SHARE 岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる大阪の住宅「階段の家」
以下、建築家によるテキストです。
敷地は大阪府和泉市、山を造成した大型の分譲宅地。道路から高さ2mほど上がったところが敷地となっている。
こういった場合、一般的なのはコンクリート製のボックスガレージと言われるものを先に作り、その上に家を建てる。しかし、この地を住まいと決めたクライアントは『家に入るときに外階段を使わずに入りたい!』と言うことが要望であった。
そこで考えたのがこの『階段の家』。
以前より大袈裟に土を触り構造物を作るボックスガレージの上に家を建てる事に違和感を感じていた。
道路からは高低差2m法面が存在する、その法面なりに家を考えられないか、造成を最小限に抑えるため法面なりに階段を作る、階段の途中にはさまざまなスペースを配置。
その全体に法面と同じ角度の屋根を架ける、自ずと家が現れた。
また、その階段はさまざまな高さのスペースをひとつの空間に繋げる、立体的なワンルームとなりクライアントのもう1つの要望『家族の距離感を大事にしたい!』と言う家となった。
■建築概要
建築地:大阪府和泉市
用途:住宅
構造・規模:木造一部RC造地下1階地上2階建て
敷地面積:210.02 m2
建築面積:85.65 m2
延べ床面積:96.17 m2
B1階床面積:52.37 m2
1階床面積:65.96 m2
2階床面積::26.49 m2
外壁:ガルバリウム鋼鈑
屋根:ガルバリウム鋼鈑
内部床:杉板・モルタル金コテ押エ
内部壁:タナクリーム塗
内部天井:ラワン合板
浴室:FRP防水(在来)
キッチン:造作キッチン