を配信を予定しています。
    ただいま事前登録受付中。

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • 特定商取引法に関する表記
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • 特定商取引法に関する表記
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink
    -1
    -1
    -1
    -1

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white