西澤徹夫と寶神尚史による”ラブラブショー”のためのインスタレーション
サムネイル:西澤徹夫と寶神尚史による

西澤徹夫と寶神尚史による”ラブラブショー”のためのインスタレーション

aomori-sakuhin001.jpg

aomori-sakuhin002.jpg

西澤徹夫寶神尚史が、青森県立美術館十和田市現代美術館で行われる展覧会”ラブラブショー“のためにデザインしたインスタレーションを画像とテキストによって紹介します。西澤と寶神はともに青木淳建築計画事務所在籍時に青森県立美術館を担当しており、その彼らが再び美術館に向き合い作品を制作するとのこと。

大きな鏡を利用して、館内のシークエンスを変えながら美術館の裏側にやって来るバスの到着を知らせるプロジェクトです。
青森県立美術館を担当した二人が、竣工4年目のリノベーションとして、もう一度この美術館の空間と向き合います。

以下、模型写真とプロジェクトの概要です。

aomori-sakuhin003.jpg


ラブラブショー 特別企画
西澤徹夫 × 寶神尚史 × アートシャトルバス

シャトルバスの案内と誘導を兼ねたインスタレーション。
現れては消えていくような一連のシーンの総体として、青森県立美術館はあります。この迷宮的な経験を少しだけ操作することで、ありえるかも知れない別の美術館の空間を出現させられないかと考えました。ここでは、45度に振られた2枚の鏡面壁が2回クランクする長い通路の両端に置かれます。これによって、今ある通路に直交するように架空の通路が現れ、美術館の裏側に停めたバスが表側から確認できるようになるのです。
45度という角度は、すべて直角グリッドで設計されているこの美術館に初めて持ち込まれたものです。にもかかわらず、4年経った美術館に溶け込み、視界の抜けを作り出します。新しく計画したシーンの経験が、そのままバスへの誘導という機能を持つことになります。これは、美術館の設計担当をした僕たちが、竣工後4年目のリノベーションとして再び美術館と向きあうプロジェクトでもあるのです。
2009年
鏡t5mm、ベニヤt12、木材、カッティングシート、バス内で配布するシール
■展覧会概要
青森県立美術館×十和田市現代美術館 ラブラブショー
会期:2009年12月12日 (土) – 2010年2月14日 (日)
会場:青森県立美術館・十和田市現代美術館

#西澤徹夫の関連記事

#インスタレーションの関連記事

この日更新したその他の記事

10+1のサイトの建築系ラジオr4が更新、中村竜治インタヴューなど

10+1のサイトの建築系ラジオr4が更新されています

10+1のウェブサイトの建築系ラジオr4が更新されています。
中村竜治インタヴュー1 コントロールされた形とコントロールされない形[中村竜治+松田達+天内大樹+櫻間裕子]
■建築新人戦2009インタヴュー1 建築新人戦2009とは[五十嵐太郎山田幸司槻橋修+建築新人戦参加学生]
の二本を聞くことができます。

長坂常/スキーマ建築計画のレクチャーが名古屋工業大学で開催[2009/11/20] 乾久美子がTASAKI(元田崎真珠)銀座店のファサードのデザインを担当 台湾のペチャクチャナイトでの石上純也と五十嵐太郎のプレゼン動画 オラファー・エリアソンのショートインタビュー(日本語)

オラファー・エリアソンのショートインタビューがKen-platzに掲載されています

アーティストのオラファー・エリアソンのショートインタビューがKen-platzに掲載されています。金沢21世紀美術館での展覧会について聞いています。

カルソ・セント・ジョンによる”ノッティンガム現代美術ギャラリー”

カルソ・セント・ジョンによる”ノッティンガム現代美術ギャラリー”の写真などがThe Architects’ Journalに掲載されています

カルソ・セント・ジョンが設計した”ノッティンガム現代美術ギャラリー“の写真が15枚と図面(PDF)が、The Architects’ Journalに掲載されています。オープンは2009年11月14日。公式サイトで図面や建設中の写真などを見ることができます。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。