SHARE スタジオ・ムンバイによる「夏の家」が宮城県石巻市十八成浜に移築へ
スタジオ・ムンバイによる「夏の家」が宮城県石巻市十八成浜に移築されることになったそうです
スタジオ・ムンバイが設計・施工して、東京国立近代美術館の前庭に設置されていた「夏の家」が宮城県石巻市十八成浜に移築されることになったそうです。
2012年8月26日より、会期を延長して2013年5月26日まで、当館の前庭にて公開され、多くの来館者に親しまれてきた「夏の家 MOMAT Pavilion designed and built by Studio Mumbai」が、会期終了後、「牡鹿半島のみんなの家」として、宮城県石巻市十八成浜(くぐなりはま)に移設される運びとなりました。
設計者であるスタジオ・ムンバイの代表ビジョイ・ジェイン氏は、「夏の家」の設計・施工にあたり、東日本大震災の津波によって散り散りになってしまった多くの家が、再び寄り集まっていくという思いを込めており、また、かねてより、会期終了後も「夏の家」が人々に利用され続けることを望まれていました。そこでジェイン氏は、震災後、被災した方々が集える建物を設置する「みんなの家」プロジェクトを提案・実施している「帰心の会」(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)に声をかけ、同会の協力のもと、「夏の家」を被災地に移設し、引き続き利用してもらう計画をスタートさせました。そして、宮城県石巻市十八成浜の浜辺への移設が決定。建築家の城戸崎和佐氏とスタジオ・ムンバイが協働して具体的なプランを進めています。移設後は、集会や休憩の場、お祭りの拠点として、地元の方々に活用していただく予定です。