SHARE 田根剛らによるDGT architectsがバーゼルワールド2013でのシチズンのためにデザインした「frozen time」の写真
田根剛らによるDGT architectsがバーゼルワールド2013でのシチズンのためにデザインした「frozen time」の写真がdesignboomに掲載されています
田根剛らによるDGT architectsがバーゼルワールド2013でのシチズンのためにデザインした「frozen time」の写真が9枚、designboomに掲載されています。
以下は、シチズンのサイトに掲載されている作品概要です。
今回は、シチズンの原点であるムーブメント部品の「地板(ジイタ)」を使っています。「地板」は時計の基盤です。基盤なくして時計は動きません。地板とは、時計を動かすための動力のすべてを支える基盤部品です。
5万個の地板が浮遊する、静止した時計の空間、それを「Frozen Time(凍りついた時間)」と名付けました。動かない時計の地板の上に、動き続ける光が差し込み、動き続ける来訪者の中を、動くことのない空間が包みこみます。
シチズンの時計を考えたときに時間について考えました。「時間は光であり、光は時間である」。宇宙のはじまりは光のはじまりでもありました。光が生まれたとき全ての時間がはじまりました。光には眼に見える光と、眼に見えない光とがあります。同時に時間も眼に見える時間と眼では見えない時間とがあります。
地球の中にある生命の息吹や季節の移ろい、その全ては光によってもたらされ、その周期を測るように人間は概念としての「時間」または文明社会の中で「時間」を考えたのかも知れません。しかし、時間の本質は光にあります。光に反する影なくして、我々は時間を読むことが出来ませんでした。即ち、闇の世界では存在しないのかも知れません。光があるところに時間は生まれ、時間が存在するところに光がある。そんなことから時計の空間について考えはじめました。