長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、東側の道路より見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からカフェ側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 店舗 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、客席 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画 が設計した、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」です。
江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店です。建築家は、隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築しました。そして、大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作りました。店舗の場所はこちら (Google Map)。
岐阜県大垣市で菓子製造を営むグループ会社を持つ栄光堂ホールディングスが、市中心部の船町にあらたにつくったカフェと和菓子屋などの複合施設。
船町は江戸時代から人・もの・文化の行き交う川湊として栄え、松尾芭蕉『奥の細道』の終着点としても知られている。かつての面影のように賑わう場所を提供したいという思いでつくられた「船町ベース」は、隣接する公園の延長のようなカフェ併設の和菓子屋さんというコンセプトからスタートした。
公園の並木と同じ樹種の木を敷地内にも植えることで連続性をつくり、散歩していたらいつのまにか和菓子屋さんで、餡を練っている様子や饅頭をふかした匂いが立ち上ってくる、といった体験が生まれるよう計画した。植木鉢を介してつながる中庭までも公園の延長として扱うことで、敷地内と外の境界がなくなって徐々に中に引き込まれていく。そんな施設をイメージして計画を進めた。
和菓子屋である金蝶堂総本店の復活に加え、規模の大きさ、また人を惹きつけるためにカフェ的な機能が必要という依頼から、レストラン機能を同建物内に盛り込む構想だったが、和菓子屋のスペースに対してレストランが大きくなりすぎることから、その棟を厨房と客席に分け、結果3つの棟が間を置きながら、その上に大きな屋根がのるという構成になった。
建物内外の仕様を同じケイカル+パテ仕上げとしたり、通常屋外の雨樋などで使う塩ビパイプをサンドブラストしたうえで内外を横断するように配置したり、庇を大きくのばして内外を等価に扱ったりと、天気が良ければ内と同じくらい心地の良い外の居場所をつくることで、自分がいるのが内なのか外なのか分からなくなるような不思議な感覚を覚える空間を目指した。
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長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 周辺写真 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、東側の川の対岸より見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、北東側の道路より見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、東側の道路より見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、暖簾を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチより中庭越しにカフェを見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からカフェ側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からカフェを見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ前のベンチ photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭から店舗側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 駐車場から中庭側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、テラス席からカフェ厨房側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ厨房と事務所 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子工房の横から店舗側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチから店舗を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 店舗 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチの水場 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチの水場 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチより和菓子工房を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 左:店舗、右:アプローチ photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からアプローチ側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からカフェ側を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ前のベンチ photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、テラス席からカフェ厨房を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、テラス席からカフェ厨房を見る。 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、客席 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、客席 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、手洗 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 和菓子作りの様子 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、食事の風景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、食事の風景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る カフェ、食事の風景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 中庭からカフェ側を見る、夕景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る アプローチと店舗、夕景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、東側の道路より見る、夕景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 外観、東側の道路より見る、夕景 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 平面図 image©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 屋根伏図 image©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 東面・西面立面図 image©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 北面・南面立面図 image©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 断面図 image©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る 断面図 image©スキーマ建築計画
以下、建築家によるテキストです。
岐阜県大垣市で菓子製造を営むグループ会社を持つ栄光堂ホールディングスが、市中心部の船町にあらたにつくったカフェと和菓子屋などの複合施設。
船町は江戸時代から人・もの・文化の行き交う川湊として栄え、松尾芭蕉『奥の細道』の終着点としても知られている。かつての面影のように賑わう場所を提供したいという思いでつくられた「船町ベース」は、隣接する公園の延長のようなカフェ併設の和菓子屋さんというコンセプトからスタートした。
公園の並木と同じ樹種の木を敷地内にも植えることで連続性をつくり、散歩していたらいつのまにか和菓子屋さんで、餡を練っている様子や饅頭をふかした匂いが立ち上ってくる、といった体験が生まれるよう計画した。植木鉢を介してつながる中庭までも公園の延長として扱うことで、敷地内と外の境界がなくなって徐々に中に引き込まれていく。そんな施設をイメージして計画を進めた。
和菓子屋である金蝶堂総本店の復活に加え、規模の大きさ、また人を惹きつけるためにカフェ的な機能が必要という依頼から、レストラン機能を同建物内に盛り込む構想だったが、和菓子屋のスペースに対してレストランが大きくなりすぎることから、その棟を厨房と客席に分け、結果3つの棟が間を置きながら、その上に大きな屋根がのるという構成になった。
建物内外の仕様を同じケイカル+パテ仕上げとしたり、通常屋外の雨樋などで使う塩ビパイプをサンドブラストしたうえで内外を横断するように配置したり、庇を大きくのばして内外を等価に扱ったりと、天気が良ければ内と同じくらい心地の良い外の居場所をつくることで、自分がいるのが内なのか外なのか分からなくなるような不思議な感覚を覚える空間を目指した。
さらに膨らんだ基礎が和菓子を受け取るカウンターや一息つくためのベンチ、和菓子づくりに使われる井戸になり、内と外をつなぐきっかけとしてアクティビティを生み出すようデザインした。
この建築を面白がってもらうことから始まり、若い地元出身者がUターンしたり、都心生活者がIターンで大垣のまちに住み、働き未来を支えるきっかけの一端をこのプロジェクトが担えたらと考えた。
(山下裕子)
■建築概要
題名:船町ベース
所在地:岐阜県大垣市船町2丁目1
主用途:カフェ、和菓子屋
設計:長坂常 / スキーマ建築計画 担当/山下裕子
施工:岐建株式会社
太陽光パネル一体屋根:モノクローム
厨房:フクシマガリレイ
延床面積:326.17m²
引渡日:2024年2月
オープン:2024年3月
写真:高野ユリカ
Eikodo Holdings with group companies engaged in confectionery manufacturing in Ogaki City, Gifu Prefecture, built a new mixed-use facility, including a café and a Japanese confectionery shop in Funamachi, the city center. Since the Edo period, Funamachi has flourished as a river port where people, goods, and cultures come and go. It is also known as the terminus of Matsuo Basho’s “Oku no Hosomichi” (The Narrow Road to the Deep North). The Funamachi Base, created to provide a lively place reminiscent of the past, began with the idea of a Japanese confectionery shop with a cafe as an extension of the adjoining park.
Our design aimed to create continuity with the park by planting trees of the same species as the ones lining the park, allowing visitors to stroll through the park and encounter a Japanese confectionery shop where they can watch its staff kneading sweet bean paste and smell the aroma of steamed buns. We envisioned the facility as an extension of the park, including the courtyard connected via flowerpots, so that the boundary between the inside and outside of the site would disappear and one would be gradually drawn inside.
In addition to the revival of the main confectionery shop, Kincho-do, given the generous size of the site and the need for a cafe function to attract people, we included a restaurant function in the building. However, since we were concerned that the restaurant wing might appear too voluminous relative to the Japanese confectionery shop space, we divided it into a kitchen and seating area, resulting in three wings covered with a large roof.
The same materials were used inside and outside: calcium silicate board and putty coating, PVC pipes generally used for outdoor gutters were sandblasted and placed across the inside and outside of the building, and the eaves extended to create a space where the inside and outside are interchangeable. We made a place outside that is as comfortable as inside when the weather is fine, aiming for a space where one feels a strange sensation of not knowing whether they are inside or outside.
Furthermore, we designed the foundation to bulge out, so it becomes a counter for customers to receive Japanese sweets, a bench where people can take a break, and a well to supply water for making Japanese sweets and generating activities that trigger interactions between the inside and outside.
First, by inviting people to enjoy this architecture, this project will hopefully play a part in encouraging young people from Ogaki to make a U-turn homebound and city dwellers to move there to live, work, and support its future.
(Yuko Yamashita)
Funamachi Base
Architects: Jo Nagasaka / Schemata Architects
Project team: Yuko Yamashita
Address: 2-1 Funamachi, Ogaki, Gifu
Usage: Cafe, Japanese confectionary store
Construction: Giken
solar panel integrated roof: Monochrome
kitchen: FUKUSHIMA GALILEI
Floor area: 326.17m²
Completion: February / 2024
Open: March / 2024
Photo: Yurika Kono