著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能に

著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能になっています

著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能になっています。石上純也らの「Visitor center at Park Vijversburg」の写真やOMAやBIG、ヘルツォークなどの近作の写真が多数閲覧できるのでおススメです。

アイゼンマン、モネオ、ヘンリー・N・コブが参加した、ハーバード大でのシンポ「How Will Architecture Be Conceived?」の動画

ピーター・アイゼンマン、ラファエル・モネオ、ヘンリー・N・コブ(イオ・ミン・ペイと共同で事務所を運営した人物)が参加した、ハーバード大学でのシンポ「How Will Architecture Be Conceived?」の動画です。2018年4月13日に行われたものです。

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真など

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真などが公式サイトに掲載されています

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真などが8枚、公式サイトに掲載されています。朝日新聞のサイトには動画と写真が掲載されています。毎日新聞のサイトには乾のコメントも紹介されています。
2011年3月にプロポーザルにて乾が最優秀者に選ばれたことが発表されました。
以下は、乾のウェブサイトに掲載されている同プロジェクトのコンセプトです(リンク先ではCG画像が閲覧できます)。

延岡駅周辺整備計画は単なる駅前再開発ではなく、鉄道駅の再整備をきっかけとして駅周辺の街が再生されることが望まれている。こうした街作りはプロジェクトの総体があらかじめ決まるようなことにはならない。街の再生のために必要な「出来事」は一体なんなのかというような事柄を、多くの人の力と共に検討していることです。自由通路の架け替えや、駅の改修や増築などのハード整備は出来事のひとつとして重要な役割を担っているが、それが目的化することのないように、できるかぎり規模を抑える事を考えています。
また、これまでの駅再開発では商業の誘致を目玉に据えた計画にすることが一般的であったが、郊外型の大規模な商業施設に比較してサービスの質・量ともに劣る駅商業ビルはことごとくテナントの撤退の憂き目にあっているのが現実です。こうした厳しい現実に向き合いつつ、それでも駅を中心とした街で人が充実した時間を過ごせるようにするために、本プロジェクトでは駅に商業ではなく市民活動の場を集めることとした。ちなみに市民活動と言っても、メンバーの内輪におりて楽しんでいるようなタイプではなく、メンバー以外の人をもてなす、新しい公共の担い手のようなタイプを想定しています。そうした活動を集めることで、さまざまな人に意味のある時間や場所を提供しようとしています。つまり、駅に駅以上の機能やイメージを担わせるのだが、それにより駅を中心とした街に人があつまるきっかけをつくろうとしています。こうしたシナリオを下書きしたのは、コミュニティ・デザインの専門家です。彼らは市民とのワークショップやヒアリングを通して、駅や駅周辺で展開するのにマッチした市民活動のあり方を探りつつあります。
私たちには、駅の機能性向上を図ると共に、コミュニティ・デザインの専門家と市民との間で醸成される新しい駅利用の考え方を踏まえた柔軟な器をデザインすることが求められています。また、既存の街生態をそっと下支えするような駅のあり方を考えることも望まれています。

勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」
勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」 photo courtesy of 勝野大樹 / 建築研究所フォーラム
勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」 photo courtesy of 勝野大樹 / 建築研究所フォーラム

勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」です。

 長野県伊那市に建つ共同オフィス。2組の利用者が入居可能で、本建物の北側に同時期に建設された事務所併用住宅の2棟とあわせて、創業支援や地域活性化などの観点から計画された伊那市の公共建築である。設計に際しては、入居者が敷地の南東にひろがる塩見岳や仙丈ヶ岳といった山々に代表される「伊那市の環境」を積極的に感じられるような、あるいは「伊那市の環境」を活かすような建物を目指して設計を行った。
 平面計画においては、L字型の平面を採用し、L字型の先端に外部に大きく開いた事務室を配置し、L字型の中央に緩衝スペースとしての共用スペースを設けることで、それぞれの事務室における開放性とプライバシーを両立させた。外部環境に対しては、周辺に視線が抜けるように開口部を注意深く配置したり、建物の周囲に半屋外の土間スペースをめぐらせるなどすることで、入居者の活動と伊那市の環境が有機的に結びつくような工夫をした。
 なお、本建物は伊那市の一般競争入札にて受注した設計監理業務である。伊那市の意向を踏まえながらも、行政的に平準化された事務所空間とは異なる、我々なりの提案-構造と意匠を兼ねたあらわしの天井や大きなガラス欄間、家具の引手等への伊那市産カラマツ材の使用など-を積極的に行い、行政や工務店と対話を重ねたうえで実現させた建物である。

戸川賢木 / SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」
戸川賢木 / SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」 photo©橘薫

戸川賢木 / 一級建築士事務所SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」です。

空き家問題が顕在化して久しい。この住まいもその過渡期にあると言えるかもしれない。
本計画は、旧東海道沿いに建つ住宅の部分改修である。南北に隣家が密接し東に道路と接続した東西に長い形状をしている。母屋が建築されたのは約60年前。夫婦は家族繁栄を夢見てこの地に腰を据えた。家族が増え、商店を構え、その都度増築を繰り返し今の建物外形が構築された。そして時は経ち、家族は一人また一人と独立し、夫婦は長寿を全うした。商売も畳み、この地には夫婦の想いを継いだ還暦を待つ男性が一人で暮らしている。
これら系譜から現状の住まいの様々な問題が浮き彫りとなる。当時の家族を許容した部屋数の多さ、その部屋数と隣家から圧迫された採光の乏しい居室、通風の取りにくさ、旧仕様による建物の構造や断熱性能。
改修の視点は、部屋数を減らし男性単身者の住まいにスケールを合わせると言う単純なものである。

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