SHARE 乾久美子による京都府亀岡市の「みずのき美術館」の写真
乾久美子のウェブサイトに京都府亀岡市の「みずのき美術館」の写真が掲載されています
乾久美子のウェブサイトに京都府亀岡市の「みずのき美術館」の写真が8枚掲載されています。
町家の多くは、文化財というよりは、最低限の資材で建設されていたり、住民の都合に合わせて自由に改変されていたりというようなリアルな生活の道具である。そうしたリアルな町家は時に情けない風情を見せるのだが、それらをどのように扱うのかは景観論的に意見の分かれるところだろう。
福祉施設を運営する傍らアウトサイダーアートを長年見つめ、育ててきたクライアントは、本プロジェクトの町家にアウトサイダーアートと同様の質を感じ取ったのであろうか。
周辺地域の中でも比較的情けない部類に入る町家を購入して美術館へと改修することを発想した。私たちは彼らの意気込みやセンスに感動し、町家の記号性を極力排除しながらも町家のよさが引き立つような改修を試みている。