ペデビージャ・アーキテクツのウェブサイトに、イタリア北部・ブレッサノーネの酒場「Dechantei」の写真が15枚掲載されています。こちらの宿泊施設のプロジェクトも見ごたえがあります。ペデビージャ・アーキテクツは、イタリアのブルニコという、オーストリア近くの街を拠点としている建築設計事務所。ドイツ語圏の建築に遊び心が込められたようなデザインが特徴的です。ブルニコはwikipediaによれば「住民の約82%がドイツ語話者」の街なのだそう。
トラフが建築の設計監修と展示計画を含む内装設計を手掛けた、東京・町田市の「Snoopy Museum Tokyo」の写真が22枚、公開されています。建築設計を手掛けたのはレジファインクリエイト。施設の公式サイトはこちら。
世界唯一のシュルツ美術館(アメリカ・カリフォルニア州)公式サテライト、スヌーピーミュージアム。六本木から南町田グランベリーパーク内への移転・再オープンにあたり、建築の設計監修と展示計画を含む内装設計を手掛けた。鶴間公園を臨む地上3階建ての施設は、前ミュージアムの約二倍の広さを誇り、ゆったりと過ごせる。作者や作品をより深く理解でき、キャラクターの世界に浸れるユニークな空間が求められた。
ミュージアムではアイコニックな円形エントランスをくぐると、来場者を迎え入れる受付、そこから3階展示室に上がり、キャラクターのサインを追って 2階展示室、1階ショップをたどる順路とした。3階では五角形の部屋に投影される映像が来館者を出迎え、緩やかに仕切られた空間に作者の紹介ゾーンや色彩豊かな展示が、映像の部屋を取り囲むように配される。屋外の緑を望む3階テラスには、コミックに登場するゴルフシーンを背景にした撮影スポットが現れる。2階に降りると、白いタイルを敷き詰めたほの暗い部屋に、横たわる巨大なスヌーピーが厳かな印象を与える。そこから原画が並ぶ部屋、ウッドストックをフィーチャーした黄色の空間へと続き、緩急のある展示構成とした。1階のショップには、作家の手描きラインを活かした什器や、天井と同じ高さの壁面棚を配置し、中央に立つシンボルツリーが平面から飛び出したようなコミックの世界観を強調する。
作家の書斎を思わせる展示エリア、スケールアウトしたキャラクター、その特徴を抽象化した素材や色など、スヌーピーの世界を築く要素をちりばめて再解釈した。来場者が没入感を味わえるだけでなく、何度訪れてもそれまでとは違った角度から、慣れ親しんだキャラクターの世界を見ることができるミュージアムを目指した。
クレジット: ギャラリー ディレクション:草刈大介(ブルーシープ) ・ ショップ ディレクション:ソニー・クリエイティブプロダクツ/グラフィック:祖父江慎+cozfish/アニメーション:ロボット/ 建築設計: レジファインクリエイト/照明計画:大光電機
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