二俣公一 / ケース・リアルが設計した、千葉の「東大和田の家」です。
小川が流れる、竹林の麓での木造住宅の計画。写真家である施主がその小川を気に入って選んだ場所で、敷地は常にせせらぎが聞こえる環境であった。そこで、建物のボリュームをこの小川に沿うように配置し、長さのある2層のボリュームとした。これによりすべての居室から小川を眺められると共に、その音を感じることが出来るようになっている。また、施主の仕事場も兼ねるこの住宅は、2階にその作業スペース、1階に住居スペースを構える。計画ではこれらが大きな吹き抜けを介して繋がるようにすることで、それぞれの空気が緩やかに続くことを考えた。さらに、その吹き抜けとなっているリビングの延長でデッキを川へと張り伸ばし、周辺環境の良さを、最大限この住宅に取り込むことを目指した。