SHARE 東京都美術館が「Arts&Life:生きるための家」(仮称)展の出品作品となる建築提案を募集
東京都美術館が「Arts&Life:生きるための家」(仮称)展の出品作品となる建築提案を募集しています
東京都美術館が「Arts&Life:生きるための家」(仮称)展の出品作品となる建築提案を募集しています。審査員は、小嶋一浩、西沢立衛、平田晃久、藤本壮介、同美術館館長の真室佳武が努めるとの事。応募資格は「原則として、平成23 年4 月時点で教育機関に在籍しているか、卒業(修了)後5 年以内であること。」など。詳しくはリンク先でどうぞ。
平成24年度にリニューアルオープンする東京都美術館は、創造と共生の場となることを目指し、事業を展開します。
その取組のひとつである企画展第1 弾「Arts & Life:生きるための家」展では、私たちの生活の基盤である「住宅」に焦点をあてます。年間入場者数が200 万人を超える東京都美術館が企画する、初の建築展です。
「住宅」は単に生活を取り囲む空間として存在しているばかりでなく、そこに住む人の時間や記憶をも内包しているものです。「住宅」を設計すること、つまり、住空間を創造することはこれからの住まい方を思索する行為とも言えるでしょう。人 が生きていく上で、必要不可欠なものである「住宅」について、その新しいあり方を考えることは、自己と他者、世界との関係性を考え、問い直す作業にほかなりません。
東日本大震災を経て、私たちは、これまでの価値観を大きく揺さぶられています。特に、互いに助け合いながら、復興へのプロセスを歩む中で、家族のきずなや、地域コミュ
ニティの大切さを再認識しています。同時に、個人単位のプライバシーを重視した「住宅」のあり方を深く考えるようになりました。従来型の「住宅」を見直すこと、それは、
価値観が多様化する現在において、誰しもが切実に考えるべき課題と言えるでしょう。人とのつながりを維持することを第一としながら、「個」を確保し、心地よい空間が建
築として具現化された時、その「住宅」は東日本大震災を経た私たちの住宅像と重なるのではないでしょうか。
こうした状況を踏まえた上で、建築できることを前提としながらも、既存の発想を超える突破力のある、これからの「住宅」を募集します。