隈研吾による、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真

隈研吾のウェブサイトに、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真が10枚掲載されています。

明治時代の日本の人の情熱を今に伝える世界遺産、富岡製糸場の街にふさわしい、ヒューマンで開かれた市庁舎を作った。鉄道の駅前、富岡製糸場へ向かう経路上にある立地を生かし、分棟型で、棟と棟の間を通り抜けできる、ストリート型の公共建築を実現した。「小さな屋根の集まり」としての分棟型建築とし、大きく張り出した庇は、日よけや雨やどりの空間としてストリートにやわらかさと躍動感を与えている。二重の勾配屋根の間に、通風・遮光の高窓をとる形式は、養蚕の街富岡に伝わる越屋根からヒントを得た。外装には、表裏で素材の異なるアルミと木をハイブリッドにしたルーバーを使用し、雁行するストリートを行き交う人々は、ファサードの多様な質感とリズムを楽しむことができる。

ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポート(日本語)

ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポートが、公開されています。写真も多数掲載。執筆したのは『「物乞い」の行為をデザインする』でもネット上の注目を集めたデザインリサーチャーの木原共です。
彼らのアプローチを見ていて、過去に青木健が公開した、新国立競技場問題を議論するためのシミュレーションサイト「myscape.jp」というものがあり(弊サイトの特集ページで1500件以上のいいね!を集めるなど注目されました)、建築家が習得した技術を自身の作品とは異なる形で社会に提供する事例として近いものを感じました。フォレンジック・アーキテクチャーは、今後、建築を学んだ人たちの生き方としても示唆的な活動をしているようにも見えます。

深澤直人ディレクションの、21_21で始まった展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」の会場動画

深澤直人ディレクションの、21_21で始まった展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」の会場動画です。

以下は公式サイトによる概要です。

1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて『民藝』と名づけました。
民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。

地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい時代のエネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。

本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。

さらに、柳 宗悦が著した「日本民藝館案内」や心の内を短い句で表現した「心偈(こころうた)」、柳 宗理がレイアウトを手がけた機関誌『民藝』の表紙、民藝運動初期のものづくりの様子が収められた「民藝運動フィルムアーカイブ」などを通して、民藝の歩みを振り返ります。
最後に、日本各地で民藝を受け継ぐ現代のつくり手による品々も紹介し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていきます。

八板建築設計事務所が受託候補者に選ばれた、横浜市の「都岡小学校建替え」プロポの提案書が公開

八板建築設計事務所が受託候補者に選ばれた、横浜市の「都岡小学校建替え」プロポの提案書が公開されています。実施概要・結果のPDFはこちらに

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