長坂常 / スキーマ建築計画が会場構成を手掛けた、ロンドンでの展示会「MR PORTER × BEAMS exhibition@London」

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all photos©Ben Broomfield for MR PORTER

長坂常 / スキーマ建築計画が会場構成を手掛けた、ロンドンでの展示会「MR PORTER × BEAMS exhibition@London」です。

世界中から独自の視点でセレクトしたアイテムを日本に伝えてきたBEAMSは、今年40周年を迎えた。今回、日本の感覚と優れた縫製・加工技術を持ったジャパンブランドを世界に発信するプロジェクトとして、イギリスを拠点とする世界最大のメンズスタイルオンラインサイトMR PORTERと協同でロンドンコレクションに公式出展。その際の展示会の会場構成を行った。商品を見せるだけではなく、その活動自体の印象を強くするためにも、インスタレーション性をもとめられた。
そこで、我々は、本来用途の異なる服を乾かす物干しを使って、服を見せるインスタレーションを計画した。
物干しとはある意味、日本の下町の原風景でもあり、その各々のパイプの高さ、長さを調整し、パイプが絡み合う「物干しの森」を作り、そこにアジアを象徴する蛍光灯を施し、演出を行った。

書籍『特集:KINO architects/木下昌大建築設計事務所 KJ 2016年1月号』のプレビュー

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KINO architects/木下昌大建築設計事務所を特集した書籍『特集:KINO architects/木下昌大建築設計事務所 KJ 2016年1月号』をプレビューします。

「最適化する建築」とは、建築が内包する空間とその建築を取り巻く環境を、人間が活動するために最適な状態にかえる行為の過程全体、あるいは一部のこと。また、そのような行為によって作られた構造物そのものを指す。/木下昌大

大学で建築を学び始めたころ、既に日本ではバブルが崩壊し、建設行為が必ずしも肯定的に受け入れられなくなっていました。しかし、建設行為に逆風が吹く中でこそ、建築家が果たすべき役割があるのではないかと考えました。

建築がつくられる時、そこには多くの与条件が存在します。その建築で何が行われるのか?かけられる予算はいくらか?いつまでに必要なのか?周辺環境に与える影響は?法的な制限は?何年間使用されるのか?費用対効果は?などなど…これら多くの与件を切り捨てることなくすくい上げたうえで、それでもなお人の心を動かす「建築」はいかに可能だろうか?

この問いに応える理想の建築の姿を「最適化する建築」と呼び、その実現を目指しています。

この特集号では、「最適化する建築」を求めた結果実現した13のプロジェクトを中心に紹介し、これまで手がけた32のプロジェクトのリストも掲載しています。それぞれのプロジェクトには、各々異なる与件があり、その与件から導かれた姿があります。与件がどのように「建築」へと昇華されていったのか、もしくは、「建築」がどのようにその内外の環境を最適化しているのかをご覧いただければ幸いです。

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