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東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開

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日程
2025年4月16日(水)
–
6月22日(日)
art|fashion|exhibition
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開展覧会ポスター image courtesy of 東京オペラシティ アートギャラリー
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットの抽選への応募はこちらから
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東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容です。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開されます。また、会場デザインは“GROUP+石毛健太+楊いくみ”が手掛けています。会期は、2025年4月16日~6月22日まで。展覧会の公式サイトはこちら。
入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年4月11日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

服を着ることは人間の普遍的な営みのひとつです。そして装いには私たちの内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って表れることがあります。お気に入りの服を着たい、あの人のようになりたい、ありのままでいたい、我を忘れたい……。着る人のさまざまな情熱や願望=「LOVE」を受け止める存在としてのファッション。そこには万華鏡のようにカラフルな世界が広がっています。

本展では、京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する18 世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアート作品とともに、ファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えます。展覧会を通して、私たち人間が服を着ることの意味について再び考えるきっかけとなるでしょう。

リリーステキストより

以下に、出品デザイナーリストなどの詳細な情報を掲載します。


展示作品の一部

以下の写真はクリックで拡大します

東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開ジレ(ウエストコート) フランス 1790 年頃 ©京都服飾文化研究財団、撮影:守屋友樹
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開コルセット 1870 年頃 アメリカ? ©京都服飾文化研究財団、撮影:畠山崇
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ) イヴニング・ドレス 1951 年冬 ©京都服飾文化研究財団、撮影:畠山崇
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Christian Dior(クリスチャン・ディオール)イヴニング・ドレス 1951 年春夏 ©京都服飾文化研究財団、撮影:来田猛
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Helmut Lang(ヘルムート・ラング)カットアウト・カーディガン 2003 年春夏 ©京都服飾文化研究財団、ヘルムート・ラング寄贈 撮影:守屋友樹
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Comme des Garcons(川久保玲)トップ、パンツ 2020 年春夏 ©京都服飾文化研究財団、撮影:来田猛
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Gaultier Paris by sacai アンサンブル 「I Gaultier under my skin」2021 年秋冬 ©京都服飾文化研究財団、撮影:守屋友樹
東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開Loewe(ジョナサン・アンダーソン)ドレス(部分)2022 年秋冬 ©京都服飾文化研究財団、撮影:来田猛

本展の見どころ

「着ること」の面白さや奥深さを再認識する展覧会
私たちは長い歴史の中で、着ることを通じてさまざまな情熱を傾けてきました。たとえば豊かさや権力の象徴とされ、18世紀には絹織物の文様にも現れた毛皮は、現在では動物保護をうたう一方でその手触りを手放すことのない、相反する価値観を含んでいます。本展では、KCIが厳選した18世紀から現代までの衣服作品を通じて、「着ること」をめぐる人々の多様な願望である「LOVE」とそのありようについて見つめ直します。

着る人や創作する人の「LOVE」に溢れた作品を多数展示
美しい花柄が広がる18世紀の宮廷服、いまにも動き出しそうな鳥たちがあしらわれた帽子、極端に細いウエストや膨れ上がった袖のドレス。歴史を振り返れば、過剰や奇抜と思える装いにこそ当時の人々の美意識が凝縮されています。現代のデザイナーも新たな形や意味を服に込め、私たちの日々の気分を切り替えるだけでなく、別の何かへと変身できるような感覚を与えます。デザインを極限までそぎ落としてミニマルな装いの記号へと還元するヘルムート・ラングや、ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』に触発され、時代や性別を超えた衣装で私たちの固定概念を揺さぶる川久保玲(コム・デ・ギャルソン)、コロナ禍、二度にわたる延期を乗り越えて発表されたジャン = ポール・ゴルチエとサカイのコラボレーションによるオートクチュール作品など。着る側と作る側それぞれの熱い「LOVE」から生み出された装いの数々が登場します。

服を着る「私」の存在とその認識を広げる現代アートを紹介
着るという行為は「私」という存在の輪郭にも働きかけます。本展では、さまざまな願望や葛藤を抱えながら現代を生きる多様な「私」のありようを、現在活躍するアーティストたちの作品を通して紹介します。身近な友人との日常を切り取り、ありのままに生きることを肯定するヴォルフガング・ティルマンスの写真、同世代の女性たちのインタビューを題材にその日常と内面を描き出す松川朋奈の絵画、背負う貝殻を変えるヤドカリの姿に人のアイデンティティを重ね合わせる AKI INOMATA の作品など、「私」をめぐる問いの現在形を探ります。

衣服から装飾品、アートまで 総出品点数約130点
KCIの豊かなコレクションより選ばれた、18世紀から現代までのさまざまな衣服74点と装飾品15点を中心に、アート作品約40点を加え、約130点の作品で構成します。

本展のための新作アート作品
個展やグループ展で注目されている原田裕規は、近年取り組んでいるハワイ在住の日系アメリカ人をモデルにしたデジタルヒューマンの映像作品《Shadowing》を展示。そのほか本展の各章にアーティストたちの作品を展示します。

リリーステキストより

展覧会構成・主な出展作品

着ることにまつわる情熱や願望を表すキーワードで構成。
私たちとファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えます。
※特に表記の無い場合、京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵

1.自然にかえりたい
人類最初の衣服は、自然界からもたらされました。その記憶を引き継いでいるのか、私たちは毛皮の肌触りと温もりに酔いしれ、鳥の羽根で着飾り、色とりどりの花々に身を包みます。文明や技術が高度に発達した今日においても、自然に対する憧れや敬愛、身にまといたいという願望から多種多様な衣服が生み出されています。本展の始まりを飾るセクションとして、歴史の各時代に現れた動物素材や植物柄のファッションを展示。華やかな花柄が刺繍された18世紀の男性用ウエストコート、20世紀前半に流行した鳥の羽根やはく製が飾り付けられた帽子、毛皮不使用や環境保護を標榜するエコファーのコートなどに加えて、人間の毛髪を素材とした小谷元彦の作品を展示します

2.きれいになりたい
日々、美への憧れや挫折に翻弄される私たち。顔より大きく膨らんだ袖、締め上げられて S字型になったウエスト、歩けないほどに広がるスカート。「きれいになりたい」という願いは、ときに偏執的ともいえる造形への欲望を伴い、衣服の流行をつくりあげてきました。このセクションでは、19世紀の身体美の要を担ったコルセットや、布地の芸術
作品として卓越した造形で魅惑するクリストバル・バレンシアガなど20世紀中葉のオートクチュール作品を中心に展示。まだ見ぬシルエットを追求するヨウジ・ヤマモトやジル・サンダーなど現代ファッションとともに、衣服のかたちに現れた多様な「美しさ」の想像力をご紹介します。

3.ありのままでいたい
社会の中で様々な役割を担いつつ生きる私たちの、「ありのままでいたい」という願望。その切なくも慎ましい願いは、例えば 18 世紀末にフランス王妃マリー・アントワネットが好んだというシンプルな王妃風シュミーズ・ドレスから、あるいは平凡さを肯定的に容認する現代服のなかから、探り出すことができます。このセクションでは1990年代以降にプラダやヘルムート・ラングらが牽引した、自然体の体を主役にするミニマルなデザインの服や、ミニマル・ファッションの究極系とも表現できる、いわゆる「下着ファッション」を中心に展示。展示された服たちは、身近な友人との日常を切り取ったヴォルフガング・ティルマンスの写真や、現代社会を生きる女性のリアルを描写した松川朋奈の絵画と響き合います。

4.自由になりたい
国籍や階級など、様々なアイデンティティにより形成される「私らしさ」。そんな「らしさ」のお仕着せから逃れたい願望は、ときに衣服に託されます。ヴァージニア・ウルフは小説『オーランドー』(1928年)において、300年の時の中で性や身分を越境する主人公の変身譚を、度重なる衣服を「着がえる」描写とともに著しました。このセクションでは、アイデンティティの変容を描いた本作に触発されたコム・デ・ギャルソン 2020年春夏コレクション、コム・デ・ギャルソン オム・プリュス2020年春夏コレクション、川久保玲が衣装デザインを担当したウィーン国立歌劇場でのオペラ作品《Orlando》(2019年)の「オーランドー」三部作を一挙に紹介。異なる時代に制作された文学と衣服に通底する、アイデンティティの物語への普遍的な問いかけを探ります。

5.我を忘れたい
こんな服が着てみたいという願望、あの服を着たらどんな気持ちだろうという期待、はたまた欲しかった服に袖を通したときの高揚感。トモ・コイズミによるフリルいっぱいの愛らしい作品や、ロエベによるまるで唇に私の身体が乗っ取られてしまったかのような作品たちは、こうした服を着ることの一瞬のときめきや楽し
さを伝えてくれます。服は私たちに魔法をかける(服が私たちを魅了する)。ただ、そんな服もある瞬間には急に色褪せてみえ、私はまた別の新しい服を求めてしまいます。AKI IMONATA の《やどかりに「やど」をわたしてみる》に登場する「やど」を着替えるヤドカリたちに、私たちは人間の際限のない欲望の姿を仮託し、あるいはより深い生物の本能のつながりをみているのかもしれません。

リリーステキストより

主な出展アーティスト

※( )内は東京展の出品作品のデザイナー名

■ファッション
Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)、Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)、Bottega Veneta(ダニエル・リー)、Celine(フィービー・ファイロ)、Chanel(カール・ラガーフェルド)、Christian Dior(クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)、Comme des Garcons(川久保玲)、Comme des Garcons Homme Plus(川久保玲)、Gaultier Paris by sacai(ジャン=ポール・ゴルチエ、阿部千登勢)、Givenchy(アレクサンダー・マックイーン)、Helmut Lang(ヘルムート・ラング)、House of Worth(ジャン=フィリップ・ウォルト)、J.C. de Castelbajac(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック)、Jil Sander(ラフ・シモンズ)、Junya Watanabe(渡辺淳弥)、Kimhekim(キミンテ・キムヘキム)、Loewe(ジョナサン・アンダーソン)、Mame Kurogouchi(黒河内真衣子)、Maison Margiela(ジョン・ガリアーノ)、Nensi Dojaka(ネンシ・ドジョカ)、Noir Kei Ninomiya(二宮啓)、Noritaka Tatehana(舘鼻則孝)、Pierre Balmain(ピエール・バルマン)、Prada(ミウッチャ・プラダ)、Ryunosukeokazaki(岡﨑龍之祐)、Somarta(廣川玉枝)、Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)、Thierry Mugler(ティエリー・ミュグレー)、Tomo Koizumi(小泉智貴)、Viktor&Rolf(ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)、Yohji Yamamoto(山本耀司)、Yoshio Kubo(久保嘉男)ほか

■アート
AKI INOMATA、ヴォルフガング・ティルマンス、小谷元彦、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、松川朋奈、横山奈美

リリーステキストより

以下の写真はクリックで拡大します

東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットをプレゼント。18世紀から現代までの衣服作品を中心に展示し、“着ること”の意味の再考を促す内容。川久保玲・山本耀司・阿部千登勢などの作品も公開展覧会ポスター image courtesy of 東京オペラシティ アートギャラリー

■展覧会概要

展覧会名:LOVE ファッション─私を着がえるとき
展覧会名(英):Love Fashion: In Search of Myself
会期:2025年4月16日(水)~6月22日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1、2)
開館時間:11:00-19:00 ※入場は18:30まで
休館日:月曜日、5月7日(水)
※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館。
観覧料:入場料:一般1,600[1,400]円/大・高生 1,000[800]円/中学生以下無料
※同時開催「愛について 収蔵品展083 寺田コレクションより」、「project N 98 楊博」の入場料を含みます。
※[ ]内は各種割引料金。
※障害者手帳等をお持ちの方および付添1名は無料。
※割引の併用および入場料の払い戻しはできません。
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団、公益財団法人京都服飾文化研究財団(KCI)
協賛:NTT 都市開発リート投資法人
特別協力:株式会社ワコール
協力:株式会社七彩、株式会社ルシアン、ヤマト運輸株式会社、吉忠マネキン株式会社
助成:公益財団法人大林財団、スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
後援:在日スイス大使館


東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の入場チケットの抽選への応募はこちらから
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    向山裕二+笹田侑志+上野有里紗 / ULTRA STUDIOが設計した、東京の「残像の家」です。
    空間への愛着や所有の感覚を主題に計画されました。建築家は、心情の源泉を探求し、“個人的なイメージ群の蓄積”に焦点をあて設計しました。そして、空間を分断する“螺旋階段の黒い筒”を中央に配置し、全体に“装飾的要素としての色彩”を散りばめる建築を考案しました。

    空間を記述する方法はいくつかあるが、もっともオーソドックスなものは、幾何学的な構成やルールに込められた機能や構造、視覚的効果、または環境性能を解き明かし、それらがいかに合理的に、思慮深く配置されているかを説得的に語ることだ。こういった説明は、人びとの間で解釈を共有し、ズレのない建築像を与えてくれる。そして、多くの建築写真はそういった像を正確に捉えるものとして存在してきた。

    一方で、個人的な空間の経験を描写しようとすると、たとえ建築の専門家であっても断片的で曖昧な表現を避けることはできない。空間の記憶を思い出そうとすると、何気なく見たシーンや色、音や光の印象がぼんやりと脳裏に浮かぶ。このような個人的なイメージ群の蓄積があって初めて、人は空間に愛着を感じたり、自分のものとして捉えたりすることができるのではないだろうか。

    建築家によるテキストより

    外観の無表情とは対象的に、内部を特徴付けているのは象徴的な黒い筒による空間の分断だ。この大げさな代物は機能的にいえば螺旋階段として必要なものだが、見方によっては視線を遮る邪魔者のようにも映る。

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    建築家によるテキストより

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