book『残すべき建築: モダニズム建築は何を求めたのか』

書籍『残すべき建築: モダニズム建築は何を求めたのか』がamazonで発売されています

書籍『残すべき建築: モダニズム建築は何を求めたのか』がamazonで発売されています。著者は松隈洋です。

保存運動が行われながら取り壊しが決定した歌舞伎座や東京中央郵便局など、1920年代~60年代に建てられた近代建築が相次いで姿を消している。市民に憩いの場を提供し、愛されてきた京都会館も、設計者が意図した景観が損なわれる形で改修工事が進められている。一方で東京駅が華々しく復元されるなど、過去の建築に対する再評価の動きはある。しかし、一時代前の近代建築は、素材の劣化や用途の変化により、経済効率のよい高層建築に建て替えられることが多く、我々の生活基盤を築き上げたという存在価値は軽視されているのが現状だ。本書では、真の評価が定まる前に絶滅の危機に瀕している近代建築のうち、後世に残すべき36例を取り上げ、設計時の時代背景や設計者の意図を交えて解説。建築を学ぶ学生や若い建築家、建築に興味がある一般を対象に、近代建築がおかれた現状について考察する入門書とする。

残すべき建築: モダニズム建築は何を求めたのか
松隈 洋
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松田達+林野紀子による石川県の「JAISTギャラリー」の写真

松田達+林野紀子が設計した石川県の「JAISTギャラリー」の写真が松田達のウェブサイトに掲載されています

松田達と林野紀子が設計した石川県の「JAISTギャラリー」の写真が9枚、松田達のウェブサイトに掲載されています。

世界有数のパズルコレクションの展示ギャラリー。既存の大学建物のエントランスホールに、多様なコレクションを陳列する展示空間、子供がパズルを自由に手に取って遊べる空間、パズルや資料を保存・整理するための空間が求められた。
展示空間の規模的条件と展示のための最適寸法から、300mm立方のキューブを基本単位として選び取り、それらを5つ組み合わせた「Nペンタキューブ」を基本ユニットとして採用した。Nペンタキューブ144個による、8x9x10の巨大な直方体の箱詰めパズルを想定し、アルゴリズムを用いて解いた。完成形の直方体を12のパーツに分解し、ギャラリー空間に再配置した。
空間は同型のユニットから出来上がりつつ、無数の組み合わせを提示する。来館者はパズルの空間に入り込み、自由に探索しながらパズルと空間のルールを身体で体験しながら解いていくことになる。我々はパズルと建築の複合した空間の可能性を模索した。

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