A.C.E. 波多野一級建築士事務所 / 波多野崇による、京都府京都市の住宅「右京の家」

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A.C.E. 波多野一級建築士事務所 / 波多野崇による、京都府京都市の住宅「右京の家」

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all photos(C)沼田俊之

A.C.E. 波多野一級建築士事務所 / 波多野崇が設計した、京都府京都市の住宅「右京の家」です。この住宅は、第4回京都建築賞の京都建築賞部門の入賞作品です。

京都の中心部で育ち、近隣寺社の境内が幼少期の遊び場であったこともあり、私にとって伝統的な建築と空間は身近なものであった。
大学で建築を学び始めて以来、数多くの伝統建築や現代建築の空間を意識的に体験することにより、京都の気候風土に適応した豊かな建築とはどうあるべきかをを常に考え続けてきた。
京都の伝統建築の特徴との1つとして、素材や構造は簡素であっても、庭の演出によって空間のイメージは大きく異なるという点がある。今回の計画において参照した、敷地の比較的近くにある仁和寺の白書院、黒書院、竜安寺の石庭、等持院の回遊式庭園なども空間の性質は庭に依存していると言える。率直に、これらの空間体験から得られた考察を現代の住宅設計に生かしてみたいと考えて計画したのが「右京の家」である。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。

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右京の家 HOUSE IN UKYO

京都の中心部で育ち、近隣寺社の境内が幼少期の遊び場であったこともあり、私にとって伝統的な建築と空間は身近なものであった。
大学で建築を学び始めて以来、数多くの伝統建築や現代建築の空間を意識的に体験することにより、京都の気候風土に適応した豊かな建築とはどうあるべきかをを常に考え続けてきた。
京都の伝統建築の特徴との1つとして、素材や構造は簡素であっても、庭の演出によって空間のイメージは大きく異なるという点がある。今回の計画において参照した、敷地の比較的近くにある仁和寺の白書院、黒書院、竜安寺の石庭、等持院の回遊式庭園なども空間の性質は庭に依存していると言える。率直に、これらの空間体験から得られた考察を現代の住宅設計に生かしてみたいと考えて計画したのが「右京の家」である。

■庭 Garden(周辺環境への適応)
建築は敷地があって成立するものである。周辺環境を注意深く読み取って建物に光を取り入れること、風を通すこと、緑を植えること。これは建物の設計でもあり、同時に庭についての設計でもある。庭によって近隣との距離を適度にとることで、十分なプライバシーが確保された室内空間をつくること、環境の良い方角に向けて家を開放することや、良好な眺望を庭の背景として家から眺めることが可能となる。
建物本体を機能的に計画することも大切だが、敷地を生かす庭の計画は、安心して豊かな暮らしをおくる為には大切なものであると考える。

■一体感 Unity(内部空間と外部空間の連続性)
建物のボリュームを低くおさえ、敷地の形状に合わせた伸びやかな平面とすること。そして、既存の穏やかな敷地の高低差をそのまま内部空間に反映し、敷地の形状に合わせて素直に設計をすることが大切であると感じた。
周辺環境や敷地の形状に合わせた建物を考えると同時に、住まう人がその長所を最大限に感じられるように、庭と建物に一体感を持たせることを考えた。そこで壁に引き込める大型の窓とガラリ戸、深い軒のある半屋外空間と広いデッキスペース、また季節によって様々な花や果実を実らせる緑あふれる庭を作り、屋内外を回遊出来る動線とすることで、内部と外部を連続的につなぎ、これらが一体感を感じさせるための重要なエレメントとなるように計画した。

■家具 Furniture(ヒューマンスケール)
身体が接する家具について、寸法やプロポーション、素材や仕上げを大切にし、それぞれの空間に相応しいものを設計することを心がけた。建築を体験する上で、人が認知できる様々なスケールがあるが、特にヒューマンスケールにおいて家具というものが大切であるということを改めて考えてみたいと思ったからである。
家具を丁寧に設計することによって、単なるボリュームやマッスの集合体としての退屈な空間となることを回避し、豊かな建築空間を密度高くすることが可能になると考えた。

■建築概要
設計者:A.C.E. 波多野一級建築士事務所 / 波多野崇
所在地: 京都府京都市右京区
用途:専用住宅
延床面積:339.99 m2
竣工:2014.08
設計協力:村田昌司
構造設計:福永毅
家具:坂田卓也製作所
造園:田中美穂植物店
施工:株式会社高橋工務店
写真:沼田俊之


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