元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する テラスより内部を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 左:「Mikkeller Kiosk Bar」、右:客席 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席から「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」のカウンターを見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAA とUDS が設計した、東京・渋谷区の「shibuya Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」です。内装・外構設計をDDAAが、建築設計をUDSが手掛けています。
ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗です。建築家は、“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向しました。そして、従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築しました。
本作品は、アーキテクチャーフォトにて特集記事として掲載した、同設計者が手掛けた宿泊施設「all day place shibuya 」の1階にあります。店舗の場所はこちら (Google Map)。
all day place shibuyaの雰囲気をつくる重要な要素、1階のテナントにはデンマークのクラフトビールメーカーMikkellerと、ホテルのすぐ近くにもコーヒースタンドを持つABOUT LIFE COFFEE BREWERSが入っている。
朝から夕方までオープンしているカフェと、お昼から深夜まで営業しているビアバーという2つの店舗がひとつのスペースをシェアしているという珍しい形態での営業なので、それぞれ店舗のための2つのカウンターがある。朝から深夜までいつでもあいている、まさに“all day place”な場所だ。
店内にはホテルのエントランスから連続するように、緑のタイルを連続して使用した。
クラフトビールやスペシャリティーコーヒーの雰囲気も、何よりホテルのあり方としても、新築の綺麗すぎるデザインではなく、普段からそこにあったような、すこしのノイズやクラフト感があった方が良いと思った。
さらに、店舗スタッフのみなさんと家具をDIYで作ることを考えた。DDAAデザインのTri Stacking Stoolに加え、DIYを前提としたリートフェルトのfurniture you can make yourself(自分で作る椅子)のシリーズとエンツォ・マリのAutoprogettazione(セルフ・デザイン)のシリーズを制作している。
以下の写真はクリックで拡大します
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 外観、前面道路より見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 前面のスペースより店内を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する テラス photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 外部客席 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する テラスより内部を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 左:「Mikkeller Kiosk Bar」、右:客席 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席から外部を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 共用部の客席 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 共用部から店内を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席の椅子 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席から「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」のカウンターを見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」のカウンターを見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 冷蔵庫 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 冷蔵庫 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 正面:客席、右側:Mikkeller Kiosk Barカウンター、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 「Mikkeller Kiosk Bar」のカウンターを見る、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 「Mikkeller Kiosk Bar」のサーバー photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席の家具、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席の家具、夜景 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 客席から化粧室側を見る。 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 化粧室 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 照明 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する 照明 photo©長谷川健太
以下、建築家によるテキストです。
all day place shibuyaの雰囲気をつくる重要な要素、1階のテナントにはデンマークのクラフトビールメーカーMikkellerと、ホテルのすぐ近くにもコーヒースタンドを持つABOUT LIFE COFFEE BREWERSが入っている。
朝から夕方までオープンしているカフェと、お昼から深夜まで営業しているビアバーという2つの店舗がひとつのスペースをシェアしているという珍しい形態での営業なので、それぞれ店舗のための2つのカウンターがある。朝から深夜までいつでもあいている、まさに“all day place”な場所だ。
店内にはホテルのエントランスから連続するように、緑のタイルを連続して使用した。
クラフトビールやスペシャリティーコーヒーの雰囲気も、何よりホテルのあり方としても、新築の綺麗すぎるデザインではなく、普段からそこにあったような、すこしのノイズやクラフト感があった方が良いと思った。
そこで、新築にどうしても出てしまう均質な質からずらすために、塗装によってフラットに仕上げるのではなく、クリア以外の塗装を使わずに素材の色をそのまま使った。プラスターボードや針葉樹合板、モルタル、色ムラのある緑のタイルといった素材の組み合わせで構成し、家具にはFRP性の単管パイプを使っている。
さらに、店舗スタッフのみなさんと家具をDIYで作ることを考えた。DDAAデザインのTri Stacking Stoolに加え、DIYを前提としたリートフェルトのfurniture you can make yourself(自分で作る椅子)のシリーズとエンツォ・マリのAutoprogettazione(セルフ・デザイン)のシリーズを制作している。
家具だけでなく、ミッケラーの缶や瓶ビールを売るためのオリジナルの冷蔵庫を作りたい、という要望を受け、冷蔵庫もDIYで製作した。冷蔵庫は大小2種類あり、熱交換器は既製品冷蔵庫を分解して転用している。アクリルと針葉樹合板の熱伝導率がほぼ同じことからアクリルを2重にした針葉樹合板のフラッシュパネルを作り、膨張の大きいアクリルではなく木部のパネルをビスで止められるデザインになっている。大きい冷蔵庫は、針葉樹合板2枚のフラッシュパネルの内部に充填した断熱材が小口から溢れ出している。
■建築概要
Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS
施主:UDS、Mikkeller、ONIBUS COFFEE
所在地:東京都渋谷区
用途:ビアバー、カフェ
企画・建築設計・運営:UDS
内装・外構設計:DDAA プロジェクトチーム/元木大輔、角田和也、萬藤大雅
施工:ナカノフドー建設
インテリア施工:BENEFIT LINE、SET UP
グラフィックデザイン:Sitoh inc.
アートキュレーション:VOILLD
植栽:The Landscapers
1階:305.95㎡
1階店舗のみ:115.95㎡(外構含まず)
竣工:2022年4月
撮影:長谷川健太