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秋田を拠点とし35年前から環境負荷の少ない住宅に取り組む建築家・西方里見を囲む座談会「寒冷地の建築実践から考えるエコロジー」が建築討論に掲載されています。座談会の参加者は西方里見・能作文徳・吉本憲生・川井操・辻琢磨。
西方里見
1951年秋田県能代市生まれ。建築家。1975年室蘭工業大学建築工学科卒業。1975年青野環境設計研究所を経て、1981年西方設計工房開所。1993年西方設計に組織変更。2008年「サスティナブル住宅賞」国土交通大臣賞、「東北建築賞」作品賞受賞(設計チーム木)、「JIA環境建築賞」優秀賞(設計チーム木)他受賞。主な著書に『最高の断熱・エコ住宅をつくる方法』、『「外断熱」が危ない!』、『プロとして恥をかかないためのゼロエネルギー住宅のつくり方』(ともにエクスナレッジ社)など。
建築家のリズ・オグブによるTEDでのトーク「ジェントリフィケーション(地域の高級化)が、住民の追い出しではなく癒しであったら?」の動画です。
リズ・オグブは「空間の公正さ」の実現に取り組んでいる建築家です。「空間の公正さ」とは、公正の判断には地理的要素があり、資産やサービスを平等に配分するのは基本的人権であるという考え方を指します。彼女はサンフランシスコで、「ジェントリフィケーション(地域の高級化)」が原因で起こる、開発と発展により地域から貧しい人が追い出されるという、よくあリすぎる話に異議を唱えます。彼女はこう問いかけます。「何故 文化の抹消と経済的手段を喪失することは免れぬことされるのでしょう?」そして開発業者や建築家、政策立案者にこう訴えます。「人々がこの地域、自分の家やコミュニティーといった、自分らしさを感じる場所で暮らし続けられるように、全力で取り組んでほしい」と。
建築家・美術研究者の砂山太一へのインタビュー「多様性の対極にあるデータを、寛容にならざるを得ない建築といかに接続させるか。」がAGCのウェブサイトに掲載されています。
砂山 太一 すなやま たいち
1980年京都府生まれ。2004年多摩美術大学彫刻学科諸材料専攻卒業、同年渡仏。建築学校にてコンピュータプログラミングを介して建築形態をつくりだす研究を行うとともに、建築設計事務所Jakob + Macfarlaneや構造設計事務所Bollinger + Grohmannで勤務・協働し、2011年帰国。2016年東京藝術大学大学院美術研究科建築(構造計画)研究領域博士後期課程学位取得。現在、東京と京都に設計制作スタジオをかまえつつ、京都市立芸術大学芸術学研究室において「芸術と社会」ゼミの他、現代芸術論、デザイン論講義を担当するなど理論的展開を行っている。
ランドスケープデザイナーの熊谷玄へのインタビュー「ランドスケープデザインに求められるおおらかさと謙虚さ。」がAGCのウェブサイトに掲載されています。
熊谷 玄 くまがい げん
1973年横浜生まれ。1994年ICS COLLGE OF ARTS卒業 。1995〜2001年Studio崔在銀。2002〜04年earthscape inc.を経て2009年3月より株式会社スタジオゲンクマガイ(STGK Inc.)代表。現在一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟理事/同事業セミナー委員、東京電機大学、愛知県立芸術大学で非常勤講師
大西麻貴+百田有希、能作淳平、魚谷繁礼、増田信吾+大坪克亘を取り上げた、TOTO通信2019年春号「客を招く間取り」のオンライン版が公開されています。
家の間取りは多様化している。
特徴的な間取りが次々と現れ、人の生き方や暮らし方の多様さを反映しているかのようだ。
一方で住まいの歴史を振り返ると、間取りには基本形があり、とりわけ座敷や応接間などの接客のスペースは、住宅の要でもあった。
その接客のスペースが、あまり見られなくなってきている。
それが現代のライフスタイルの潮流だとしても、まだ絶えたわけではない。
これから先、家を開き、社会との接点を住宅に求めるならば、接客文化から得られるヒントもあるにちがいない。
では、接客のためには、どのような建築をつくればよいのか。
座敷や応接間などの基本形は大切だが、それだけではない。
新しい試みも含めて、客を招く間取りを特集する。
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