今治市伊東豊雄建築ミュージアムでの展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016」の会場写真
サムネイル:今治市伊東豊雄建築ミュージアムでの展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016」の会場写真

今治市伊東豊雄建築ミュージアムでの展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016」の会場写真

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all photos©中村絵

今治市伊東豊雄建築ミュージアムでの展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016」の会場写真です。

この地に日本初の建築ミュージアムとして開館した今治市伊東豊雄建築ミュージアムにて開催中の展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」は、今夏、展示を全面的にリニューアルします。本展では、伊東豊雄が塾長を務める伊東建築塾や神奈川大学曽我部・吉岡研究室が中心となり取り組んでいるプロジェクトを紹介するとともに、島の景色や人びとの営みを伝える写真や映像も展示します。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、展覧会についてのテキストです。


瀬戸内の美しい多島海の中央に位置する大三島は、人口約6,000人を有する、瀬戸内海で5番目に大きな島です。温暖な気候に恵まれ、みかんを中心とした農業が盛んで、冬から春にかけてはさまざまな種類の柑橘が景色を彩ります。また、島の中心部には日本総鎮守と呼ばれる大山祇神社が鎮座し、歴史ある「神の島」としても知られています。

この地に日本初の建築ミュージアムとして開館した今治市伊東豊雄建築ミュージアムにて開催中の展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」は、今夏、展示を全面的にリニューアルします。本展では、伊東豊雄が塾長を務める伊東建築塾や神奈川大学曽我部・吉岡研究室が中心となり取り組んでいるプロジェクトを紹介するとともに、島の景色や人びとの営みを伝える写真や映像も展示します。
太陽と海の恵みを享受しながら長い歴史を刻んできたこの島には、水と山に囲まれた美しい風景、潮風を浴びて育った柑橘、そして自然と共にある人びとの暮らしが、今もなお脈々と受け継がれています。ぜひ実際に大三島を訪れて、こうした島の魅力を堪能していただければ幸いです。

———————–

2011年に今治市伊東豊雄建築ミュージアムが開館して以降、度々大三島を訪れるようになりました。同時期に立ち上げた伊東建築塾の塾生たちも、島を訪れた際、自然に接して暮らす人びとの活き活きとした姿に心を打たれ、自主的に島に通うようになりました。島を訪れた人の多くが魅了されてしまうような不思議な力が、この地には確かに存在していると感じています。

私はこの大三島という素晴らしい地域に場所を定め、これから長い時間をかけて島づくりに取り組むことを決意しました。経済の豊かさよりも心の豊かさを求めるようになった今、私たちは地域に目を向け、自然に開かれた生活を考える時期を迎えています。地域の人びとと語りあい、一緒に新しいライフスタイルをつくることこそが、今求められているのです。

伊東豊雄

■展覧会概要
今治市伊東豊雄建築ミュージアム
日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016
会期:2016年7月3日(日)~2017年6月15日(木)
開館時間:9:00-17:00 
休館日:月曜日(祝日の場合は原則翌日振替)、年末(12/27-12/31)
会場:今治市伊東豊雄建築ミュージアム
〒794-1308 愛媛県今治市大三島町浦戸2418 
TEL: 0897-74-7220  FAX: 0897-74-7225
E-mail:info@tima-imabari.jp

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1965年、チリ、サンティアゴ生まれ。1989年チリ・カトリック大学卒業後、ヴェネチア建築大学で学ぶ。1995年にSmiljan Radić Arquitectoを開設。2009年よりAIA名誉会員。2001年チリ建築家協会35歳以下の最優秀国内建築家賞受賞。2015年Oris ACO Award受賞。主な作品に「サーぺンタイン・ギャラリー・パヴィリオン 2014」(イギリス、ロンドン/2014年)、「直角の詩に捧ぐ家」(チリ、ビルチェス/2012年)、「NAVE-パフォーミング・アーツ・ホール」(チリ、サンティアゴ/2015年)など。展覧会に、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2010年)、TOTOギャラリー・間25周年記念展「GLOBAL ENDS」(2010年)、銀座メゾンエルメス「クローゼットとマットレス」展(マルセラ・コレアと協働)(2013年)などがある。

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以下は、展覧会公式の概要。

モダニズムの巨匠、建築家ル・コルビュジエは、晩年に名作〈ロンシャンの礼拝堂とその建築群〉を計画しました。早稲田大学ル・コルビュジエ実測調査研究会は2013年度より〈ロンシャンの礼拝堂とその建築群〉の継続的調査を行なっています。早稲田大学の研究チームは礼拝堂完成後初めて、《巡礼者の家》と《司祭者の家》の実測調査を行い、さらに昨年には研究会を立ち上げ、礼拝堂本体の実測調査に着手しました。本展覧会では調査により制作した実測図を公開すると共に、《ロンシャンの礼拝堂》(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)に残されている、現場でル・コルビュジエが実際に使用した貴重な青写真を展示します。施工当時の建築家の息吹や、ロンシャンの丘全体との対話を感じることができると思います。会期中には現場の様子に詳しいジャン-フランソワ・マテ氏をロンシャンより招いて、シンポジウムも行います。

《ロンシャンの礼拝堂》の計画と同時期に、ル・コルビュジエのアトリエで学んだ吉阪隆正は、帰国後も早稲田大学建築学科で教鞭をとり、多くの建築家を育てました。滞仏中にル・コルビュジエのアトリエで吉阪自身が担当して描いた図面と日記帳を併せて展示し、ロンシャンの計画が始まろうとした当時、吉阪が何を学んだのかを探る手掛かりとしたいと思います。

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