SHARE 山田紗子による香川県三豊市の「港のロープハウス」の写真
山田紗子による香川県三豊市の「港のロープハウス」の写真が東京藝術大学美術学部建築科のウェブサイトに掲載されています
山田紗子による香川県三豊市の「港のロープハウス」の写真が5枚、東京藝術大学美術学部建築科のウェブサイトに掲載されています。
香川県三豊市にある須田港は、330人ほどの人びとが暮らす粟島の玄関口である。粟島が瀬戸内国際芸術祭2013の会場となり、現在使われているフェリー待合室の隣に、新しい待合スペースが新設されることになった。細長い三角形の敷地には新旧の待合室のほかに、駐輪場や三台の自動販売機、浄化槽などが設置され、ほんの少しの余剰スペースで、この待合所全体の空間を豊かにし、港のシンボルとなるような提案が求められた。
主に外装と内外のバッファゾーンをつくるようなプロジェクトだったので、物理的にも存在としても柔らかい素材はないかと考えていたところ、港で日常的に使われているロープが目に留まった。ロープの張り具合によって存在感が変化し、その密度によって港の風景に溶け込んでいく、不思議な存在感を持つ待合スペースになるといいと思った。