江藤健太アトリエが設計した、宮崎・東臼杵郡門川町の住宅「門川の家」です。
敷地は宮崎県東臼杵郡門川町に位置する。周辺には残された田園や山の風景、住宅群がポツポツと現存し比較的開けた環境の良い場所であったが、予算的に建築主体工事費を一千万円台に抑える必要があり、形状の単純化や構造的に木造での計画が必須であった。
4人家族の建て主は、高齢の親や親戚、兄弟やその子供達、親友などを休日招いて大勢で集まる。その「集まる」という習慣に対し、家の中心に大きなホールを作成し多様な居場所を住宅内部に点在させようと考えた。
小さな家の中心に大きな吹抜けホールを設ける事で、多人数が集ってそれぞれが心地の良い距離感や居場所を見つけ出す。公園の様なフィールドと遊具のような拠り所を住宅内部に組み込み、そのつながり合う場所で新しい年代の家族のコミュニケーションのあり方を活性化させる事を意図した。