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大津若果による書籍『隈研吾という身体 ―自らを語る』が発売。1月14日には隈と著者のトークも開催。

大津若果による書籍『隈研吾という身体 ―自らを語る』がamazonで発売されています。また2019年1月14日には隈研吾も登壇するトークセッションが開催されます

『隈研吾という身体』

国内外で数多くのプロジェクトを手がけ、現在、もっとも脚光を浴びている建築家、隈研吾の建築と思考を読み解く一冊。一般的には、建築家という職能は、パワフルで能動的(安藤忠雄)、アーティスティックで前衛的(磯崎新)、といった風に認識されているが、「負ける建築」を標榜する隈の建築思想の大きなキーワードは「受動性」である。隈においては、建築が受動的な行為であるのだが、その思考は一般の建築家イメージと真逆であり十分に理解されていない。そこで建築批評家の大津若果が、隈研吾の今日までの経歴と、数ある著作と建物とを結びつけて検討し、さらに隈自身にインタビューすることによって、隈研吾の旺盛な活動の中にひそむ受動的なバネ、つまり隈の創作に隠された発条を明らかにする。ノンフィクション的筆力と建築的ディテールの解説、さらには建築を取り巻く状況への批評性が見事に合わさった快作!

目次
序 隈と隈以外を分かつもの
第1章 建築は経済に従う――隈の幼年時代
第2章 身体的感性――隈の学生時代
第3章 生きている伝統木造
第4章 商品ではない建築を目指して――隈の地方時代
第5章 汎コンクリートから場所・素材・技術へ
第6章 コンピュータを身体化する
第7章 世界の環境に愛される建築――隈の海外時代

大津若果 おおつ・みずか
1975年、大阪生まれ。建築史、建築研究。早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程満期退学、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 論文博士(工学)。文化庁芸術家派遣在外研修員でメキシコに滞在。甲南大学、摂南大学理工学部建築学科 非常勤講師。博論「メキシコにおける機能主義建築と地域主義建築に関する研究──ルイス・バラガンとファン・オゴルマンを事例として」、『世界の名作住宅をたずねる ルイス・バラガンの家』(共著、新潮社)。

コールハースも参加して東京で行われた、自身の新書籍『elements of architecture』の刊行記念トークのレポート

レム・コールハースも参加して東京で行われた、自身の新書籍『elements of architecture』の刊行記念トークのレポートがkenchikuに掲載されています。

”『建築知識12月号』の特集「一生使えるサイズ辞典」が便利と話題 イラストを描くときなどにも重宝しそう」”(ねとらぼ)

”『建築知識12月号』の特集「一生使えるサイズ辞典」が便利と話題 イラストを描くときなどにも重宝しそう」”という記事が、ねとらぼに掲載されています。過去にも、イラストによる擬人化等で、建築法規を解説するなどの特集で、建築業界外からも注目されてきた建築知識ですが、今号も業界を越えて購買されているようです(2018/12/3時点、カテゴリー1位)。同様のコンテンツでも見せ方をコントロールすることで違った場所に届けられるという実例だと思います。

八島正年・八島夕子による書籍『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』のプレビュー
八島正年・八島夕子による書籍『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』のプレビュー

八島正年・八島夕子による書籍『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』をプレビューします。amazonでの販売ページはこちら

建築家夫婦のふだんの暮らしが垣間見えるエピソードに、写真やスケッチを添えて、日常の気づきやさまざまな工夫、住まい手との対話などから得た自然体で楽しく住まう知恵やコツをやさしく語ります。
時に頷き、時々クスッと笑える、そんな一冊。

コールハースによる、建築の要素に着目した新しい書籍『Elements of Architecture』

OMAのレム・コールハースによる、建築の要素に着目した新しい書籍『Elements of Architecture』がamazonで予約受付中です。発売は2018年10月25日を予定。こちらのサイトに中身の写真と日本語での簡単な紹介があります。

Architecture is a compelling mixture of stability and flux. In its solid forms, time and space collide, amalgamating distant influences, elements that have been around for over 5,000 years and others that were (re-)invented yesterday.

Elements of Architecture focuses on the fragments of the rich and complex architectural collage. Window, facade, balcony, corridor, fireplace, stair, escalator, elevator: The book seeks to excavate the micro-narratives of building detail. The result is no single history, but rather the web of origins, contaminations, similarities, and differences in architectural evolution, including the influence of technological advances, climactic adaptation, political calculation, economic contexts, regulatory requirements, and new digital regimes.

Derived from Koolhaas exhaustive and much-lauded exhibition at the 2014 Venice Architecture Biennale, this is an essential toolkit to understanding the pieces, parts, and fundamentals that comprise structure around the globe. Designed by Irma Boom, the book contains essays from Rem Koolhaas, Stephan Trueby, Manfredo di Robilant, and Jeffrey Inaba; interviews with Werner Sobek and Tony Fadell (of Nest); and an exclusive photo essay by Wolfgang Tillmans.

A mammoth undertaking: smashing open the last 100 years of architecture and ripping out its innards for forensic analysis.
— The Guardian

403・橋本健史による、長谷川豪とKGDVSの書籍『ビサイズ、ヒストリー:現代建築にとっての歴史』のレビュー「歴史の時代に向けて」

403architecture [dajiba]の橋本健史による、長谷川豪とケルステン・ゲールス、ダヴィッド・ファン・セーヴェレンの書籍『ビサイズ、ヒストリー:現代建築にとっての歴史』のレビュー「歴史の時代に向けて」が、建築討論に掲載されています。

建築関連法規の専門家として注目される建築家・佐久間悠による初の単著『事例と図でわかる 建物改修・活用のための建築法規』

建築関連法規の専門家として注目される建築家・佐久間悠による初の単著『事例と図でわかる 建物改修・活用のための建築法規』がamazonで予約受付中です

建築関連法規の専門家として注目され建築再構企画を主宰する建築家・佐久間悠による初の単著『事例と図でわかる 建物改修・活用のための建築法規』がamazonで予約受付中です。発売は2018年9月14日を予定。

中古物件を活用してシェアハウスや福祉施設、ホテル等の事業を始めたい!
ところが「建物の法律」を知らなければ無駄なコストがかかったり、違法建築になってしまう場合も。
「建物の法律家」である著者が相談を受けた実例をもとに、建物のリノベーションや活用でポイントになる建築関連法規を事業者向けにわかりやすく解説。
建物オーナー、テナント、設計者必読のリノベーション法律入門!

[主要目次]
はじめに──「建物の法律」の壁にぶつかる事業者たち

第I部 事業者も知らないと損をする! 改修・活用のための「建物の法律」
第II部 既存の建物を活用するための5つの基本ステップ
第III部 事例編

第1章 居住用施設への改修──シェアハウス、ゲストハウス、店舗付き住宅等
事例1-1:同じ「居住用」のつもりが・・・。用途変更の確認申請の基本(戸建て住宅→シェアハウス)
事例1-2:賃貸事業用に購入したゲストハウスが違法建築だった! (店舗付き住宅→ゲストハウス)
番外編1:木造3階建て住宅の改修(戸建て住宅→店舗付き住宅)

第2章 福祉系施設への改修──保育園、老人福祉施設、障害者支援施設
事例2-1:さまざまな規制を乗り越えて、保育施設を開業する(宝石店→保育園)
コラム1:保育施設の「建物の法律」3つのポイント
事例2-2:検査済証を取っていない物件の用途変更──協議と調査を積み重ねてクリアする(店舗兼マンション→デイサービス)
番外編2:確認申請不要な規模の用途変更(オフィスビルの一室→福祉施設)

第3章 商業系、宿泊施設、工場等への大規模な改修──オフィス、店舗、ホテルなど
事例3-1:融資は受けられる?コストを抑えた違法増築物件の是正計画(違法状態の事務所→適法状態の事務所)
コラム2:不動産取引や賃貸借契約の前に注意すべき、利害者間の調整
事例3-2:旧耐震の建物でもここまでできる! 構造も大規模にリノベーションしたビール工場(研修所→ビール工場)
事例3-3:法規をクリアしながら事業性を最大化する(事務所ビル→ホテル)

TOTO通信の2018年夏号(特集「移築のすすめ」)のオンライン版

TOTO通信の2018年夏号(特集「移築のすすめ」)のオンライン版が公開されています

TOTO通信の2018年夏号(特集「移築のすすめ」)のオンライン版が公開されています。

想い入れのある建物を残したいと思っても、その土地での開発計画など、
時には同じ場所では残せない事情がある。
そんなとき、やむをえず建物をこわす以外にも、検討したいのが、「移築」という道。
木造は、一度解体しても、また別の場所で組み立てることができるため、昔から日本では、移築が行われてきた。
それは今でも実践されており、さまざまな記憶や技術の継承に役立っている。
既存の建物を生かすことが求められる時代だからこそ、忘れられかけている「移築」という選択肢を見直したい。
新しい手法にも注目し、現代における「移築」の可能性を考える。

石川初の新しい書籍『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること』

石川初の新しい書籍『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること』がamazonで発売されています

石川初の新しい書籍『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること』がamazonで発売されています。

地上は愉快でたくましい生存のスキルで満ちている!

自然と人、それぞれの仕組みと事情のままならなさを受け入れ両者を橋渡しする〈ランドスケープ的思考〉という新しい道具。その使い方と楽しみ方をここに伝えよう。

山間の農家で遭遇する巧みな工作(ファブリケーション)スキルをもつおじいさん「1 FAB-G」、GPSで記録した「軌跡ログ」を手に地図師となった私「4 地形と移動」、不寛容なベンチから見える都市と公園の関係「5 ベンチの攻撃」……。前方後円墳や平城京跡の観察から自宅の庭いじりまで、時間、スケール、事象を絶え間なく往還する〈地上学〉へ!

青木弘司や能作淳平らの作品を取り上げた、TOTO通信2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版

青木弘司や能作淳平らの作品を取り上げた、TOTO通信2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版が公開されています

青木弘司能作淳平らの作品を取り上げた、TOTO通信2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版が公開されています。

箱の中に箱、そしてさらに箱。
入れ子というと、やや観念的な印象を受けるかもしれない。
しかし、実用的なところもあるのではないか。
内側の箱は、外側の箱に守られているから、
時には暖かくもなるし、プライバシーの確保にもつながる。
壁がふたつあれば、たとえば厚い断熱層と薄いシームレスな境界とに、
役割を分けることもできるだろう。
今までひとつだったものを分けてみることで、
新しい表現や、多様な住まい方が見出せるのではないか。
強い幾何学的な形式にとらわれることなく、
素直に入れ子のメリットを考えてみたい。

田中智之による書籍『階段空間の解体新書』のプレビュー
田中智之による書籍『階段空間の解体新書』のプレビュー

田中智之による書籍『階段空間の解体新書』をプレビューします。

青ペン1本で描く空間解剖図、なぜ、これほどまでに私たちを魅了するのか?
階段は床や窓とならび、建築を形づくる重要な要素のひとつである。
本書は、建築家が進化させてきた階段空間の構成やディテールに着目し、そこに秘められた設計思想を田中智之による空間解剖図(通称:タナパー)によって読み解くもの。
土浦亀城邸、日生劇場、多摩美術大学図書館、サヴォワ邸、ミュラー邸など有名建築のほか、無限に拡張する新宿駅、渋谷駅、東京駅など“巨大動線体”も収録。ここで展開されるドローイングは、精緻さと想像力を膨らませる多様さを併せ持ち、見るものの心を奪う。
待望の“タナパー”本!

中身のプレビュー画像は以下でどうぞ。

長谷川豪、歴史家・加藤耕一、太田佳代子(モデレーター)が参加するトークイベント(書籍『現代建築にとっての歴史』刊行記念)が開催

長谷川豪、歴史家・加藤耕一、太田佳代子(モデレーター)が参加するトークイベント(書籍『現代建築にとっての歴史』刊行記念)が開催されます

長谷川豪、歴史家・加藤耕一、太田佳代子(モデレーター)が参加するトークイベント(書籍『現代建築にとっての歴史』刊行記念)が開催されます。開催日は2018年6月25日。参加には開催書店のオンラインショップで書籍購入の必要あり。

建築家 長谷川豪氏とベルギーを拠点に活動する建築ユニット OFFICEのケルステン・ゲールス、ダヴィッド・ファン・セーヴェレンが試みた、建築の歴史と自作との対話空間としての書籍『Besides, History:現代建築にとっての歴史』(鹿島出版会)の刊行を記念したトークイベントを開催いたします。

長谷川豪氏と西洋建築史を専門とする歴史家 加藤耕一氏が「現代建築にとっての歴史」について議論します。議論するテーマは「歴史をつかう」「ポスト・ポスト・モダニズム?」「素材」「民兵」「大衆性vs作家性」を予定しています。モデレーターに建築編集者・キュレーターの太田佳代子氏をお迎えします。

長谷川豪、ケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンによる書籍『Besides, History:現代建築にとっての歴史』

長谷川豪、ケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンによる書籍『Besides, History:現代建築にとっての歴史』がamazonで予約受付中です

長谷川豪ケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンによる書籍『Besides, History:現代建築にとっての歴史』がamazonで予約受付中です。発売は2018年6月15日を予定。

世界が注目する2組の若手建築家、長谷川豪とOFFICEケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンが描写する自作と歴史の関係。

今日の建築設計の現場において「歴史」というものは一体どのような役割を果たすのか。
長谷川豪、ケルステン・ゲールス、ダヴィッド・ファン・セーヴェレンは、過去の建築作品と互いの作品を読み解き、描写し、翻訳し、流用することによって、それらが織りなす星座を見つけ、意味を紡ぎだす。そして、それぞれの星座がささやきはじめる。
こうして歴史は設計に生かされる資源へと変容する。

世界が注目する2組の若手建築家、長谷川豪とOFFICEケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンが、アンドレア・パラーディオ、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、グンナール・アスプルンド、アルド・ロッシ、坂本一成らの作品と自身らの作品の関係性を多数のドローイングを用いて示す。
本書は2017年5月にカナダ建築センターで開催された展覧会のカタログとして制作された。展覧会の様子はバス・プリンセンの写真で本書に記録されている。

新関謙一郎の建築設計図集『NIIZEKI STUDIO 建築設計図集』の中身プレビュー
新関謙一郎の建築設計図集『NIIZEKI STUDIO 建築設計図集』の中身プレビュー

新関謙一郎の建築設計図集『NIIZEKI STUDIO 建築設計図集』の中身をプレビューします。2018年5月25日発売予定。編集者のサイトには書籍制作の背景も掲載されています。

一見すると閉じた形態の外観からは想像がつかない、きめ細かく作り込まれた構成とやわらかく大らかな内部空間をもち、その圧倒的な美しさと、その類稀な才能から、多くの設計者を惹きつけてやまない新関謙一郎氏(NIIZEKI STUDIO主宰)。これまで雑誌での作品発表はあるものの、メディアでは決して多くを語ることなく知る人ぞ知る存在であった。
そんな新関が、今回満を持して、これまでの作品の中から自ら一つひとつ丁寧に選び出した12の建築をもとに、写真と図面を豊富に掲載した設計図集を刊行する――。
新関自身の手によって、本になったときどのように見えるかまでサンプルをつくって入念に検討され、図面は意図を明確にするためにその多くを新たに描き起こし、写真との関係を紡ぎ出す。このような丹念な作業の連続により、“建築が在る”ことの意味を重層させた新関のモノグラフとなっている。

絵本『ちいさいおうち』の展覧会が、表参道のスパイラルで開催

絵本『ちいさいおうち』の展覧会が、表参道のスパイラルで開催されます

絵本『ちいさいおうち』の展覧会が、表参道のスパイラルで開催されます。会期は2018年5月15日~5月27日。

ヴァージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』を覚えていますか…。

1942年にアメリカで出版された『ちいさいおうち』は1954年に日本に紹介され、今も世界中で多くの子どもたちに読み継がれています。その作者であるヴァージニア・リー・バートンは、1909年マサチューセッツ州の小さな町に生まれました。この絵本は、実際にバートンが彫刻家の夫と暮らした、ボストン北東の小さな半島ケープアンの家がモデルとなりました。物語の主人公は田園風景の中に佇む“ちいさいおうち”。その家の周りが開発の嵐によって大都会へと変貌し、“ちいさいおうち”はビルの間に取り残され、暗い不幸な時代を過ごします。
しかし、やがて再び田舎の美しい風景の中に移され、幸せと輝きを取り戻します。20世紀の都市化・工業化による時代の変遷を描いたこの物語は自然や生命の大切さを伝えています。バートンのメッセージは、発行されて70年を過ぎ、子どもたちの育つ環境が大きく変化する中、人々の心になお一層強く訴えかけてきます。
彼女は絵本作家としてだけでなく、テキスタイルやグラフィックの世界でも活躍しました。産業革命に湧くアメリカ社会の中で失われつつあったクラフトワークや日常の生活の中から生まれる素朴なデザインを大切にしたい、とバートンが中心となって立ち上げた芸術集団、フォリーコーブ・デザイナーズは、全米において一世を風靡し、その作品は大手デパートや、展覧会で次々に称賛を浴びました。
精力的にその才能を開花させたバートンの生涯を追い、彼女が大切にした素朴な郊外の自然や街を訪ね、手仕事による作品の数々とともに、豊かな創造と発想の源泉に触れたいと思います。

青木弘司・能作淳平・大井鉄也・三宅正浩+吉本英正の作品が特集されているTOTO通信の2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版

青木弘司・能作淳平・大井鉄也・三宅正浩+吉本英正の作品が特集されているTOTO通信の2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版が公開されています

青木弘司能作淳平大井鉄也三宅正浩+吉本英正の作品が特集されているTOTO通信の2018年春号「特集:入れ子の家」のオンライン版が公開されています。

箱の中に箱、そしてさらに箱。
入れ子というと、やや観念的な印象を受けるかもしれない。
しかし、実用的なところもあるのではないか。
内側の箱は、外側の箱に守られているから、
時には暖かくもなるし、プライバシーの確保にもつながる。
壁がふたつあれば、たとえば厚い断熱層と薄いシームレスな境界とに、
役割を分けることもできるだろう。
今までひとつだったものを分けてみることで、
新しい表現や、多様な住まい方が見出せるのではないか。
強い幾何学的な形式にとらわれることなく、
素直に入れ子のメリットを考えてみたい。

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