SHARE 山口誠 / 山口誠デザインによる”Data Storage EXPO 2011″
以下、建築家によるテキストです。
東京ビックサイトで開催された、Data Storage EXPO 2011での展示ブースのデザイン。出展者は研究機関や企業などをクライアントとする、サーバーなどデータストレージ機器を扱うアメリカの企業です。
この展示会ではサーバーの背面での設定を変えながら、性能パフォーマンスをプレゼンテーションするということが重要でした。そこで多くの来場者が行き交う通路からみると、裏側にとても魅力的な価値が存在していることを認識できるように「裏」を可視化したいと思いました。赤い半透明なスクリーンを奥行きが浅い展示ブースに立てることで、あえてはっきりと「表」「裏」の空間となるように区切っています。出展企業のCIカラーである赤色に染まった「裏」の空間で行なわれているプレゼンテーションの様子が、「表」である通路側から印象強く見えます。