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sinatoによる"TTE (shinagawa)"

architecture , feature

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(C)太田拓実

sinatoが設計したオフィスインテリア"TTE (shinagawa)"です。

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(C)太田拓実

以下、建築家によるテキストです。

*********

動く壁と取り残される扉

半導体やソフトウェアの開発・販売などを行う豊通エレクトロニクスのオフィスインテリア。
会議室間の壁は可動式とし、定期的に行われる大会議時にはそれらを開け広げて大部屋として使いたい、というのが施主の要望であった。そこで僕らは、「壁が動く」という前提によってのみ実現するような空間の質を目指そうと考えた。
通常、会議室などで使われる可動壁は、分割したパネルをレールに並べ、開放時には部屋の端に重ねて収納しておくのが一般的である。しかし、ここでのそれは大きな引戸のような設えとし、開放するとその分がそのまま部屋の外に飛び出して、会議室以外の場所にも影響を及ぼすようなものとした。会議室の廻りにはラウンジやフリーオフィスといったオープンなスペースが配置してあり、会議室内で開け広げた壁は、そのオープンスペースを間仕切る壁となって新たに個室をつくる。つまり、壁の移動と共に個室も移動するのである。
一方、ラウンジやフリーオフィスには、個室になった時の入口としてそれぞれの場所に扉を設えている。しかし、普段のオープンなスペースとして使われる時には、その扉に機能的な意味はない。それはまるで「どこでもドア」のように、ただ扉単品として空間に放置されるだけだ。
「どこでもドア」がオフィス内に立ち並ぶ姿はとても不思議に見える。「壁が動いた先で新たな個室が出来る」という、一見システマチックで合理性を追求するかのような空間のつくり方が、この不思議な風景を生み出すことに繋がった。計画の途中からは、その風景をつくる為に壁が動くのだと錯覚を覚えることもあり、それは少し新鮮な体験であった。

大野力

■建物概要
名称:TTE (shinagawa)
所在地:東京都港区
用途:事務所
面積:674.93m2
設計期間:2008.5〜2008.7
施工期間:2008.7〜2008.8


| 2009年1月 7日 | permalink | twitterにポスト | このエントリーを含むはてなブックマーク



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