MVRDVとヴァン・ボーフェンによる、オランダの教育施設の改修増築。設計者自身が通った学校の改修で、既存の寿命を延ばしつつ生徒が集う為の空間を増築、芸術家カークパトリックによる生徒達の記憶や地域の歴史等を表現する作品が建物を覆う image©MVRDV
MVRDVとヴァン・ボーフェンによる、オランダの教育施設の改修増築。設計者自身が通った学校の改修で、既存の寿命を延ばしつつ生徒が集う為の空間を増築、芸術家カークパトリックによる生徒達の記憶や地域の歴史等を表現する作品が建物を覆う image©MVRDV
MVRDVとヴァン・ボーフェンによる、オランダの教育施設の改修増築。設計者自身が通った学校の改修で、既存の寿命を延ばしつつ生徒が集う為の空間を増築、芸術家カークパトリックによる生徒達の記憶や地域の歴史等を表現する作品が建物を覆う image©MVRDV
MVRDV とヴァン・ボーフェン・アルキテクテン が設計している、オランダの教育施設の改修増築「ジムナジウム・ビークフリート」です。設計者自身が通った学校の改修で、既存の寿命を延ばしつつ生徒が集う為の空間を増築し、芸術家カークパトリックによる生徒達の記憶や地域の歴史等を表現する作品が建物を覆います。2022年7月の竣工を予定しています。
こちらはリリーステキストの翻訳
ヴィニー・マースが自身が通っていた高校を変身させる。ジムナジウム・ビークフリートのカラフルな新校舎を建設、ファサードのアートワークで地域の歴史を記録
MVRDVの創立パートナーであるヴィニー・マースとファン・ボーフェン・アルキテクテン(Van Boven Architecten)の
テオデベルト・ヴァン・ボーフェン(Theobert van Boven)の2人は、ギムナジウム・ベークフリートの卒業生として、オランダのシント・ミヒェルスゲステル村の旧中学校を改造することになりました。チーム・オールド・ビークフリートによる設計の主な要素は、学校の広場にまで届くカラフルで流れるような増築部分で、建物の中心部に新しい焦点を作り出し、回遊性を大幅に向上させます。ヴィジュアルアーティストのイアン・カークパトリック(Ian Kirkpatrick)の作品が展示され、学校の活動の新たな中心的存在となります。完成は2022年7月の予定です。
設計の出発点は、既存の校舎を改修し、その寿命を延ばすことでした。さらに、新しい講堂、学校行事のためのスペース、芸術・文化施設の追加など、生徒たちにやりがいと刺激に満ちた学習環境を提供し、生徒たちが集うスペースを増やすことが要求されました。そのため、既存の屋根構造を延長して地上まで下げることで、建物の回遊動線を一挙に閉じ、学校の入り口に人目を引くエレメントを作り上げました。
新校舎のフォルムは、学校活動の中心となる講堂を形成するトリビューンや、変更可能なステージ、キッチンを含んでいます。エントランスの位置はそのままに、メインドアをカーブの下に配置した新しいデザインに変更しました。その結果、生徒や教師、来訪者が校舎の中心部に直接足を運び、学校の生活を感じられるような提案となっています。全体がブルーで塗られたエントランスは、学校の中に「天国」をつくり出します。
この曲線的な増築部分の外壁には、ロンドンを拠点とするカナダの著名なヴィジュアルアーティスト、イアン・カークパトリックによるアートワークが施され、生徒や元生徒たちの記憶や体験、周辺環境や学校の歴史への言及が記されています。イラストは、コンピュータースクリプトの技法を用いて、それぞれのイラストが地理的な位置とリンクするように配置されています。カークパトリックの特徴である、図像、ギリシャのアンフォラ、CGを駆使したヴィジュアルは、新鮮で現代的な印象を与えるとともに、200年にわたる学校の歴史を記録し、建物をその環境の中にしっかりと位置づけています。