studio velocityによる”曲線の小さなワンルーム”

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studio velocityによる”曲線の小さなワンルーム”

architecture, feature

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上部から建築全体を見る。
庭に面する連続した小さい窓と内部のシャンプースペース上部にあるトップライトが見える。

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外部空間、半外部空間、内部空間とを敷地の中で等価に扱いスペースの配置スタディをした。室内スペースの塊のアウトラインがたまたま外壁になっている。
photo(C)studio velocity

studio velocityが設計した名古屋市の美容室"曲線の小さなワンルーム"です。


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様々な曲率の平面図を立ち上げながら断面の高さ方向への発散と収束の変化や、自然光による照度変化についても同時にスタディしている。
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一続きの見通せるワンルームのような、歩くことで次第に見えてくるシークエンスをもつような、その異なったものを同時に感じることのできる空間を目指し、曲率のスタディをしている。1と11の空間を同時に持つような曲率の空間。
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建物奥よりエントランスを見る。
入ったときには扉サイズの空間しかないが、奥に行くにしたがってだんだんとホールのような空間になっていく。

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建物の2倍ほどの高さがある庭の木々を見る。
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建物に入り受付から奥のカットスペースやシャンプースペースを見る。
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エントランスから奥のスペースを見る
導入部は庭の見える小さな窓の連続。一番奥は空の見える天窓があり最も明るいスペースになっている。

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前面道路より建物を見る。周囲に2階建てや3階建てが所狭しと密集するなかにあって、高さや密度感の少ないスケールをつくり出している。
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庭を見る。建築より木々が大きいのでプライベートな庭というよりは公共性の高い小さな公園のようなスペースに見えている。
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エントランスを見る。扉サイズの小さなスペースからはじまる。
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エントランスから奥のスペースを見る。
最も狭い空間なので、最も大きな開口を壁面にあけることで最も外が近いように感じられるスペースとした。

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店舗入口の扉をみる。
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扉サイズからはじまる内部空間は、平面形状と同様に発散していった先にわずかな収束をみせることで、ワンルームでありながら最後にホールのようなひとまとまりのスペースをつくり出そうとスタディを重ねている。
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断面方向は進むにつれて天井高が変わりゆくようになっている。
パースがかった内部空間を歩いて行く体験となるため、行きと帰りで空間の距離感が変化する。行きは奥まで近く感じられ、帰りは距離が長いように感じられる。

以下、建築家によるテキストです。
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曲線の小さなワンルーム
名古屋市に建つ41㎡の小さな店舗。
敷地は間口約9m、奥行約20mの細長い形状をしている。
前面は歩道を持つ比較的大きな通りに面しているが、周囲は2階建てや3階建ての店舗・住宅に囲まれており
敷地が小さいために近隣からの圧迫感をかなり感じる状況だった。
プログラムとしてはパーキング2台と洗濯ものを干すスペースと店舗スペースが要求されていた。
車の切り返しができるような敷地間口はなく
パーキング2台を前面にとると必然的に本体建築は敷地奥の方へ追いやられてしまう。
そういった建て方になってしまうのは駐車場が必要な店舗の宿命のようなもので、2軒先にコンビニがあるが良い例だろう。
今回のお店の場合さらに平屋の約12坪というボリュームが近隣の建ち方と比べてスケールが小さすぎて
街に対して存在が消えてしまうのではないかと思っていた。
そこで、道を通りゆく人や車の車窓からふと見えたときにお店の様子が一瞬ぱっと感じられる建物にできないかと考えはじめた。
敷地の一番奥にメインスペースをつくりながらエントランスは反対に道路に面した離れたところにつくりそれらをつなぐような計画にした。
建物は敷地をゆるやかに横断し、それによって残された外部スペースができてくる。
残された部分がガーデンや洗濯スペース、パーキングとなり、敷地全体で美容室は成り立つ。
扉の外から内部の全体性が見えるよう、お店は一続きのワンルームになっているが、緩やかにカーブしていることで
入った時には見えないが奥に行くにしたがってだんだんと見えてくるスペースもある。
エントランスの扉だけを道路まで引っ張った形状になっているため建築ボリュームは入った時は扉サイズの断面しかないが、
奥に行くにしたがって必要な分だけ平面的にも断面的にも膨らんでいき、最後に微妙に収束するような形状になっている。
カーブしたボリュームは、そうしたワンルームの全体性を保てるぎりぎりの曲率になるようスタディされている。
ワンルームなので一続きに見通せることと、歩くことで次第に見えてくるシークエンスをもつこと、
その両方が同時に感じることのできる空間のバランスを探して曲率のスタディーをしている。
同時に、ワンルームでありながら開口部の密度を3つのゾーンごとに分けることで、
繋がりながらもそれぞれ違ったスペースをつくり出そうとした。
1つ目のスペースはエントランススペースである。扉のサイズと同じ空間しかない狭い場所だが最も大きな開口を壁に開けることで
外部が近く感じられるという意味で最も開放感があるスペースになっている。
2つ目は中間のカットスペース。庭が見える5つの小さな窓があって、サイドからリズムよく連続的に光が入る空間。
3つ目は一番奥のシャンプースペース。大きな天窓によって建築内で最も自然光に満たされているスペースになっている。
シャンプー台に座ると空が見えると同時に、玄関から見ると曲線状の空間の奥が最も明るいことですい込まれる様に奥に行ってみたくなる。
ゆるやかにつながれたこのスペースにさまざまな光が重なることで、なにか新しい環境のようなものをつくれないかと考えている。


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