SHARE 倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットをプレゼント。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛ける
- 日程
- 2024年6月11日(火)–8月18日(日)
倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展です。また、会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛けました。会期は、2024年8月18日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月1日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
2024年6月11日(火)~8月18日(日)の期間、京都国立近代美術館にて「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」を開催いたします。
京都国立近代美術館で「倉俣史朗の世界」展が開催されたのは、1999年のこと。1991年に56歳という若さで倉俣史朗が急逝した後、没後5年に企画され、東京、メキシコシティ、サンフランシスコ、ニューヨーク、パリ、ウィーンなど世界各地を巡回した展覧会でした。それから25年を経て、再び京都に倉俣史朗の代表作が帰ってきます。東京・富山を巡回した本展は、京都会場で幕を閉じます。
倉俣史朗(1934–1991、東京生まれ)は、銀座のランドマークとなる商業施設「三愛ドリームセンター」の店内設計で注目を集め、1965年にはクラマタデザイン事務所を設立して独立します。高度経済成長とともに変化し続ける都市を舞台に、インテリアデザイナーという、当時はまだ曖昧な認識しかなかった領域で活躍します。透明なアクリルを使用して、まるで商品が浮いているようにみえる棚、光そのものに形を与えたかのようなショーケース。華やかで移り変わりの激しい商業空間を、倉俣は永続性のない幕間劇にたとえました。
一方で、商品化を前提とせず、自主的に制作した家具を発表しています。遊び心を感じさせる変型の引出し、板硝子を貼り合わせ最小限の構造を突き詰めた椅子、造花のバラが浮遊するアクリルブロックの椅子。1981年にエットレ・ソットサスに誘われて、イタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加すると、一躍国際的な評価を高めました。倉俣が「言葉で語れない部分を形で言おう」とした家具たちは、大切に保管されて受け継がれ、今なお能弁なまでに魅力的です。
当時の雑誌には、毎月のように倉俣のインテリアや家具、そしてその時々の言葉が紹介されていました。彼の話は、デザインと一見関係のないような、幼少期の思い出や、夢に見たことにまで広がっていきます。本展では、こうした倉俣自身の言葉を辿りながら、創作の源泉ともいえる夢日記などの資料とともに、彼のデザインが語りかけるメッセージに耳を傾けます。
以下に、詳細な情報を掲載します。
展覧会構成
本展では、プロローグとして独立前の三愛時代の仕事を紹介し、その後年代に沿った4章構成として、倉俣の言葉にもとづくテーマごとに作品を展示します。エピローグには、これまであまり公開されてこなかった、私信や夢日記、イメージスケッチをまとめて紹介。途中、その曲名が作品タイトルにもなった愛蔵のレコードや、蔵書を「倉俣史朗の私空間」としてご覧いただきます。倉俣史朗の業績を代表作で回顧するとともに、足跡を辿ることで、キャリアの途中で突然失われた「その先」を想像します。
プロローグ 浮遊への手がかり
独立前の仕事を収めた「スクラップブック」など第1章 視覚より少し奥へ1965–1968
《引出しの家具》、《ピラミッドの家具》など第2章 引出しのなか1969–1975
《変型の家具Side 1》、《ランプ(オバQ)[小]》など第3章 引力と無重力1976–1987
《硝子の椅子》、《トウキョウ》、《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》など第4章 かろやかな音色1988–1991
《ミス・ブランチ》、《アクリルサイドテーブル#2》などエピローグ 未現像の風景
田中信太郎宛書簡、イメージスケッチ「夢日記」など
以下の写真はクリックで拡大します
■展覧会概要
展覧会名:倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙
開催期間:2024年6月11日(火)~8月18日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(金曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
観覧料:一般1,700円(1,500円)、大学生1,100円(900円)、高校生600円(400円)
※本料金でコレクション展もご覧頂けます。※()内は前売および20名以上の団体料金。
※中学生以下無料。心身に障がいのある方と付添者1名は無料。母子・父子家庭の世帯員の方は無料。入館の際に証明できるものをご提示ください。
会場:京都国立近代美術館[岡崎公園内](〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町)
主催:京都国立近代美術館、朝日新聞社
特別協力:クラマタデザイン事務所
協賛:竹中工務店