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フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せる
photo courtesy of Lars Borges

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フランシス・ケレ講演録プリツカー賞

ダイジェスト版

フルバージョン

フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画です。
2022年5月27日にロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介しています。動画内では、アレハンドロ・アラヴェナや妹島和世、グレン・マーカットらがコメントを寄せています。また、本ページでは、ケレの代表作品も掲載します。アーキテクチャーフォトではケレのプリツカー賞受賞時の文章を日本語で紹介しています。

こちらはリリーステキストの翻訳

プリツカー建築賞は、2022年の受賞者であるフランシス・ケレを称える特別セレモニービデオを公開しました。

「プリツカー建築賞が私に与えてくれたものは勇気です。私は、ヴィジョンとミッションを持つ他の人たち、すべての人たちに、同じようにプッシュし続ける勇気を与えたいと思います。私に能力がある限り、アフリカが私に教えてくれたように、私の建築、あなたが私に依頼するすべてのものに、熱意、喜び、想像力を注入していきます」と、第51回プリツカー賞受賞者のフランシス・ケレは、5月27日の授賞式で、感動的に語っています。そして彼は懇願します。「親愛なる友人たち、親愛なるヒーローたち、親愛なる家族たち、親愛なるすべての人たちへ – 今日の課題は何でしょう?みんなにとって、建築家にとって、人類にとって、今日の大きな関心事は何でしょうか?私たちにとって、何がそんなに重要なのでしょうか?気候の危機は現実です。材料は限られています。資源をめぐる争いは世界のいたるところで激化し、人口増加も差し迫っています。どこの国の人であろうと、これは私たちの関心事であるはずです」

プリツカー審査委員長で2016年の受賞者であるアレハンドロ・アラヴェナは詳しく説明します。「私たちは道具箱を広げているのです。今までにない挑戦をしているのですから、新しいロールモデルが必要なのは当然で、それにおいてフランシスに勝る人はいないでしょう。今日、私たちがお祝いしたいフランシスは、私たちに別の可能性を示してくれるでしょう」

ドキュメンタリー風の映像には、ケレ、アラヴェナ、ハイアット財団会長のトム・プリツカーが、最近オープンしたロンドン大学経済政治学院マーシャル棟の大ホールで行った発言の全文が含まれています。マーシャル棟は、2020年プリツカー賞受賞者のイヴォンヌ・ファレルとシェリー・マクナマラが主導しているグラフトン・アーキテクツが設計しました。プリツカーは、ケレに2022年のプリツカー賞メダルを授与する前に、「彼は、美しさと謙虚さ、大胆さと発明を同時に表現する建築物を設計することによって、プリツカー建築賞の使命を体現しています」と述べ、この建築家を受賞者として認定しています。

ノーマン・フォスター(1999年)、レム・コールハース(2000年)、グレン・マーカット(2002年)、ジャン・ヌーヴェル(2008年)、ファレルとマクナマラ(2020年)、アン・ラカトン、ジャン=フィリップ・ヴァッサル(2021年)という歴代受賞者による考察は、セレの人道主義と建築的独創性を証明するものです。ヴァッサルは、ケレの作品を「建築ではあまり選ばない言葉、幸福、優しさ、機敏さ」と表現しています。ラカトンは、「建築家として、彼は創造者たちの才能を大切にし、集団作品を作るために指揮をとっています。これは、建築において非常に重要であり、非常に新しいことです」と続けています。

バリー・バーグドル、デボラ・バーク、スティーブン・ブレイヤー、アンドレ・コレーア・ド・ラゴ、妹島和世(2010年受賞者)、ベネデッタ・タリアブエなどの審査員と、事務局長のマニュエラ・ルカ・ダジオが、今年の選考と建築家の作品の決定的影響について洞察を述べています。

2023年の受賞者は、第45回を記念して、来年3月に発表される予定です。


フランシス・ケレの代表作品

以下の写真はクリックで拡大します

フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBurkina Faso National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBurkina Faso National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBurkina Faso National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBenin National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBenin National Assembly rendering courtesy of Kéré Architecture
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBurkina Institute of Technology photo courtesy of Francis Kéré
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるBurkina Institute of Technology photo courtesy of Francis Kéré
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるCentre for Health and Social Welfare photo courtesy of Francis Kéré
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるCentre for Health and Social Welfare photo courtesy of Francis Kéré
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるLycée Schorge Secondary School photo courtesy of Francis Kéré
フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せるLycée Schorge Secondary School photo courtesy of Francis Kéré

こちらはリリーステキストです。


Ceremony Video to Honor 2022 Laureate, Francis Kéré

September 13, 2022

The Pritzker Architecture Prize releases a special ceremony video to honor 2022 Laureate, Francis Kéré, available now on pritzkerprize.com.

“What the Pritzker Architecture Prize has awarded me is courage — courage to keep pushing and I want to encourage others, everyone, with the vision and mission to keep pushing as well. As long as I am capable, I will inject enthusiasm, joy and imagination into my architecture, into everything that you will commission of me, just like Africa has taught me to do,” remarks an emotional Francis Kéré, 51st Laureate of the Pritzker Prize, during the May 27th ceremony. He implores, “Dear friends, dear heroes, dear family, dear everyone — what are the challenges today? What is our big concern today, for everyone and for architects and for humans? What [is] so important to us? Climate crisis is real. Materials [are] limited…conflicts for resources will intensify everywhere around the world and population growth is imminent. No matter where we are from, this should concern us.”

Alejandro Aravena, Pritzker Jury Chair and 2016 Laureate, elaborates, “We’re expanding the toolbox. We have challenges that we haven’t seen before so no wonder we will have to have new role models and who better than Francis, who[m] we want to celebrate today, to show us another possible path.”

The documentary-style video includes full remarks by Kéré, Aravena and Tom Pritzker, Chairman of Hyatt Foundation, from the Great Hall of the recently opened Marshall Building, London School of Economics and Political Science. The Marshall building was designed by Grafton Architects and led by 2020 Pritzker Laureates Yvonne Farrell and Shelley McNamara. “He embodies the mission of the Pritzker Architecture Prize by designing buildings that present beauty, that present modesty, boldness and invention all at the same time,” states Pritzker, prior to presenting Kéré with the 2022 Pritzker Prize medallion, certifying the architect as Laureate.

Reflections by previous Laureates, Norman Foster (1999), Rem Koolhaas (2000), Glenn Murcutt (2002), Jean Nouvel (2008), Farrell and McNamara (2020), Anne Lacaton and Jean-Philippe Vassal (2021), attest to Kéré’s humanitarianism and architectural ingenuity. Vassal describes the work of Kéré with “some words that we don’t choose so often in architecture: happiness, kindness, agility.” Lacaton continues, “as an architect, he values and he orchestrates the talent of the authors to make a collective work and this is very important and very new in architecture.”

Jurors including Barry Bergdoll, Deborah Berke, Stephen Breyer, André Corrêa do Lago, Kazuyo Sejima (2010 Laureate) and Benedetta Tagliabue, alongside Manuela Lucá-Dazio, Executive Director, lend their insights into this year’s selection and the defining impact of the architect’s work.

The 2023 Laureate will be announced next March, commemorating the 45th edition of the Prize.

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    大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」。若い家族の為に木造家屋を改修。居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案。生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る
    photo©川崎璃乃

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    東京住宅リノベーション川崎璃乃図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)大村聡一朗中村園香辻拓也OHMURA NAKAMURA ATELIER水雅
    大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」。若い家族の為に木造家屋を改修。居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案。生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る photo©川崎璃乃
    大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」。若い家族の為に木造家屋を改修。居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案。生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る photo©川崎璃乃
    大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」。若い家族の為に木造家屋を改修。居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案。生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る photo©川崎璃乃

    大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERが設計した、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」です。
    若い家族の為に木造家屋を改修です。建築家は、居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案しました。そして、生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る事を意図しました。

    多摩市の住宅街に建つ戸建住宅の改修である。この住宅は若い夫婦と生まれたばかりの双子のための住まいである。

    建築家によるテキストより

    改修設計では、まず、耐力壁を除く内壁及び天井をすべて取り払い、短手方向に1:1、長手方向に1:1:1の位置にグリッドを設定した。そうすることによって、居室空間と移動空間の主従関係を消失させ、等価な四畳半の連続する空間が立ち現れる(実際には隅部の二カ所は敷地形状に対応して切り欠かれているが)。そして、連続する四畳半の交点に二つの十字の壁を配置した。他とは異なる素材を配した十字の壁は「空間の輪郭」と「モノ」の間のような存在を目指した。

    建築家によるテキストより

    家族の関係性は時間を経るにつれて変化する。特にこの住宅に住む若い夫婦と双子という4人の家族の関係性は子供の成長に伴って日々変化していく。

    例えば、子供が大きくなり、勉強のためのスペースが必要になるかもしれない、家族間でのプライバシーの必要性が出てくるかもしれない。そのような変化に対して、この住宅では、二つの十字が示すグリッドに沿って建具や壁を配置し、一つの独立した四畳半空間とすることを想定している。

    建築家によるテキストより
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    東京住宅リノベーション川崎璃乃図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)大村聡一朗中村園香辻拓也OHMURA NAKAMURA ATELIER水雅
    2022.09.13 Tue 17:16
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    山田伸彦建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」。約200㎡の空間での計画。広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向。畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計
    photo©Nacasa&Partners 金子美由紀

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    architecture|feature
    建材(内装・天井)DAIKOワダセラミックワタナベ製作所野島電工サト商ビルフレックス中野コーティング柏木内装金子美由紀渡辺富工務店建材(内装・水廻り)建材(内装・浴室)建材(内装・壁)建材(内装・床)文京区図面あり山田伸彦ナカサ&パートナーズリノベーション住宅東京
    山田伸彦建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」。約200㎡の空間での計画。広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向。畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
    山田伸彦建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」。約200㎡の空間での計画。広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向。畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
    山田伸彦建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」。約200㎡の空間での計画。広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向。畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀

    山田伸彦建築設計事務所が設計した、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」です。
    約200㎡の空間での計画です。建築家は、広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向しました。また、畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計しました。

    東京都文京区の築50年の集合住宅の内装の改修計画。

    建築家によるテキストより

    一般的にイメージする集合住宅とは規模が異なり、200㎡ほどの面積がある。広い空間では、素材の使い方によっては「のっぺり」とした空間となる懸念が出てくる。施主の要望に加えて、ここでは劇的に空間のつくりを変えるのではなく、さまざまな素材の集積によって空間の質に豊かさを与えるような、人の視覚と触覚の琴線に触れる建築が良いのではないかと考えた。

    建築家によるテキストより

    全部を同じ肌理で統一するのではなく、「ざらざら」した左官の壁や天井、「すっきり」したディテール、「ざっくり」「つるり」とした素材感をちりばめることに加え、畳や障子、明かり、重心の低い空間、陰りや柔らかな光、中間領域を作ることで、日本に培われた美しいと思うモノを組み合わせながら建築の構成を試みた。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・天井)DAIKOワダセラミックワタナベ製作所野島電工サト商ビルフレックス中野コーティング柏木内装金子美由紀渡辺富工務店建材(内装・水廻り)建材(内装・浴室)建材(内装・壁)建材(内装・床)文京区図面あり山田伸彦ナカサ&パートナーズリノベーション住宅東京
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