高橋勝建築設計事務所一級建築士事務所が設計した、京都の「深草の工房住宅」です。
京都市内にある木工職人と漆職人のご夫婦のための工房住宅である。
クライアントと土地探しからはじめて、数年にわたり何箇所かの候補地で検討をくりかえしながら、最終的にクライアントにより見つけられたのは市街地近くにも関わらず静かで緑の多い場所で、北側には筍畑のために整備された気持ちの良い竹林があり、素晴らしい借景が期待できる敷地であった。
しかしこの敷地はの大半は土砂災害特別警戒区域に含まれる事や、京都市の景観条例等多くの建築的規制があり、大きな予条件となった。私達はこれらの規制をネガティブなだけの受け止めではなく、逆に、工房住宅が故の要望や周囲の景観条件と上手く組合せる事でこの風景にふさわしい、クライアント夫妻の生活スタイルに合った職住一体の暮らしを静かに、快適に過ごせる家ができるのではないかと考えた。