神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案鳥瞰、南西側より見下ろす。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より歩道橋越しに見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、北西側の道路より見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502、バルコニー photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR -Hatanodai-」です。
幹線道路沿いでの計画です。建築家は、騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向しました。そして、“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案しました。
窓の無いソリッドなフォルムのRC壁により騒音やプライバシーから住環境を守るとともに、コンターのように刻んだ水平目地により幹線道路や歩道橋といった都市インフラと対峙する建築をヒューマンスケールに繋ぎとめることを試みた。
また、街区側に対しては柱梁の見えない壁構造により開放的な住戸を実現した。
計画敷地は環七通りに面しており、自動車の騒音や振動から住環境を守る必要がありました。
また通りの先の駅側へ渡る歩道橋にも近接しているため、階段やスロープも含めて通行者の視線に配慮する必要があります。
敷地面積に限りがあり、斜線制限や日影規制によって切り取られた建築ボリュームを前提に考えると、環七通り側にバルコニーや開口部を設けることは住環境としても平面計画としても得策で無いように思われました。
一方で、この敷地は環七通り沿いの歩道や直行する歩道橋を行き交う人に対して必ず目に入るランドマークとなり得る事や、建物の1階には店舗の計画を前提としている事からも、単に閉じるのではなく、街の一部として魅力のある表情を備える必要があると考えました。そこで、ソリッドなフォルムに対して70本の水平目地をコンター(CONTOUR)のように刻んだRC壁をメインファサードとした集合住宅を提案しました。
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神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案鳥瞰、南西側より見下ろす。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案俯瞰、南東側より5階バルコニーを見下ろす。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の歩道橋より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より歩道橋越しに見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、北西側の道路より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の歩道より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南東側の道路より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、バルコニー側の外壁の詳細 photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、バルコニー側の外壁の詳細 photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、ファサードの詳細 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より歩道橋越しに見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、住戸アプローチを見下ろす。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、住戸アプローチを見下ろす。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、住戸アプローチ部分の外壁の詳細 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチ部分のベンチ photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチ部分のベンチ photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチ部分のベンチ photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチ部分のベンチ photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチ部分のベンチ photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の歩道より見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の歩道より住戸アプローチを見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案住戸アプローチから歩道側を見る。 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案共用階段 photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案共用階段のサイン photo©nanako ono

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502住戸 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502住戸 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502、バルコニー photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案1階、住戸アプローチ、夜景 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南東側の道路より見る、夜景 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南東側の道路より見る、夜景 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の歩道より見る、夜景 photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案プロジェクト名や設計者名が書かれたプレート photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案1階平面図 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案2階、3階平面図 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案4階平面図 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階平面図 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案立面図、断面図、バルコニー展開図 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外壁についての解説 image©カミヤアーキテクツ

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案コンセプトダイアグラム image©カミヤアーキテクツ
以下、建築家によるテキストです。
環七通りに面して建つ集合住宅。
窓の無いソリッドなフォルムのRC壁により騒音やプライバシーから住環境を守るとともに、コンターのように刻んだ水平目地により幹線道路や歩道橋といった都市インフラと対峙する建築をヒューマンスケールに繋ぎとめることを試みた。
また、街区側に対しては柱梁の見えない壁構造により開放的な住戸を実現した。
計画敷地は環七通りに面しており、自動車の騒音や振動から住環境を守る必要がありました。
また通りの先の駅側へ渡る歩道橋にも近接しているため、階段やスロープも含めて通行者の視線に配慮する必要があります。
敷地面積に限りがあり、斜線制限や日影規制によって切り取られた建築ボリュームを前提に考えると、環七通り側にバルコニーや開口部を設けることは住環境としても平面計画としても得策で無いように思われました。
一方で、この敷地は環七通り沿いの歩道や直行する歩道橋を行き交う人に対して必ず目に入るランドマークとなり得る事や、建物の1階には店舗の計画を前提としている事からも、単に閉じるのではなく、街の一部として魅力のある表情を備える必要があると考えました。そこで、ソリッドなフォルムに対して70本の水平目地をコンター(CONTOUR)のように刻んだRC壁をメインファサードとした集合住宅を提案しました。
環七通り側からの騒音の制御とプライバシーの確保を、窓のないRC壁により実現するとともに、建物全体を柱梁の見えないRC壁構造とすることで、ほか三方の街区側に対しては開放的で明るい住空間を実現しました。
外壁に一定ピッチで刻み込んだ70本の水平目地により、幹線道路や歩道橋といった都市インフラと対峙する建築をヒューマンスケールな印象に繋ぎとめ、エントランス部分では積み木のようにせり出したファニチャーとすることで、佇む人を受け入れます。
また、開口部・手摺・打ち継ぎ・設備を目地に沿ってレイアウトすることで、集合住宅の構成要素を受け止めながらも、ソリッドなファサードとして一体感を高めました。幹線道路沿いに建つ集合住宅の課題に対して、都市を行き交う人々にとっては風景を、住戸に住まう人とっては快適な環境を生み出す、展開性・波及性のあるデザインとした。
■建築概要
題名:THE CONTOUR -Hatanodai-
所在地:東京都大田区上池台
主用途:1階 店舗、2~5階 集合住宅
設計:KAMIYA ARCHITECTS 担当/神谷修平、山口高広、小川真純、浅子雄祐
実施設計協働:村井一建築設計
構造設計:ASA
電気設備設計:EOS plus
機械設備設計:Gn設備設計
照明設計:杉尾篤照明設計事務所
施工:神興建設
構造:RC造
階数:地上5階
敷地面積:177.71㎡
建築面積:151.21㎡
延床面積:633.07㎡
設計:2021年3月~2023年2月
工事:2023年2月~2024年1月
竣工:2024年1月
写真:太田拓実、nanako ono